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〈闘病記録〉全身麻酔体験記

退院3日目です。今日は人生初体験だった全身麻酔について覚書。

◆手術前日

手術の前日から入院だったのですが、その日の午後に麻酔科の先生の内診がありました。
ここで麻酔科の先生から手術で使う麻酔の説明を受け、アレルギーの確認、そして同意書にサイン。

今回私が使った麻酔は「全身麻酔」と「神経ブロック麻酔」。
婦人科系手術の体験記などを読んでいると硬膜外麻酔の人が多い印象だったんで、思わず「今回は違うんですねー」と聞いてしまいました。

この日の夕食を最後に絶食。経口補水液1リットルを夜に渡され、翌朝6時までに飲める分だけ飲んでと言われる。

◆手術直前

そんなわけで手術当日。午前6時から絶飲。
午前中に点滴のルートを取られたりし、午後一で手術!――の予定だったけど前の手術が長引いて四時間近く押し、夕方に呼ばれました。

待ち疲れたよりも、そんなに長時間ぶっ通しで手術するお医者さんすごいなって気持ちになり、担当の看護師さんに伝えると「それが仕事なんで」とのこと。
これ聞いて現場のプロ感みたいなものが伝わってきて、任せておけば大丈夫だなって気持ちになりました。

病室で手術着に着替え、T字帯とナプキン、メガネケースを持参し、看護師さんと一緒に手術室のある階へ。
手術室のあるエリアは銀色のドアがずらっといくつもあって、「なんかドラマとかで見たことあるっぽいヤツ!」と思いました。
そこでは手術室の看護師さんが三人待っており、みんなグリーンの付箋布?のキャップをかぶってていかにも手術室仕様。アレルギーや貴金属がないかなどの確認をチェックリスト使って一緒にやったのち、いよいよ手術室へ。
手術室もドラマとかで見たことあるっぽい感じ!

で、ドラマとかで観る手術って、患者さんは最初から寝かされているイメージが強く、スタッフの人が台の上まで運んでくれるイメージだったんですけども。

私みたいに元気な状態だと、自分で手術台に上るんですよ。

いやもう、手術台に上る瞬間が今回の緊張度MAXの瞬間だったと思います。前日の説明でも聞いていたとはいえ、マジで自分で上るんだwwみたいな。まな板に自分で上る魚の気分。

こうして手術台に横になり、メガネも外され点滴が開始。酸素マスクをかぶらされ、「眠くなるお薬入れますねー」と言われたあとの記憶がありません。寝入った瞬間の記憶もない。ふっつり意識がなくなるとはこのこと。

◆手術後

「○○(本名)さーん」と呼ぶ声にふんわり意識が上昇。意識を失ってから、体感としては本当に秒。普段ペンネームで呼ばれることの方が多いので、病院に来てから本名で呼ばれてばかりだなぁなどとぼんやり考える。

この段階では気管に管が入っていて、指示されるままゆっくり深呼吸。かなり意識はぼんやりしていて気がついたら管を抜かれてて、ストレッチャーで運ばれて病室へ。痛みとかはまったくないんだけど、運搬時の揺れがしんどかった記憶があります。

こうして病室へ帰還。でもしばらく意識はぼんやりで、手術が終わったのは21時前だったようなんですが、頭がハッキリしてきたのは日付が回る前くらいって感じでした。

手術の直後数時間は麻酔も残ってるのか痛み止めも効いているのか、あんまり痛い記憶はなかったです。定期的に看護師さんが心電図取っていったり体温と血圧測っていったり。身体が重たく動かず、でも頭がハッキリしてからは気を紛らわせたいのもありスマホでゲーム。

このとき深夜だしなんかハイだったみたいで、「今がMAX状態が悪いってことならあとは回復する一方だし、超絶ハッピーなんじゃね?」みたいなこと考えたりしてました。(スマホのメモ帳に日記つけてた)(なお痛みのピークはこのあと8時間後くらいに来る)


というような感じの全身麻酔前後の記憶でした。
ちなみに全身麻酔後、初めて身体を起こしてベッドから立ったのが術後17時間後くらい。今は術後の回復を促進するため早期離床が推奨らしいんですが、それにしても1日経たずベッドを出ることになるなんて、麻酔のお薬とかも進化してるんだろうけど人体すごい。
あと巨大化した筋腫で今までは下腹部が常に張っていたんですが、手術直後からその張りが如実になくなって、あぁ本当に手術したんだなぁと実感できたりもしました。

今回「手術がんばれ」「手術がんばったね」など色々声をかけてもらってありがたい反面、手術をがんばるのはお医者さんなんだよなぁと思ったりしました。もちろん患者の身体もがんばってはいるのだろうけど。
患者が意識してがんばるのは術後の回復、リハビリと痛みなんだというのを身をもって感じているここ数日です。

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