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短所と長所の関係性|険しい山道とアスレチック

こんばんは、ハルログです。

今日は祝日ということで、家族でお出かけをしてきました。車で30分ほどのところに、山に囲まれた広場やアスレチック施設があります。そこへ今日は息子たちと妻と家族でピクニック的なノリで行ってきました。

ピクニックというと陽気な響きで楽しそうですが、今日は(特に大人たち)は苦行でしかないほどの寒さ笑

天気予報では曇りのち雨だったのですが、降ってきたのは完全に雪でしたね。

でもまぁ、子供たちは寒さよりもアスレチックや広場で体を動かすことにテンション上がりまくりで、ハァハァ言いながら遊び倒してました。そして、帰りの車では予想通りのバタンキュー。いや、本当に子供ってつくづく天真爛漫だなと思いながら帰りの車を運転していたわけです。


後部座席で下の子を抱っこしながら妻と話をしていたら、

「キュル!!ギュルル!!!!」

車から何かが擦れたような音が聞こえます。

「え!?何!!?」

咄嗟にびっくりして声をあげたのですが、音の正体はおそらく車のタイヤが縁石の淵で擦れる音だったようなのです。

つまり、もう少しで縁石に乗り上げるほど車線の左に寄っていたということ。後で分かったことですが、このアスレチックの帰り道は、車線と縁石の距離もほぼ0に等しいくらい車幅が狭い道でした。

なので、“いつもの感覚”で運転をしていても、ちょっとしたズレですぐに縁石にぶつかってしまうんですね。

今回も、ちょっとズレが大きければ縁石に乗り上げていてもおかしくなかったですし、最悪もっとハンドル操作を誤っていれば、完全コースアウトしていてもおかしくありません。

それを考えるとゾーッとして、

「だから山道は嫌なんだ。こんな狭い道危なすぎるよ。」

そう咄嗟に口から出ていました。

まぁ、確かにそうなんですが、一番悪いのは自分の注意が行き届いていなかったからで。車を運転している以上、最悪の結果になってしまってもそんな言い訳は通用しません。

そもそも、山道が狭く急勾配なのは当たり前で、さらにこんな山の中に施設があるからこそ、これだけ雄大な自然を満喫できたわけで。散々さっきまで楽しんでたのに、それを棚に上げて、山や自然の悪いところだけをピックアップしてそんな悪口を言っている。

それって何かフェアじゃないなと言った瞬間自分でも感じました。


まぁ、山に対してこういうことを言ったとしても、山が直接怒ったりそっぽ向けたりされることは無いのですが、これと同じことを人に対してもやってしまってるんだろうなと、思うのです。


実際、私自身、人と深く長い人間関係を作るのが苦手です。なぜかというと、長く深く付き合うほどに、その人の嫌な面が目についてしまうからです。

・雰囲気が柔らかくていいなと思っていた人の優柔不断なところを垣間見て嫌になったり。

・リーダーシップがあって、頼りになるなと思っていた人のやり方が少し強引だなと思うようになったり。

・お調子者でお喋りなムードメーカーな人が、人の悪口を言っているのを聞いた時。

たとえそれが99良い部分で、1だけ悪い部分が見えただけだったとしても、その1の部分を許せなくて自分から縁を切ってしまったり。これまでそういうことを何度もしてしまっていたなと思います。


でも、欠点が全く無い人間なんていません。先ほどの例で行っても、長所と短所は実は同じ特徴出会って、その特徴の良い面が出ていると長所、悪い面が出ていると短所、となります。

つまり、長所と短所は表裏一体。同じ性質の違う面が出ているに過ぎません。別の言い方をすると、長所があればその裏には必ず短所があるし、短所があればそれを裏返せば必ず長所になるのです。


だから、人間関係は人の短所も含めてその人を丸ごと受け入れることが基本。むしろ、短所が見えたらその裏にある長所に目を向けるべきです。

それができずに、短所を短所だけとして、その人自身と決めつけてしまうような考え方では他人と信頼関係を築くことは不可能です。表面的な浅い付き合いの交友関係は広がるかもしれませんが、本当の意味で良い人間関係は築けないでしょう。


そしてこれは会社でも同じ。入社してしばらくは真新しい環境でしっかりやっていくぞと意気込んでいても、時間が経つにつれ会社の悪い面が見えてきて、会社が嫌になってしまう。

これも、会社の悪い面をそれが全てであるかのように多いこんで、自分で勝手に嫌になっているだけです。その会社の特徴が悪い面として出ているだけで、その特徴が良い面として出ている時もあるはずなのに。


この一つの特徴から派生する良い面と悪い面を切り離して考える「分離思考」にそもそもの理由はあると思っています。

良い面も悪い面もそもそも同じ特徴から出てきたものなのに、その一部分だけを見て「良い」「悪い」を決めつける。特に悪い面をより大きく増幅してレッテルを貼ってしまうことで、1悪い面を見ると全部が悪く思えてしまう思考になってしまうのです。


私自身、この「分離思考」ではなく、できるだけ根本的な部分をみる「統合思考」を身につけていきたいと思っています。「統合思考」は、短所や欠点が見えても、それを丸ごと受け入れる、それも含めてその人の特徴なんだと理解することです。

そして、短所や欠点が逆に長所として出るのはどういう時だろう?ともっと人の良いところを探すようになるはずです。

そうやって相手をみて接することで、それが相手側の短所を目立たなくし、長所を引き出すことにも繋がります。(人は周りから見られるような自分になっていくからです。)


なので、究極的にこの人が嫌とか、この会社が嫌だとかいうのは、自分自身の「分離思考」によって、相手の嫌な部分を引き出している、とも言えるのです。(※もちろん、全てに当てはまるわけではありません。中には離れた方が良い人、会社もあります。)

ということで、今日のアスレチックからの帰り道で、私の中にある「分離思考」に気づいた、というお話でした。

これは大なり小なり、全ての方に思い当たることはあるのではないかと思いますが、私はこれから、

誰かや何かにモヤっとした時、イラッとした時、「反転させるとどんな長所になるかな?」と考える癖をつけたいと思います。

ということで、今日はこの辺で。

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