SPI(非言語)一夜漬けの素 ⑰集合算
例題1
40人のクラスのうちで国語が好きな人は25人、算数が好きな人は18人います。どちらも好きでない人が10人いるとき、国語と算数の両方が好きな人は何人でしょうか。
SPIで出題される集合の問題は、グループが2つのものが解ければ事足ります。集合の問題は、論理式から学習するのが本来ですが、『ベン図』を正しく描けさえすれば簡単に解けます。ベン図とは、グループの範囲や関係を、視覚的に表現したものです。例題1に出てくるグループをベン図で表わしていく手順を確認しましょう。ベン図が表現するものが分かり易いように、具体的にイメージして下さい。
まず、クラス全員が校庭に集まっているとします。その時、校庭には40人います。
そして、国語が好きな人を円の中に集めます。このとき、緑の円の中には25人がいます。
次に、算数が好きな人を円の中に集めます。このとき、右の円の中には18人います。ただし、国語と算数の両方が好きな人は、両方の円に入ることになります。そして、どちらも好きでない10人は、2つの円の外側に立っています。
いま問われているのは、この両方の円の中に入っている人数です。
ベン図でグループの関係をうまく整理できたら、2つの式を使って解きます。
①式…… 全体 = 円内(ひょうたん型) + 円外
生徒は、円内(ひょうたん型)に立っている人、円の外に立っている人に分けられます。それ以外の場所にはいません。円内に立っている人数と、円の外に立っている人数を足せば全体の人数になるはずです。よって
40 = 円内 + 10
が成り立ち、円内 = 30(人)がわかります。
②式…… 円内 = グループ1 + グループ2 - 両方
先に求めたとおり、ひょうたん型の中にいる人は30人です。ところが、国語を好きな人数と算数を好きな人数を足すと
25 + 18 = 43(人)
となり、30人を超えてしまいます。これは、両方を好きな人を二重に数えているからです。43人から、両方のグループに属する人数を引いてやらなければなりません。これが②式です。よって
30 = 25 + 18 ― 両方
が成り立ち、両方 = 13(人) が求められます。
A:13人
例題2
45人のクラスのうちで課外活動への参加状況を調査した。ところ次のような結果が得られた。
l 運動部に所属している生徒は25人
l 文化部に所属している生徒は23人
l 生徒会に所属している生徒は15人
l 運動部と文化部に所属している生徒は8人
l 運動部と生徒会に所属している生徒は9人
l 生徒会と文化部に所属している生徒は7人
l 全てに所属している生徒は1人
さて、このクラスの中にどこにも所属していない生徒は何人いるか?
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