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Sの女 Mの女👩

 とある駅の階段を上っている時のこと、目の前を上っていくおばさんのボリュームたっぷりのお尻に「S」と表示された直径1.5cmほどの丸いシールが貼り付いていた。うわー!S!Sだって!!
 衝撃的なギャップに笑いをこらえながら、階段を上りきるまでガン見していたら、S尻おばさんはシールをくっつけたままどこかへ行ってしまった。
 ああいう場合、親切に言ってあげるべきだったかな…「Sじゃないでしょ!」って。プププー

 そんな事があってしばらく経った、ある日のこと。
 その日はかなり慌てていて、前日無印良品で買ったばかりの黒いパンツを引っつかんで履き、サッサと家を出てギリギリで間に合った電車に飛び乗り、渋谷駅に到着。人ごみの中を早足で10分ほど歩き、行きつけのマッサージ店へ行くエレベーターに備え付けの鏡に映る自分の姿を見た時、悲劇を知った!!
 黒のパンツに明らかに異質の何かがベッタリくっ付いている。なんと!それはMMMMMM…と表示された30cmほどの長〜〜いシールであった!

うそ〜〜〜〜!!!

 それをあろうことか、自宅の最寄駅から渋谷のマッサージ店のエレベーターまで…歩く道すがら、人であふれかえるホームや電車の中、渋谷の交差点や繁華街の端から端まで、堂々と披露して来てしまったのだ。ガビーーーーーン★☆😨

 あまりのショックに、なんとかこの状況をムリヤリ正当化させる前向きな言い訳を考え始める。。。黒地のパンツに白黒交互に印刷されたMシール、幸い(?)色味はマッチしているし、見ようによってはこういうデザインの服に見えなくも…いや、どう考えても見えないな…見えないよね…ハァ〜〜〜〜〜ッッ(ため息💨)
 こうなったら、もう開き直りしかない。「あきらめの境地」というスペシャルなやつだ!ええ、私は泣く子黙る「M女」ですとも!恥はかいたけど、人を傷つけたわけじゃない。むしろ、この世知辛い世の中に必要な「笑い」を提供したではないか!!ハッハッハー

 私の脳裏に、あのSシールを貼ったおばさんの大きなお尻が、鮮明に浮かび上がってきた。あんなに小バカにしていたのに、実は私も同類だったなんて!「明日は我が身」って、これね!彼女も家に帰ってからこんな気持ちになったのかな。。。わかるわぁ〜〜〜〜他人事とは思えないわぁ〜〜〜〜★☆と、並々ならぬ共感に変わったのは、言うまでもない。
 人を小バカにすると自分に跳ね返るということを、身をもって知った。(反省😞)
 

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