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名古屋、3泊4日、男一人、49,812円 【4日目】

↑ 3日目

フジヤマ55 名駅西店(つけ麺)

 つけ麺を食う。名古屋めしでもなんでもない。
 本州のつけ麺を食べたかったのだ。

 名古屋を中心に東海で広く展開しているつけ麺・ラーメンの店だ。
 店のサイトに書いてある順番が「つけ麺・ラーメン」であることからつけ麺への傾倒に期待が持てる。

 到着。

 良い風貌だ。
 時刻は11時でほとんど開店凸。

 発券機で『濃厚つけ麺(+大盛)』を購入。
 つけ麺には無料で小ライスが付いて、1,000円ポッキリ。

 カウンター席のやや奥に座る。
 待ち席に荷物を置かせてもらい、少し待つ。
 テレビが点いていて、ローカルの番組やCMなどが流れていた。

夏の大三角

 飾り気の無い麺とつけ汁が、味への自信を表しているようにも見える。
 
 もちもちの太麺を、とろみのあるスープと一緒に豪快にすする。
 動物系の脂と出汁、魚介系の出汁と風味が醤油ベースの濃厚スープにマッチし、舌、そして脳が強い喜びの信号を発している。
 

 ……まあ、要は美味しかったということだ。
 めんまも柔らかくて好きなタイプのめんまだったし、細切れのチャーシューも米と一緒に食べてみたりなどした。

 なるほど、金属の器だったはこのためか。
 つけ汁が冷えれば、IHで温めることができる。

 つけ麺という料理が抱える問題の一つに
 「途中でつけ汁が冷める」ことがしばしば挙げられる。
 焼き石をつけ汁の中に入れたり、レンジで温めたり、冷めにくい器に入れていたりなど、店によって各々工夫されているようだが、IHで自分で温める店は初めてだった。

 お腹いっぱい満足度高し。
 近隣にあれば確実に通いの店になったことだろう。
 北海道にも展開されることを期待する。

熱田神宮

 最後の観光。
 名古屋駅から熱田駅へ。電車一本。

 熱田神宮は、かの伊勢神宮に次いでご利益のある神宮らしい。
 どこかで見た話なので定かではない。

 とろとろ歩いているとどこかの入り口に到着した。

 中へ入っていく。
 足の向くまま本宮へ向かった。

 「もしかしてこんな荘厳な場所で写真なんか撮らないほうがいい?」
 などと変な気を回し、あまり写真を撮れなかった。
 なんというか、とにかく雰囲気のある場所だったのだ。

 まずは本宮で賽銭を入れた。
 熱田大神(天照大神)を祀る神宮で、三種の神器の一つ『草薙剣』が祀られている。
 
 そしておみくじを引いた。
 この如何によっては帰路の飛行機墜落の芽も出んとするところであったが、おみくじの筒から出たのは十八番、貰った紙には大吉と書かれていた。十八番というのもなんとなく縁起が良い数字のような気がして良い。

 自らのためにここに書き記す。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 第十八番 大吉
 万事意の儘に整い進む大吉の運なり。身を正し、敬いと慈しみの心で人と接すれば愈々運開く。
 笑う門には福来る。

 願望 思いのままになる
 学業 怠らなければ成果あり
 方角 東と西よし
 待人 早く来る
 失物 落ちついて探せ
 旅行 商用ならよし
 商売 利多し
 争事 勝つ
 転居 差支えなし
 縁談 人とよく相談せよ
 開運色 青色
 病気 治る

 鈴の宮
 熱田区伝馬二丁目にある熱田神宮の末社である。東方からの旅人が熱田に入る時には皆この社で鈴の祓を受けたのである。毎年七月三十一日には夏越しの祓の神事があり、茅の輪くぐりで境内は大いに賑わう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 趣味嗜好私用100%の旅行の最中で「商用ならよし」と言われるなど、噛み合いの悪いところもあるが、「願望 思いのままになる」「病気 治る」とストレートにプラスのことが書いてあったので良し。
 待人と縁談は例によって関係なし。
 「争事 勝つ」とのことなので、私と争ってくれる方を緩く募集する。

でか吉

 次は『草薙館』へ。
 『草薙館』は神宮に奉納された日本刀・刀剣を保存し、展示を行っている施設だ。
 漫画やゲーム等の創作に出てくる刀は大好物だが、本物の日本刀をじっくり見たことが無かったので入った次第である。

 ガラスが無ければ思わず触れてしまいそうなほどの綺麗さだった。危険ということでもある。その二つの要素が介在して釣り合いを取っていることが、刀剣の魅力なのかもしれない。
 館内の展示だったので写真は無し。

 草薙館を出て、龍神社、御田神社、清水社、一之御前神社、別宮八剣宮とぼちぼち参拝し、通りに立っている伝説や歴史について書かれた看板を読み、ぼちぼち疲れたので休憩。
 時間にも余裕があったので、1時間ぐらい水辺のベンチで呆けていた。
 柔らかい風がさわさわと流れていて、最後に名古屋の空気をたくさん吸ってから出発した。

くさなぎ広場

 出ようというところで、どこからともなく声が聞こえた。
 ……残念ながら神のお告げではなく、鶏の声である。

 探してみると、居た。 

偉丈夫

 神宮の敷地内にいる野生の名古屋コーチンらしい。神鶏とされ、大切に保護されているが、ネットの情報によれば飼ってはいないとのことである。
 何匹かいる。
 その内の一匹が鳴くと呼応するように別の一匹が鳴いた。

別の個体(推定)
また別の個体(推定)
人慣れ

帰路

 神宮前駅から電車に乗った。
 車両には私以外、誰も乗っていなかった。

使った金額

 見ていただいてありがとう。

 記事のタイトルからずっと書いていたが、使った金額は移動費、宿泊費等を全て含めて 49,812円 である。
 出発前の駅でICカードにチャージした10,000円(全部使ってない)などもそのまま計算に含めているので、計算漏れ分と相殺してなんだかんだこのくらいなはず。ホテルを早めに予約していれば、より安くなったかも。
 意識していたことは、食費になるべく糸目を付けないことくらいだ。

 移動費 21,000円
  →飛行機代11,000円、ICカードチャージ10,000円
 宿泊費 7,490円(3泊)
  →内2泊快活CLUB4,990円、内1泊ナインアワーズ名古屋2,500円
 食 費 約11,000円
  →名古屋めし8,550円、コンビニマックミスド松屋なか卯約3,000円
 施設入場料 約5,000円
  →水族館2,030円が最高額、他7施設は各300~900円ほど
 土産代 約7,000円
  →これが無ければもっと安く済む
 
 ずっと動物を見ていた気がする。旅行4日分を4つの記事に分けて書いたが、気が付けばサムネが全部動物になっていた。

 以上。
 楽しい旅行だった。


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