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「オペラ座の怪人」への愛を語る

こんにちは。
前回の記事から勢いままに、ミュージカル「オペラ座の怪人」について、素人ながら愛を語らせて頂きます。

「オペラ座の怪人(原題:The Phantom of the Opera)」は、1986年からロンドン・West Endで公演されているミュージカルでして、日本でも人気が高いですよね。

映画化もされましたので、多くの方があらすじをご存知だと思うので、あらすじは割愛します。
※以外ネタバレを含むので、万が一まだ内容を知らない・結末を知りたくない方はご注意下さいね。

今まで色んなミュージカルを見てきましたが、なんだかんだ一周回って「オペラ座の怪人」が一番好きかもしれません。

何でこんなに好きなんだろう…て思うんですが、やはりアンドリュー・ロイド・ウェバーによる音楽が素晴らしくて…!!

一番初めの"Overture"が流れた瞬間から、
(チャーーン♪チャララララーン♪てやつです←)
もう鳥肌が止まらず、
「私はこれを聴きに来たんだ…!」と確信。
"Overture"を聴いただけで、「あ、もう帰れるわ」と思えるくらい満足してしまうのです。(帰るな)

…とはいえ、帰るなかれ。
まだまだ名曲が続くのです。

まずは"Think of Me"。
本作のヒロイン、クリスティーヌの最初の見せ場ですね。
アンドリュー・ロイド・ウェバーが、オリジナルキャスト(且つ、当時の奥さん!)であるサラ・ブライトマンのために書いた…とも言われています。

私、Think of Meの歌詞もすごい好きなんですよね…

Flowers fade, the fruits of summer fade
(花が散り、夏の果実も散る)
They have their season so do we
(彼らに季節があるように、私たちにも季節がある)
But please promise me that sometimes
(だけど約束してください。)
You will think of me
(時には私を思うことを)

上手く言えないけど、
このFlower fades, the fruits of summer fades~のときのマイナーコード(Cm?)が切なさを助長させてて、胸がキュンとする感じ。
(まるで音楽通のように語ってますが、素人です←)

このThink of Me、今年残念ながらクローズしてしまったニューヨーク・ブロードウェイの、最後のメインキャスト3人で歌っているバージョンが本当に素晴らしいです…!

是非ご覧下さい。

そして、
私が劇中で最も好きな曲は、"The Music of the Night"です。
これはファントムのソロ曲。
クリスティーヌを自身の隠れ家へ拉致…連れてきたファントムが、長~い間秘めてきたクリスティーヌへの思いを歌う一曲です。

派手な演出がない中で、まるで物語のようなこの一曲を一人で歌い上げなくてはいけないので、
ファントムを演じる役者さんの力量がマジで試されていると言っても過言ではありません。。
優しく語りかけるように歌いはじめ、途中ダイナミックに力強く訴えるように、そして最後は愛しいクリスティーヌを見つめながら、ロウソクの火を優しく消すように歌い終える。
ファントムの不安定さ、欲望、弱さ、誘惑…すべてを表現しなければならず、
派手なダンスや演出がなく、全観客がファントムに集中してる中でこれを歌い上げる…ファントム役の人はこの一曲だけでカロリー3日分くらい消費しますね。

やはりこの曲は、ラミンさん(25周年公演でのファントム役)バージョンが好きです。

"The Music of the Night"も、節々に素敵な歌詞が散りばめられていて、
Open up your mind, let your fantasies unwind
とか、
You alone can make my song take flight
Help me make the music of the night
とか…
クリスティーヌだけじゃなくて、観客をも、ファントムの世界へ誘う一曲なんですよ…。


このファントムというやつが、
今風に言ってしまえば、めちゃくちゃ拗らせてるんですよ。

生まれつきの顔の奇形のせいで、迫害されて孤独だったファントム。しかし音楽の才能が開花し、裏でこっそりとオペラの作品を書き上げる一方で、コーラスガールのクリスティーヌに恋をしてしまったと…。

そしてな、な、なんと、クリスティーヌそっくりなマネキンにウェディングドレスを着せて、自分の隠れ家にキープしていたというサプライズ。

これは大分拗らせています。

でもね…やはり「愛される」ことを知らずに、生きてきたファントムは、やはり不器用すぎて、
ついには暴走して人を殺めることになっちゃうんですよね。

で、急にポッと出てきたラウルという若造にクリスティーヌを取られて、更に怒り心頭。

終盤には、自分を選ばないとラウルを殺す!とクリスティーヌを脅すにまで及んでいます。これはもう拗らせてるどころではないです。

クリスティーヌは、
「醜いのはあなたの顔じゃなくて、心よ!」
と指摘し、哀れみからか、ファントムにキスをします。

そこでファントムは、クリスティーヌとラウルを解放することを決意。
一瞬クリスティーヌが戻ってきて、「お!?」と思わされるのですが、クリスティーヌはファントムから貰った指輪を返し、ラウルと"All I ask of you"を歌って去っていくのでした…。

ファントムが「Christine…I love you, I love you!」と悲しむ側で、クリスティーヌとラウルが去りながら歌う"All I Ask of You"がもう、バットでぶん殴られるかのような追い討ちですよね。

そして、ファントムは独りでオペラ座を去っていくのでした。


私、オペラ座の怪人を初めて見たのが、14歳のときでして。
当時、家族とボストンに住んでいた私は、おそら「オペラ座の怪人」のUSツアーのボストン公演を見に行ったんだと思います。
映画版を見たことがなかった私は、劇を見ながら、「どうせクリスティーヌはファントムを選ぶんでしょ。」と思ってました。笑
なので、まさかのラウルと共にクリスティーヌがファントムの元を去ってしまい、「Christine…I love you…!」と悲しむファントムを見て、14歳の私は大☆号☆泣☆笑
14歳の私はまじかぁぁぁラウルかぁぁと思ったわけです。
大人になった今は、まぁラウルをそりゃ選ぶわなと思うようになり、「ファントム本当に拗らせてんな~w」とからかうような発言をしてしまいますが、
でも14歳のときの気持ちも忘れないでいようと思うのです。


…と。とりあえずグダグダ書いてしまいましたが、
本当に不況の名作とはこの作品だと思います。

是非!まだ見たことない方は、ご覧になってみて下さいね。

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