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【誰でもできる!?】芝張りのコツ

「芝生は自分で張ってみたい!」
お客様から、そんな声をいただくことがあります。

自分で作業することで、自分のお庭への愛着が沸いてくるため、そんなお客様にはいつもおすすめしています!

ただ、自分で張るとなると、わからない部分も出てきます。
そんな方に、芝張りのポイントをお伝えしたいと思います。

もしよろしければ、参考にしてみてください!




芝張りの時期

地域にもよりますが、時期としては、3月~6月がおすすめです。

芝生は、春先から成長が始まるため、この時期に芝張りをすると、根付きが良くなります。

逆に冬場に入ってしまうと、芝生は休眠期になるため、根付きが悪くなり、枯れてしまう恐れがあります
逆に夏場だと、根切りされた芝生は、暑さに耐えられず、枯れてしまう恐れもあるため、おすすめできません。

可能であれば、暑い夏場や寒い冬場を避けて、春先に張ることをおすすめします。



実は重要!?下地準備

実は、この下地を作る作業が一番重要です。

芝生に適した土を入れ、表面の水がしっかり流れるように勾配をとることが重要なのです。

雨は、地面に染み込むから問題ないと、表面排水を軽視している人が多いです。
芝生を張った後、水が溜まることで、雑草や苔、芝生の生育にも影響してくるため、表面の排水勾配は、とても重要です。

集水マスや表面の水を排水したい方向を考えながら、下地を作ってください。

道具や重機、知識がないと、土の入れ替えや下地はなかなか難しいので、私たちは、下地のみ造ってあげるような提案をしています。
皆さんも不安があれば、下地は業者の人にお願いするのも大切かと思います。




芝生を並べる

下地ができたら、いよいよ芝張りです!

排水勾配を確認しながら、水の流れる方向に目路が通らないように並べていきます
この時、土と芝生が密着するように軽く押さえつけておきましょう。

また、芝生によっては、土の付き方が異なるため、厚みが違います。
それぞれの芝生の厚みに合わせて、平らになるように土を削ったり、足したりして調整してください




目土・砂入れ

①目土

芝生がある程度並んだところで、芝生の間に目土を入れていきます。

この時、なるべく並べた芝生を踏まないように、動かさないように意識しながら、目土を入れてください。
2~3列程度並べたところで、目土を入れると、芝生を痛めずに作業ができるかと思います。

木の板がある場合は、その板で均しながら、芝生がずれないように入れた目土を軽く叩いて圧着させます
そして、全体に平らに均してください。


②砂

目土が入ったら、砂(川砂)を敷いていきます。
目土と同様に、張った芝生をなるべく動かさないように、芝生の葉先が軽く見える程度に敷いていきます。

『芝生が砂に埋まってしまうけど、大丈夫!?』と思う方もいるかと思いますが、大丈夫です。
灌水や雨によって、砂や目土は沈みますし、春先であれば、新芽が伸びてくるので、すぐに青々してくるかと思います。

砂が敷けて、目土と同様に全体的に平らに均せたら、竹ボウキ等で表面の小砂利を掃いていきます

この作業が今後の管理で重要になります。

小石や小砂利が残っていると、刈払機を使う場合は、石が飛んでガラスや車、建物を傷付ける恐れが出てきます。
芝刈機を使う場合でも、刃の部分に石が噛むことで、刃を痛めたり、機械の故障にも繋がる恐れがあります。


③目土・砂の補足

目土も砂も、ポイントとしては、『張った芝生を平らに見せる』のではなく、『張った芝生の土を平らにしていく』ことです。

また、全体的に平らに均せていないと、水溜まりの原因にもなります。

最後に被せる砂ですが、砂でなくても、芝生の目土でも良いのですが、私たちは、砂をおすすめしています。
理由としては、芝張り後の灌水の時にどうしても土や砂は流れるため、少しでも芝生の外を汚さないためです。
他にも、土には砂より大きめの石が入りがちな点や、砂の方が浸透性があることなど、色々な理由から、砂で施工しています。




心が安らぐ灌水タイム

目土・砂入れが終われば、いよいよ灌水です。
芝生の間や上に敷いた目土と砂が流れでないように、優しくたっぷり灌水していきます
一定時間水をかけて、水が少しだけ浮いてくるくらいが目土や砂が流れ出ず、程良いかと思います。

ノズルに切り替えがあるものは、シャワーやジョロでの灌水がおすすめです。

このように灌水すると、砂が沈み、砂で隠れていた芝生の葉先がより見えてくるかと思います




その後の管理

①灌水

芝張り後、芝生の根が張るまでの3週間程度は、毎日、灌水してください
根が切られた状態の芝生は、十分に地中の水分を吸収することができません。

もちろん、雨降りの日は不要です。

芝を張った時期によって異なりますが、1ヶ月もすると、根付いて、自分で水分を吸収してくれます。

根付いた後でも、夏場の暑い日や雨の少ない時は、灌水してあげると、芝生の生育も良くなります
夏場は夕方に、冬場は朝方に灌水することをおすすめします。

②不陸を直す

雨や灌水によって、どうしても芝生の地面に不陸ができます。
日々のメンテナンスの中で、そのようなところを発見したら、砂や芝生の目土を入れて、平らに直してください

そのままにしておくと、前述したように、水溜まりの原因になってしまいます。


③芝刈り

適期に芝張りをすると、1~2ヶ月程度で全体的に新芽が伸びてきます。
伸び方によって、多少変わりますが、2~3ヶ月経ったところで、一度、芝刈りをすると良いでしょう。

しっかりとした深さに刈り込まないと、芝生の生育にも影響してきますので、意識して刈り込んでください。

※刈り込む深さの目安は、生育や状態等によって異なりますが、5mm~10mm程度が良いかと思います(あくまでも目安です)。

芝張り後の初回は、芝が密になっていないため、手で押すタイプの芝刈機では、うまく刈ることができないため、刈払機をおすすめします。

個人的には、難しい初回のみ、プロの方にお願いするのも良いのではないかと思います。




いかがでしょうか??
色々と注意点やポイントをお伝えしましたが、やり方さえわかれば、誰でも楽しくできることです。

プロの方と相談しながら、お庭の中に自分が作業した部分を作ることも、お庭の楽しみ方のひとつだと思います!

芝張りを検討している方は、ぜひ、参考にしてみてください!

また、日々のメンテナンスについても投稿していこうと思いますので、楽しみにしていてください!


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