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スポーツジムとわたし

わたしはスポーツジムに週3回くらい通っていますが、大人になるまで運動が大嫌いでした。「一生、運動なんてするものか!!」と小学生時代から思っていました。嫌いな授業は、もちろん体育。体育祭はずる休みか、補欠に立候補して一切競技に出ないように徹底していました。久々に学生時代の友達に会って、ジムに通っている話をすると驚かれます。「えっ、あんなに運動しないことを徹底してたのに・・・」と、わたしの考え方が180度変わっているので、みんな最初は戸惑います。

小学生から運動することを諦めていた(嫌だった)ので、普通の小学生ができるようなことは一切できません。跳び箱や逆上がり、自転車さえも乗る自信がないので一切乗っていません。体を動かすことにおいて超劣等生だったし、ものすごくコンプレックスがありました。学生時代はみんなの前で無様な姿をさらしたくないと思って、ずっと運動することを避けてきました。

スポーツジムに入会することになったのは、突然。友人がスポーツジムの見学についてきて欲しいというので、ついていってそのまま入会。入会してもあまり行く気はありませんでしたが、友達の圧に押されました。

そして友達と3人でジム通いの日々が始まります。マシントレーニングは使い方を何度聞いても覚えられないので、途中で諦めました。そもそも筋肉の名前とかビギナーにはわかりません。アットホームなジムだったので、入会ホヤホヤはインストラクターからスタジオプログラムに誘われます。わけもわからず、とりあえずいくつか出て、好き嫌いがだんだんわかってきます。

一番最初に入りやすかったのは、ヨガ。でも、身体がかたすぎる・・・周りのお姉さまが美しく動いている横で、ガチガチの身体でできる範囲で動きました。スポーツジムは学校のように成績もつかないし、人と比べられることもないので気楽です。

それを続けていくとある日突然、身体の変化を感じます。今までできなかったポーズが突然できるようになったのです!この時めっちゃ興奮しました。(できた、できたよー!)でも慎重なわたしは、これはまぐれかもしれないと思って、家に帰ってもう一度再現します。もう一度やっても、ちゃんとできました。そこからは、毎回普通にできるようになって「すごいじゃん、自分!」と、ちょっと自己肯定感が上がりました。

身体が少しずつ動き始めて、有酸素系(エアロビ系)のスタジオプログラムにも出始めました。前に歩く時に右足と右手を同時に出しても違和感を感じないタイプだったので、足と手を同時にはやく動かすプログラムは難易度が爆上がりです。運動神経が良い人みたいに感覚で動くなんて一切できないので、頭の中で「今は右足が前だから、左手が前で・・・」みたいなことをひたすら考えて動いていました。身体を動かしながら、頭もフル稼働です。友達が軽々動いていることも、わたしにはハードルが高く、一つずつ習得していくしかありませんでした。

でも他の人より時間がかかっても、なかなかうまくできなくても、わたしは諦めません。なぜか?それは続けていれば身体は絶対に変わる、とヨガで実感したからです。運動経験0(むしろマイナス)スタートのわたしは、上手になる未来しかないので無敵です。身体の変化という成果が目に見えることは、わたしにとって心の支えになりました。そして、数年後にはどハマりして、インストラクターを追っかけてあちこちのジムに行くようになるのです。

絶対にできないと思っていた運動ができるようになったことは、わたしの人生の楽しみが増えました。「チャレンジする前にできないと諦めるんじゃなくて、やってみてから考えよう」と思えるようになったのは、この出来事の影響が大きいと感じています。大人になって、やっと「新しいことにチャレンジしてみると世界が広がって面白い!」と思えるようになったのです。

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