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研究室配属は何が重要か?

 こんばんは。H2です。
 そろそろ、うちの大学では卒業研究のための研究室配属が本決定される頃です。
 筆者である私の所にも、3年生が訪問して研究室の内情について、質問されます。ですが、学生それぞれ優先していることも違うため、質問者の満足いく回答ができているか、こちら側も不安が残るものがあります。ですので口頭では伝えきれなかったことを、このノートではフォローしていきたいと思います。

 この記事を見てわかること
・研究室配属で何が決まるの?
・研究配属の選択で注意しないといけないことは?
・研究室配属は選択の一つに過ぎないということ

 それでは、そもそも卒業研究の研究室配属で決まることは何か?当たり前のことですが、卒業研究の内容と指導教官です。
 では、当たり前ではないことは何か?研究生活を支える同期、先輩、得られるスキル(雑用関係を含めた)、生活リズムです。

 そもそも、研究室の同期と先輩はとても大切です。なぜなら、研究課題は個人(私大などではたまに集団)で与えられますが、その研究を進める環境は、メンバー全員で作り上げています。ですので、その環境を共有するメンバーとは十分にコミュニケーションをとる必要があります。そして、ここで問題になることは、全員の目標が異なることです。大学卒で就職を選択する方、大学院に進学する方、将来を考える方等、研究室に配属された段階で、研究に対するスタンスが異なります。その中で、研究環境を共有していきますので、ただの友達感覚ではやっていけません。中には、ビジネスライクな感覚の同期の方もいらっしゃるかと思います。ですので、同じ研究室に入りそうな同期とは、できるだけコミュニケーションをとれるように努力しましょう。

 そして、指導教員はやはり立場や知識の点で、天からの声に等しいものをぶつけてきます。ですので、それを受け止めるときは一人ではなく、複数人で分担できる方がいいです。特に、研究室の先輩はその教員の方と1年以上過ごしてきていますので、処世術に近いものを持ってらっしゃいます。それを有効活用させていただきましょう。

 次に得られるスキルですが、これは研究室の教育に対する態度によって変わります。歴史のある研究室などは忘年会や年報等でOB、OGへの通した情報の発信などがあります。これらは、学生が主体になって行いますので、言葉使いや社会人のマナーを知ることができます。また、研究に関する機材や薬品の発注も学生がやって、経理処理を教員の方や事務の方にお任せする形になることがあります。この場合は、商品に関する知識、業者とのやりとりの仕方等を学ぶことができます。

 そして、生活リズムは研究室配属前と後で、大きく変わると考えましょう。研究室にはコアタイムなるものがあるところと、ないところに分かれます。

 コアタイムは教員の方が学生にいてほしい時間を設定していますので、教員の一存によって決まります。ですので、配属された学生は設定されたコアタイムに合わせることになります。ですので、配属前はバイトや趣味に使えた時間が、研究時間に含まれていたということがあります。配属後に後悔しないように、確認を取りましょう。あと、コアタイムが終わればすぐ帰れるわけではありません。実験のスケジュールによっては、時間外に実験もしくはデータの整理などをする時間が必要になることがあります。ですので、バイトや趣味の時間を固定してしまうと、絶望してしまうことがあるでしょう。そうならないためにも、研究室の先輩から情報を引き出しましょう。
下のサイトは参考になりますので一読ください。

 それでは、筆者自身の経験から研究室配属の段階で注意しないといけないことは何か、順位にすると以下のようになります。

1位 先輩、同期の有無 
2位 研究テーマ
3位 教員の性格
4位 研究室の勤務時間(コアタイム)

 どんなに面白そうなテーマでも、研究をする学生は素人です。研究のために必要な技術、知識は先輩、教員の方に指導して頂きながら進んでいきます。ここで、教員と学生の間にたてる先輩がいないと、研究における経験のギャップがダイレクトに進捗の障害になります。ですので、先輩がいるほうがスタートで躓かないでしょう。そして、同レベルで、研究の話ができる同期は自身の立ち位置を確認するうえで重要です。自身の立ち位置が分かれば、研究に充てなければならない時間が推測できます。また、自身の方法でいきづまっても、同期の方法が別解として存在しますので、視野を広げることができます。ですので、先輩、同期の有無は必ず確認しましょう。

 ここまで、研究室配属について述べてきました。研究室配属は修士や博士を目指す方にとっては、1年だけで完結しませんので、3年からそれ以上の人生スケールで立ち位置を決める必要があります。ですが、修士、博士で研究室を変えることは可能ですので、最後は自分で道を決めるんだ(見つけるんだ)という心構えで研究室配属を選んでいただければと思います。

 長文になりましたが、読んでいただきありがとうございました。
 ご質問、ご指摘ありましたらコメント頂ければと思います。

 

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