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12月5日キックオフの笛でボクは泣けるかな
このnoteは2020年11月9日、術後2日目のベッドの上で書いています。
知らない人が見たら驚くと思います。
LINEやslackで他人とコミュニケーションが取れて、手術の前後は携帯にパソコンに付きっきり。
画面の向こう側にいる人たちは、自分が何不自由なく健康的に存在していると錯覚していることでしょう。
なんとも理不尽な世の中になったことか。ますます生きづらい世の名になりそうです。(笑)
看護師さんにも「ほどほどにね、」と苦笑されています。
早慶クラシコ(:早慶サッカー定期戦)まで残り1ヶ月を切り、チケット売る準備をして、各種プロモーションを仕掛けて、後悔なく頑張ろうと意気込んでいた矢先に腹痛が襲いました。
練習が終わってから急のこと。耐え切れず家に帰りじっとしていました。
それでも何か変わるどころか立てないくらいの激痛が襲ってきました。
息をするにも苦しかったのを覚えています。
タクシーに飛び乗り、夜間でも空いている病院へ。
そして次の日に手術をしました。
術後も傷が痛み、歩くこともままになりません。
急な展開に不安の汗が体のそこら中から溢れ出して来ます。
でも、一連の過程で涙の一粒もこぼれ落ちることもなく驚くほど自分の頭の中は冷静でした。
ここまでおれ頑張っていたのかな。
目を覚ませば昨晩に書いたメモを読みかえしてやることを整理する。
お昼ごはんを食べてからも作業は続く。
練習時間になり、グラウンドに行く。この季節の冷たく香る風が大好きです。
練習がおわりまた椅子に座り、パソコンとノートに向き合う。
そしてご飯を食べてシャワーを浴びて、ノートに今日感じたこと、思ったこと、明日やること、それらを雑に書き殴って薄くてカタい布団に潜る。
早慶クラシコが中心の生活。
もちろん体を壊しては本末転倒。よく理解しています。
でも、早慶クラシコには日本のサッカーの明るい未来のキッカケがあると信じて、命を賭けたい、と言葉にした。
そして高校までサッカーを“する”ことに夢中になって、厳しい現実を突きつけられて、答えの全く分からない迷路のような日々の中を過ごしました。
大学に入っても大好きなサッカーからは離れることができなかった。
その迷路の中でやっと見つけた自分が夢中になれる、ここまでの人生で一番“みんな”のために頑張れる、関わる1万を超える人が輝き夢中になる、かけがえのない大きなもの。
それを背負うことが自分にとってどれだけワクワクすることか。一日一日日を重ねるごとに色々な想いが湧き出てきます。うまくいった日なんてこれっぽっちもなかった。だけど充実している。
言葉だけが1人歩きしていなかったと思うと、ホッとしている自分がいることも確かです。ただ、疑問というかどうなんだろうなって思うこともあります。
何を言いたいかと言うと、早慶クラシコは自分を中心とした早慶両部の部員の想いが詰まっていること、日本サッカーの未来が詰まっていること。
ぼくは早慶クラシコが大学サッカーを変えて、日本サッカーを変えて、日本社会を変えていく、と信じています。
だからここまで自分の時間を削っても頑張れている。
ここの具体的な説明は別でするとして、ここまで話してきた想いがぼくの原動力であり、心を燃やしている理由。
あの熱狂を体験した人なら分かるはず。
学生スポーツの魅力と価値が詰まっています。
自分がここまで頑張れているものがキックオフした時の感情はどんなものだろう。
今は不安と楽しみと少しの葛藤が複雑に絡み合っています。
先程話したことはあくまでも、ぼく個人の早慶クラシコに賭ける実話と想いです。
関わる人にはそれぞれの優劣のないドラマがあります。
就活をしないで早慶クラシコに賭ける人。
ケガの治療を先延ばしにしても強行出場する人。
あの選手を生で見たい、あの人に会いたいから来場する人。
様々です。
想いに優劣はありません。
それぞれのドラマが詰まった早慶クラシコ。
学生の数だけドラマが詰まっています。
2020年12月5日13:00、笛が吹かれる瞬間を“あなた”と見ていたい。
会場で見かけたら声を遠慮なくかけて下さい!とても喜びます!
最後までお読みいただきまして有難う御座います。
世に出すか出すまいか迷いました。noteなんて書くキャラじゃないので、とても躊躇いましたし、今もただ恥ずかしいです。
これを出した自分が伝えたいことはいくつもあります。
あえて書いていないこともあります。ほのめかしていることもあります。
何かご意見やご質問、気軽にお話しすることも大歓迎です。
ではどこかで。
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