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三浦春馬さん映画「天外者(てんがらもん)」を10倍楽しむために 岩崎弥太郎と五代友厚

昨日は、私の映画「天外者」への思い、五代友厚を演じる三浦春馬さんへの思いを綴りました。ボリュームはそんなにありませんが、それなりに今の思いは言葉にできたかなと、一応ながらも納得しています。

今日は、西川貴教さん演じる岩崎弥太郎と、五代友厚の関わりについてここに綴ります。

岩崎弥太郎とは

坂本龍馬や伊藤博文と違って、政治家ではないので、岩崎弥太郎も歴史の教科書で大きく扱われることはあまりありません。詳細は以下リンクに説明を譲りますが、三菱財閥の創業者で、三菱グループの基礎を作った人です。

岩崎弥太郎と五代友厚の関わり

公式の記録に交流が残っているわけではないので、これは坂本龍馬の時と同様、想像の域を出ませんが、岩崎弥太郎はちょうど海援隊の「いろは丸事件」が起きた頃、長崎で海運業をし始めていたことが分かっています。土佐藩出身の岩崎弥太郎ですから、同時期に同じ長崎で海援隊の坂本龍馬と繋がりがあってもおかしくありません。

いろは丸事件については、以下のnoteを参考にしてください。

長崎で海運業に携わる3人が、それぞれ藩からの武器調達の命を受けて、グラバーを通じて知り合い、熱く語り合う。やはり、そんなストーリーになりそうな気がしています。

岩崎弥太郎と五代友厚 志の違い

先ほども触れましたが、岩崎弥太郎は三菱財閥の創業者です。基本的に、自社を大きくして会社を富ませることで、社会に貢献しようとした人。

一方で、五代友厚は金銀分析所で儲けた利益をほぼ全て鉱山業に投じ、世界に伍する日本を作るために、島津斉彬が「国の本」だと言った鉱山の開発に尽力、結局亡くなった時には借金が残っていたという人。

岩崎弥太郎と同様に海運業に乗り出していれば(海運業ができるスキルはあった)、財は残せたでしょうが、当時の五代友厚には「流通業」より「製造業」が富国に重要な価値を持つように見えたのだと思うのです。早世したために、自分の手がけた事業の行く末を最後まで見守ることはできませんでしたが、非常にスケールの大きな視野を持って事業に当たっていた人でした。

まとめ

岩崎弥太郎と五代友厚の繋がりは史実上、はっきりしませんが、おそらく彼らの出会いと交流の舞台は長崎でしょう。坂本龍馬も絡んで、どのような物語が「天外者」で繰り広げられるのか、楽しみです。




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