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真冬の寒さと熱いギター ~私的ライヴレポ⑭藤井一彦さん(弾き語り)

藤井一彦
THE HIKIGATARI JOURNY 2023
12/17(日) 名古屋 sunset BLUE


12月の半ば 暖かい気候が続いたあと
週末にかけて本格的に雨が降り
強い風が一夜にして書き換えるように
本気の寒さが訪れました
日曜なので 昼過ぎまで子供たちと
買い物に出かけて その後すぐに
今季初 真冬仕様のマフラー手袋着用で
木枯らし吹き荒ぶ夕暮れの街へ

今回 弾き語りツアーのチケットは
THE GROOVERSのライヴの時
会場の先行販売で購入できたので
別件ながら連続している感じがして
予定を楽しみに過ごしてきました
一彦さん初期のソロアルバムは
しばらく品切れの状態が続いていて
あとから知ったファンにとっては
今年 待望の再販が実現しました
今回はその旧譜収録の曲についても
普段はあまりない曲紹介を挟みつつ
ベリーベスト・オブ・藤井一彦
と言われたとおり新旧網羅した内容

静かに着席して聴いていることに
毎度少なからず違和感を覚える
弾き語りの概念を打ち破るような演奏は
今夜も絶好調で ギターの音色や技巧も
然ることながら 生演奏を聴いていると
よく知っている曲であっても
歌詞の良さが改めて感じられます
知性が窺える文学的な言い回しあり
言語化が難しいロックの真髄を
鋭い言葉かつ美しい日本語で表現した
捻くれ者に優しいメッセージあり
アコースティックギターの
あたたかみのある音が個性的な歌詞に
とてもよく合っていて
一方 曲の盛り上がりの場面では
バンドの時と変わらない激しさで
情熱的な演奏に圧倒されます

ソロでの名古屋公演は
やや久しぶりだったことに気づき
「名古屋に来るの忘れてました」
と笑いを取る一彦さんでしたが
来年は 全編カヴァー曲だけの
『カヴァー天国』も名古屋で
開催される可能性が高まったので
今後も楽しみに待ちたいと思います
「必ずまた会いましょうね!」
今回も力強く言ってくださったのが
印象深く嬉しかったです

「ひとまとめにしたらいけないけど
悲しいことが続いた一年だったから
皆さんもへこんだでしょう…」
アンコールでは世間の出来事に触れ
この音楽がなければ今の自分はなかったと
頭脳警察のカヴァーを一曲
タイトルを聞いた瞬間
客席から歓声が上がりました

自分も最近
思っていたより落ち込んでいたことに
あとから気づきましたが
素晴らしい音楽に浄化され
救われた気持ちです

楽しい時間をありがとうございました!

⁡* * *
⁡⁡
⁡終演後
会場を出ると雪が降っていました⁡(!)

ありがとうございます!