見出し画像

10年前、最後に会社を辞めた日のこと

すっかり秋だ。というより、この数日は寒くて寒くて、もう冬である。

そういえば、ぼくが最後に会社を辞めたのは、2009年の11月なので、ちょうど丸10年(!)が過ぎた。11月25日だったかな、24日だったかな。どちらにしても10年を回った。

最後に勤めた会社には、9ヶ月しかいなかった。前にも書いたかもしれないが、入社して初日の朝礼でピーンときて、「あっ、ここはダメだ」と思った。でもその日に辞めるというのは悔しいし(よくわからないが)、その時はまだ、会社に通う以外に生きてゆく道はないような気がしていた(就職活動に疲れていたのかもしれない)。

でも10年前の11月末には、もうそういうの(会社勤め)は止めだ、という明確な意思が生まれていた。

どういうことか? もう一度、就職活動をして失敗するリスクと、就職しないで生きてゆく道を模索して失敗するリスクを天秤にかけた時に、就職しないで生きてゆく道を模索する方が将来的には遥かに良いことのように思えた、ということだ。

まずは3年、と思っていたかな。そういえば、忘れた。まずは10年、というくらい先までは考えられなかったはずだ。まずは1年、だったかもしれない。

目標は、「死なないようにする」だった。つまり、「生き抜くこと」か。

よく、10年間も無事に生きてきたもんだ、という感想が浮かぶ。つい昨日のことのような、遠い昔のことのような、不思議な気持ちがする。

(つづく)

日常を旅する雑誌『アフリカ』最新号(2019年7月号)、相変わらず発売中。在庫が少なくなってきたので、お早めに。

「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"は、1日めくって、11月29日。今日は、「クリスマスの飾り」の話。

※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝(日本時間の)に更新しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?