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マシにはなるけど直りはしないよね

どうして自分って〇〇なんだろう

もっと社交的になれたらいいのに、、、
品行方正で真面目だったら就活が楽だったろうに、、、
もう少し明るい性格だったら他人から好かれたのに、、、
口と態度が利口だったら楽だったのに、、、

上手くいかなかった時や気分が落ち込んだ時によく悩んでしまう。

しかし、悲しいことに、性格を抜本的に変えることは難しい。

最近の心理学では、行動を変容させることで徐々に性格も変えられるという研究もある。
とはいえ、一人遊びが好きだった人が突然社交的になるような劇的な変化は少ないように感じる。

人見知りだった人が社交力を鍛えて誰とでも会話ができるようになることはあるが、その人が一人で過ごすのを嫌うようになることは稀だ。

私はかつて非常に社交的で、人見知りとは無縁の幼少期だった。しかし、中学以降ヒトが入れ替わったかのように人見知りになってしまい、他人を恐れる根暗な性格になってしまった。

その結果、かつての明るい自分を思い出しながら、現在の自分を責めるようになった。

「どうして昔はあんなに明るかったのに、今はこんな根暗で人見知りな性格になってしまったのか…」と。

そんなことでずっと悩んでいたある時、リアプレイザルの概念を知る。

リアプレイザルとは再評価をいう意味で、ざっくり説明すると、事象に対する捉え方を変えることでレジリエンスを発揮するというものだ。

ここで私は、社交力や明るさを失った代わりに何を手に入れたいのか考えてみた。

・一人でじっくり物事を考えたり探究心を養うことができた
・周囲と異なる方法や考え方を持つようになった
・まずは何事も自分で考えて解決するようになった
・共感力が向上した(気がする)
・自分にとって必要なものや幸せを実感できるようになった

幼少期の性格のままだったら、これらのものは手に入らなかったかもしれない。元々ヲタク気質ではあったが、年齢を重ねるにつれてより強化されたのだろう。

過去の自分を輝いたものとして比較している分、今の自分に対して劣等感を感じているのかもしれない。スラムダンクでバスケに復活した三井寿もこんな気持ちだったのか。

もう過去には戻れないし、今更社交的になろうと思って見知らぬ人ばかりいる場に出向いてもストレスを抱えてしまうだけだ。

マシにはなるけど直りはしないだろう。

もちろん他人にもなれないし、ましては過去の自分にもなれやしない。

だからこそ、今の自分にしか出来ない生き方をしないともったいない。

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