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卒業-知らない世界を見られた4年-

先日4年間通った大学を卒業しました。

今日は大学生活を少し振り返りたいなと思います。


初めての一人暮らしで、今でも東京で一人になった瞬間の感情は今でも鮮明に思い出せます。
夕方で家の廊下にオレンジの光がさして春のあたたかいにおいがして、
頑張れって言われてる気がしたあの瞬間は、忘れられなくて泣きながら家に帰りました(もろすぎ)。

びびりな子供の私にとって東京の町はとてつもなく冷たく感じました。
プライベート空間をみんな強固に保持している気がしました。
でも4年もたてばなれました。

自分の固定概念や自分の価値観にそぐわないことを受けいれることが苦手で
大学生活を楽しめる気が全くしなくて、小さな諦念を抱きながら通い始めました。
みんな楽しいの概念が1か月でなんでこんなにも変わるのだろうか、と自分が置いて行かれている気がしていました。

でも、「無知なこと」がたまにはうまく働いてくれるもの。
知らないが故、ずうずうしくいろんなことを聞いて勉強できたり、面白い授業に巡りあえたり、思いやりをくれる人に出会うことができました。

少し話がそれるのですが、私は自分の通った高校が大好きです。
入りたくて入りたくて恋焦がれるほどで、毎日その高校に行くことだけを思いながら勉強し、入学してからもどんな瞬間も楽しかったです。
高校はカルチャーの色が濃い学校だったため、それにあこがれて入ってくる子も少なくありませんでした。(わたしもその一人)
そのため、ある意味「同質な子」が多かったです。
同じ価値観を共有している子が多かったです。
だから居心地がよかった。

大学に入って違和感があった理由がこれかなと思いました。
大学は「異質な子」の集まりでした。


でも、大学に入ってよかったなと思う理由もここに終着しました。
大学でできた友達は、
自分の知らない世界をたくさん見せてくれる人ばかりでした。
自分がいかに小さな箱のなかにいたかが分かったし
もっと広い世界にも美しいものがたくさんありました。
逆に広い世界を見て、
自分が美しいと思っていたものが
さらに輝いて見えるようになったりもしました。

結局、自分の価値観はかわらない部分のほうが多かったですが、
許容できる範囲は少しだけ拡張できたと思います。



さらにこの1年間、コロナのおかげで価値観もさらに変わりました。
これからより幸せをたくさん感じられそうな気がしていて、わくわくしています。

4月からもまた少しだけ頑張っていこうと思います。

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