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色んなお話を書くときの話
本当は5月中にもnoteを1本は書きたかったのに6月になってしまいました。ちょっとずつ暑くなってきましたが、今月もがんばっていきたいです。
さて、先日マシュマロを頂きました。ちょっと前半部分に個人を特定できる内容が含まれていたので返信できなかったのですが、せっかく頂いたので、後半の質問にはこちらで答えてみようかと思います。
突然ですが、神戸遥真先生に質問です。
私は次々と物語のアイデアが思い浮かんで、紙に書いているのですが、物語を書く順番はどうやって決めていますか?
あと、他のジャンルの物語を書くときの注意点はありますか?
①お話を書く順番
次々とアイディアが浮かぶなんて本当にすばらしいですね。紙などに書き留めておいて、ぜひストックして醸成させてほしいものです。アマチュアであれば、しっかりアイディアが固まったもの・書きたいものから楽しく書けばいいと思います。
で、私が書く順番はというとなんですが。
商業でやっているので、ぶっちゃけプロットにOKが出た順です。
なんにも参考にならなそうで申し訳ない……でも商業というのはそういうものです……こっちが書きたくても出版社からOKをもらえなければ本にはならないので……(もちろん趣味として書くのもアリですが)
ちなみに私は現在、複数版元とお仕事をしているので、スケジュールはこんなイメージで常に並行して動いています。
1月 2月 3月 4月 5月 …
A社 企画 プロット 執筆 改稿
B社 プロット 執筆 改稿
C社 企画 プロット ボツ
D社 執筆 改稿 校閲
E社 プロット 取材 執筆
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版元によって企画の進行速度というのは本当にまちまちで、途中で待ちや取材があったりボツになったりも……。なので、執筆に着手できるタイミングになったら書きます。実際は上記以上に数があるのでスケジュール複雑です。プロットの返事も数日のところもあれば半年かかるところもあるので、プロットを作った順に書けることはほぼないです。
シリーズものとか、最初から「来年○月を目指しましょう」みたいな計画がある場合には、先に何月にこれを書く、とスケジュールを空けておくこともあります。そうでない場合はGOが出たら書く。
ちなみに執筆タイミングが重ならないようにだけ調整していて、執筆はMAXでも月に1冊分しか入れないようにしてます。早ければ1週間で最後まで書いて、残り3週間で推敲、別作品の改稿、ゲラ、プロット等を並行させる。
②他のジャンルの物語を書くときの注意点
自分は現在、主にライト文芸、児童文学(YA)、児童文庫の3ジャンルでお仕事をしています。今年に入ってから書いた原稿は、ライト文芸→YA→児童文庫→児童文学とまさに月替わりで別ジャンルでした。毎月違うものを書けると新鮮でとてもよいです。
私はジャンルによって文体や表現を変えています。この文体が混ざらないように、基本的に執筆工程の際はほかの作業はせず、1作だけを集中して書くようにしています。執筆期間をあらかじめ決めておき、その期間にはほかの作品の作業はできるだけしません。
あとは、執筆に入る前に、プロットや資料を読み直してこれから書く作品のイメトレをすることでしょうか。準備運動的な。今はもう7年目で50作以上書いてきてるので頭の切り替えに時間がかからなくなりましたが、新人の頃は切り替えにかなり時間をかけていました。
一つの物語を書く=一つの作品世界を作るということなので、1作1作の空気感とかキャラのことを大事にできたらいいなと思ってます。
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質問してもらえると、自分はどんなふうにやってるかなと改めて考えるきっかけにもなりますね。ありがとうございます。
最後にですが、マシュマロは匿名でメッセージを送れるサービスですし、個人情報は入れないでもらえるとありがたいです。また、どなたであろうと個人の作品に感想を送ることはしていないのでご了承ください🙏
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