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三浦春馬さんのカケラと、日常と 「天外者」公開を前に

朝まだ暗いうちに起きて、家族を起こして、朝ごはんを食べさせる。そして片付ける。

いってらっしゃいと、子どもたちを送り出し、身支度をして、電車に乗る。

こんな生活が、もう10数年。

今年、そんな生活に電車の中での、春馬くんのかけら探しが加わった。まだ足りない、全然足りない。どれだけ渇望しているのか。この喉の渇きは、いつになったら収まるのか。あれから、もうすぐ5ヶ月だ。

天外者の宣伝をしてくれている三浦翔平さんと、西川貴教さんがお話しているのを見るたび、温かいお二人の言葉に、泣きそうになる。

娘は同日公開の「新解釈・三国志」を楽しみにしているようだ。あんなに動画も歌も聴かせたのに、親子といえども感性の違いは、埋めようもない。埋める必要もない。だからといって、どちらが良くて、どちらが悪いというわけじゃない。理解してもらえなかったのは、とても残念だけど。

明日は、「天外者」の公開日。

正式なオファーを出す前に、三浦翔平さんに「龍馬をやってくれないか」と声をかけていた。高校の同級生・蓮佛美沙子さんに「この役、やってくれない?」と声をかけていた。やはりあなたは「real leader」だ。キンキーブーツのスタッフの言う通りだった。

五代友厚の生き様に共鳴し、五代友厚プロジェクトの皆さんの心意気に支えられ、自らの人脈をもって映画化に、役者という枠を超えて、最大限の努力をしたであろう、春馬くん。

そして、短い予告動画からでも伝わる熱の入れよう。

その熱量が、私の脳裏に、ある春馬くんの姿を蘇らせる。「僕のいた時間」の番宣を、自分の言葉で真摯に、本当に一生懸命する春馬くんの姿を。

この映画は、表現者・三浦春馬の集大成だ。そんな予感がする。これまでだって「イケメン俳優」なんてカテゴライズは、邪魔なだけだった。何度、ルックスがもう少しイケてなかったら、正当な評価を受けられたのに、と思ったことか。

私は、自分の心が大きく揺さぶられるのを、「天外者」を観るたびに感じるのだろう。「僕のいた時間」の澤田拓人に涙したように。「キンキーブーツ」のローラに度肝を抜かれたように。

そしてまた、いつもの日常に戻る。朝早く起きて、家族を起こして、ご飯の支度をする。いってらっしゃいを言う。

日常をがんばり抜く力をくれる、「表現者・三浦春馬」に、感謝を届け続ける。今までも、これからも。

あなたより心を震わせてくれる人、私に力をくれる人に、今は出会える気がしないのだ。

通勤中の電車より、令和の天外者さんへ。

ありったけの賛辞と、愛を込めて。

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