Eバーガーシリーズの読み方
シリーズ完結の6巻となる『ポテトとシェイクの恋のあと~Eバーガー6~』が本日発売となりました🍟💕
「恋ポテ」シリーズを最初に3冊書いたときには、まさか6巻まで出るとはこれっぽっちも思っておらず。賞もいただけ、スピンオフも書かせてもらえ、本当に本当に嬉しいです……!
実は商業で「6」のナンバリングがつくのは今回が初めてでした。
すっかり冊数も増えたので、Eバーガーシリーズを図解してみます。
◆Eバーガーシリーズの構成
各作品の時間経過がわかる図を作ってみました。
今シリーズは、以下の構成になっています。
「恋ポテ」シリーズ(1~3巻)
『きみとホームで待ち合わせ』(スピンオフ)
「恋シェイク」シリーズ(4~5巻)
『ポテトとシェイクの恋のあと』(6巻)
刊行順に読めば基本的に問題ありませんが、上記図中の「★」マークのものから読み進めても理解できる内容になっています。
シリーズ6冊で季節を一周していますね。
◆6巻は恋のその後が詰まった後日譚集
『ポテトとシェイクの恋のあと』、タイトルは単純に「ポテト編とシェイク編の恋のその後」といった感じの意味です。覚えやすいですね!
というわけで、完結巻は後日譚集となりました。
今作は全5編のオムニバス形式で、各話の視点人物は以下となります。
プロローグ:すっかり先輩アルバイトの優芽ちゃん
1話:新米アルバイトの日和ちゃん(新キャラ)
2話:失恋して間もない陽平くん
3話:新巻店長に恋する恵那さん
4話:優芽ちゃんと付き合い始めて5か月の源くん
5話:隼人さんとステイな状態が続いている詩織ちゃん
1話の日和ちゃんが主要キャラを紹介してくれる造りになっているので、この巻からでも読める感じです。
どのお話も好きなんですが、中でも特に今回書けて特によかったのが3話と4話。
大学生の恵那さんが店長のことが好き、というのは4巻でも明記されているんですが、その具体的な理由やエピソード、考えてあったものの尺の関係で自主的にカットしたんですよね。今回はがっつり書けました! やった!
そして、気になる源くん視点の4話。優芽ちゃんとどんなお付き合いをしているのかがわかります。『きみとホームで待ち合わせ』のキャラも出てくるのでどうぞお楽しみに!
◆胸キュン盛り盛り+アルバイトのあるあるも
今シリーズ、恋愛はもちろんアルバイトあるあるもたくさんなのですが、今回意識して盛り込んだのはカスハラ。カスタマーハラスメントです。
私は常々お客さまは神さまじゃないし、アルバイト従業員なんてアルバイトでしかないんだから、時給以上の過度な重圧を背負う必要なんてないと思っています。そんな内容を盛り込みました。
3巻でもやりがい搾取についても触れましたが、基本的な考え方は同じ。今作はアルバイトのお話ですが、アルバイト従業員に必要以上のものを背負わせたり、やりがい目当てに盲目的に働かせたくはないというスタンスです。
◆いよいよ最終巻、ぜひ読んでください!
なんだか長い付き合いになっていた気がする今シリーズですが、1巻『恋とポテトと夏休み』の発売は2020年4月でした。6巻到達まで2年と8か月、あっという間ですね。
自著としては初YA作品でしたが、日本児童文芸家協会賞もいただき、昨年は野間児童文芸賞にノミネートと、自分にとってもとても大事なシリーズになりました。大好きなYAジャンルで初めで出した本が今シリーズで本当によかったです。大学時代にマッ○でバイトしていたのがこんなふうに役立つなんて、人生何があるかわからないものです。
執筆の機会をくださった担当様、編集長様、シリーズ通してイラストをご担当いただいたおとないちあき様、そして読んでくださった読者様、本っ当にありがとうございました!
6巻、ここまでシリーズを読んでくださった方には本当に楽しい内容になったと思います。また、シリーズ未読の方には気軽に内容を知ってもらえるお話にもなっているかと思います。
お手に取ってもらえたら、とってもとってもうれしいです!!
そして、未読の方にはぜひシリーズ通してよろしくお願いします!
基本的に記事は無料公開ですが、応援は大歓迎です!