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SPI(非言語)一夜漬けの素 ⑫資料解釈


例題1

下表は、近年の特殊詐欺の被害状況、検挙状況をしるした表である。
この表について、下記の設問にこたえよ。(令和元年度警察白書)

※特殊詐欺(詐欺・恐喝)とは、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金等詐欺、金融商品等取引名目の特殊詐欺、ギャンブル必勝法情報提供名目の特殊詐欺、異性との交際あっせん名目の特殊詐欺及びその他の特殊詐欺の総称をいう。

(1)平成26年度から30年度の間に、特殊詐欺(詐欺・恐喝)の認知件数は何%増加したか?
①23% ②28% ③33% ④38% ⑤43%  
(2)特殊詐欺(詐欺・恐喝)の認知件数1件あたりの被害額が最も少ないのは何年か?

資料の読み取り問題でよく出題されるのは、推移を問うものや割合を問うものです。いずれも大事なのは問われている事柄を正しく把握することと、「概算」(おおまかな計算)を素早く行うことです。また、資料から得られる全ての情報が、解答に必要になるわけではありません。不必要な情報には目を向けず、解答に必要な情報だけを選び出す情報の取捨選択も重要となります。

(1)問われているのは特殊詐欺(詐欺・恐喝)の件数についてですので、キャッシュカード詐欺盗についてや、検挙人員、被害総額なども解答には関係ありません。また、26年度から30年度までの推移を答えるのですが、はじめの26年度と終わりの30年度の値さえ見ればよく、その他の年度については見る必要がありません。
特殊詐欺(詐欺・恐喝)は、平成26年度には13,392件でしたが、平成30年度には16,496件に増加しています。
増加件数は16,496 – 13,392 = 3,104(件)です。
3,104 ÷ 13,392 を計算すれば答えが出ますが、計算が煩雑で時間がかかります。SPIはスピード勝負ですので、上2ケタの概算でだいたいの答えを求めましょう。上から3ケタ目を四捨五入して、上記の計算は
3,100 ÷ 13,000 = 0.2384…
この結果に最も近いのは①の23%です。                    
A:①

(2)これは割合を問う問題です。1件あたりの被害額は、被害額を件数で割れば求められます。割合の計算では、どちらをどちらで割るべきなのか混同する人がいるようです。以下のように覚えて下さい。

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