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緊急事態宣言やっちゅうのに、乳がんと言われましてん。034 そろそろ休みたい

手術からほぼ1か月が経ちました。抗がん剤終了からはもうすぐ2か月。ひと月でで髪は1cm伸びるとされますが、生え始めが産毛のようなので、ようやくかつてAKBの誰だか忘れたけど坊主頭にしたときくらいの見た目にはなったかな…? 僅かではありますが、抜け残りの毛もまだあるので、見る人が見れば「この人ガンやったのね」とバレちゃいますが。最終的には、これらの毛はすべて抜けるんでしょう。今日も何本か抜けましたし。そういえば、今月末で最初に抗がん剤をしてから5か月になりますが、普通の抗がん剤のペースならその位の期間になるはず。普通のペースであれば、終わる頃には十でとうとうつるっぱげ、ということにもなり得たんでしょうね。私の場合は早いペースだったので。
手術後、センチリンパネル生検した側の右腕を伸ばすと、手首の手のひら側から上腕二頭筋を通って腋の下まで、1本筋が通ったように痛むので右腕を伸ばすように動かす作業は恐る恐るやっていたのですが、このところようやく痛みもひいてきて、日常ではほとんど感じなくなりました。ワクチンを打った翌日はどちらの腕も痛かったので「どないせーっちゅうねん」となりましたが笑

火曜日に診察を受けてきて、手術した跡の触診は問題無しとのことだったので、放射線治療に移ることになりました。ただ、始まるのはワクチン2回めが終わってからということにしてもらいました。だって毎日通うのに、不特定多数の患者が来る病院はリスクが高いですから(だからあまり乗り気でなかったmRNAワクチンを打ったんですし)。

そう。毎日。

今まで、通院日は時短(抗がん剤の日は全休)にして、それ以外は通常時と同じ時間帯で在宅勤務してきました。通院日は少しでも時間を稼ぐために早い時間に病院に行きましたが、それもせいぜい週に1度だからできたこと。毎日となると、話は別。病気になる前に勤務していた時間より長い時間、何らかの形で拘束される。それが平日なら毎日、5週間続きます。

……仕事しながら続けていく自信がありません。
というか、そろそろ疲れてきました、闘病しながら働くこと。

抗がん剤投与の際に、腫瘍内科の主治医さんが「これはね、そろそろ休みなさいってことなんだよ」と言ってたんですけど、そういえば、休みなさいと言われた割にちゃんと休めてないな…と。本もほとんど読めてないし、絵もようやくこの間少し描けたくらい。YouTubeやアマプラなんかで動画を見ることが増えました。「休んでるじゃん」と思われると思いますが、私感であるとあらかじめお断りしたうえで、動画を見るのって、面白いは面白いけど、どうも趣味としては「受け身」な感じがします(程度にもよりますが、うつの経験があるなら、時間をつぶすためになんとなくテレビとか動画を見てたという人、いるんじゃないかなぁ)。読書は動画鑑賞と違い、知識を得たい、活字の中で繰り広げられる世界に入り込みたいという能動性があるように思うのです。いわんや絵描きをや。能動的な趣味を楽しめるようになって初めて、本当の意味で「休めた」と言えるようになる気がするのです。

もちろん、放射線治療をしながら働いている方もいらっしゃいますし、そういう方から見れば甘えにも見えると思います。

ただ、これは言っていいですよね?
疲れ方、そして休み方も自分自身にしかわからないこと。
私の場合、放射線治療を続ける中でボキッと折れそうな気がしてならないんです。

そもそも、ガンが手術で取れたらホルモン治療だと思いこんでましたから…毎日通う放射線治療があるとわかった時は「また終わらないの?」とガクッとしました。最初の頃は、手術して終わりかなぁと思っていたこともあり、次から次へと治療が続いて当初の考えより復帰がズルズル延びてしまったのがかなり堪えました。
放射線治療が終わったら、今度こそ本当にホルモン治療だけになるよね?
「あ、まだこれやらなきゃいけないんですよ〜」なんてことにならないよね?
それに、ホルモン治療で体に散った残りのガンを潰すのであれば、なぜその前にわざわざ放射線を当てなければいけないのか、心のどこかで納得できてないところがあります。特に、もとのKi67が80%もあった身としては、右胸に気を取られてる間に、体のどこかに行ったがん細胞の残りが悪さをしないのだろうか? という思いはどうしても消えません。

放射線治療の5週間を乗り切る自信が、今はありません。
そろそろ、本当に休みたいです。休職して、傷病手当でなんとかなるだろうか?
会社の上司が、傷病手当の話になるとなぜか避けようとするのがどうしても引っかかります……

休みたい。というか、もう、休んでいいよね?

余談

パクリタキセル由来の足先の痺れが、投与が終わってから時間がたったのにひどくなっている件ですが、珍しいことではないらしいです。乳腺外科の先生が言っていました。ワクチンを打ったタイミングで脚全体がしんどくなったので、ワクチンのせいか?とふと思いましたが。(ただ、今回のワクチンは人類初のものなので100%ないというわけでもないでしょうね……だいたいワクチンの治験は健康な人がやるものだから、抗がん剤治療直後の人間がやったらどうなるかなんて、わからないですし。)

コロナ禍の中、乳がんになって……一つひとつの命に優しい世界であってほしいと願います。貴重なサポートは、各種がん闘病に関わる団体や保護猫活動に充てさせていただきます。