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短編小説

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NOTEに投稿した短編小説のまとめです。
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2018年4月の記事一覧

短編小説:主以外はみんなが知ってる忘れもの

電車のなかでよくありそうな風景。約1500字。 -----------------------------  その日はテスト期間中で午後の授業も終わるのが早くて部活もなく、いつもよりずっと早い時間に私は帰路に就いた。乗った電車は人もまばらで空席が多く、駅に停車するたびに春の生暖かい空気が外からふわっと入り込んでくるようだった。  高校の最寄り駅から電車に乗って数駅が過ぎ、明日のテスト勉強でもしようとシートのはじに座っていた私が英単語帳を膝の上に出したときのこと。次の駅に到

短編小説:普通で当たり前な俺という存在

悩める男子高生の短編小説。約1700字。 -----------------------------  自分が当たり前だと思ってた常識とか価値観とか、そういう類いのものがちょっとしたきっかけで変わる経験はこれまでもなくはなかった。  自分には思いもよらない境遇の人が出てくる映画を観たり漫画を読んだりとか、こういうものの考え方する人もいるんだなーとかさ。学校教育の思惑どおりって感じで俺個人としては悔しい気もするんだけど、道徳の授業とかでそういう風に思ったこともある。俺も人の