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『アフリカ』vol.33(2022年2月号)の予告編①

愛することは個人的な経験であり、自分で経験する以外にそれを経験する方法はない。(エーリッヒ・フロム)

先日からたびたび話している『アフリカ』最新号、vol.33(2022年2月号)がようやく完成。さっそく目次その他を公開したところです。

今回も、エッセイ、小説、詩、日記、雑記、インタビュー、座談会、写真、イラスト、その他、盛り沢山。例によって遊び心も満載でお届けします。'22年2月22日発売予定。つまりさ来週です。

今回は昨年末のワークショップから生まれた「書くひと」をめぐる4篇もあり、美味しい珈琲の謎に迫る(?)5年前、10年前の記録もあり──「私たちの話」にぐっと踏みとどまって書きつつも、その現場自体が広がりを見せており、編集していていつも以上に面白かった。

『アフリカ』はとても個人的な雑誌だけれど(「個人的だけど、開かれている」と言われたことが何度かあるんですけど…ありがたかった、全くそのとおり)ある特定の人たちとか、ニッチな分野に向けて発信しているものでは全くなくて、どんな人にも"開かれて"いる雑誌です。未来の読者にこそ開かれていると言えるかもしれません。

自分にとって、最もお金にならない仕事だけど、何よりも熱心にやっているのは、これこそが自分の現在を表しており、それに支えらえてやってきたという感謝の気持ちがあるからだろうか(きっとそのようなことだろう)。

しかし、それにしても、あのやる気のない『アフリカ』が33冊目です。

「頑張らないでいいよ」などと言っても「頑張らない」なんて、名人のやることで難しいことなのかもしれない。しかし自分の場合は「頑張らない」とは「止める」ことだった。「止める」の後に次があった。『アフリカ』という個人的な雑誌の歴史の中にもたくさんの小さな断絶があり、じつはこの1冊は、以前の「つづき」ではなく新しいこの1冊なのだ。

この1冊から、どんな現在、過去、未来が見えてくるだろう?

(つづく)


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