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体育会の学生主体を主体性で塗り替えたい

今回自分が所属する一般社団法人ユニサカにおいて、ユニスポナイトというイベントを企画しました。
そのイベントを通して自分が学び、考えたことを後日談のような形で記しました。

①大学サッカーが与えてくれるモノ(価値?)を卒業後に気づくのでは、遅くない?

「社会人になり過去を振り返って、当時理解できないことの意味を理解する、やっぱり大学サッカーって価値あるものだよね」
これは素晴らしいことで、人間は経験でしか物事を判断して語れないので、ある意味盲目的に学生である“今”を全力疾走すれば良い。
もちろんこれは悪いことでないが、疑問が浮かぶ。今この瞬間に未来に向けて張った帆の中で意味を成すか分からないことを取り組むことって、主体性をもって生きているか?ということです。



②主体性は○○主体と違う→主体性とは何か

○○主体はあくまでも動作の主体であって、そこに意思があるかどうかは関係ないと言えるだろう。何を言いたいかと言うと、○○主体だからその組織体系の中の個人が主体性を持っているというわけではないということ。
大学サッカー界で言うと、“学生主体の組織”という表現を良く口にしたり耳にしたりすると思う。しかしその組織の中で活動している学生に主体性は果たしてあるのか、という話はまた異なる土俵になってくるのかなと思う。
個人的には学生主体というよりも主体性を持つことが大事だと強く思う。

じゃあ主体性ってなんだろう

個人的に今回のユニスポナイトや体育会生として生きる中で日頃考える中で主体性を定義した。

主体性=自身の将来に向けて“どうなりたいか”、自分の身の回りの社会を“どうしたいか”を自分の中で未熟でもいいから描く。そのうえで今この瞬間に目を向けて、責任をもって自分の行動を決断していくこと。

視座と実装、具体と抽象のような言葉があるが、それと通じると思う。
何かをした、している、したい、という事実よりも、その事実の背景に存在するなぜ(why)という想いを説明できることが大事だということ。
とはいえ、想いや過程を大事にすることに重心を置けば良いということではなく、行動を起こすということは結果(事実)を追い求めなければ過程に意味付けが成されなくなる。サッカーにも当てはまる通り、負けて良い試合はないということ。



③学生主体って押しつけなのではないか

少し批判的な表現になってしまっているが、もちろん体育会生として当事者意識をもって書いている。自分含め、様々な人が考えなければいけない問題提起な気がしている。
②に関連してくるが大学サッカーにおいて、学生主体と主体性は違う。大学サッカーには明確な軸をもって活動している部員がいる一方で、ふわっとしてしまっている部員もいることも事実。そのような多様性を抱える大学サッカー。全員が主体性をもって、活動しているとは言い難い。ただこの課題は大学サッカー特有の課題ではなくて、どの世界においても年代問わない課題ではないだろうか。
ただ、学生主体という言葉は大学体育会において特有な言葉なのではないだろうか。

「大学スポーツの良さは?」という問いに対して、当事者である皆さんは何と答えますか?

おそらくその答えのなかのひとつに“学生主体”という言葉が出てくるだろう。
親御さんのお金で大学に通い、さらにサッカーまで打ち込ませてもらっている。バイト代ですべてを賄えている訳はないだろう。また、部の活動に目を向けると、財源をOBの方々に依存させて頂いている現状。
学生である我々はこの環境に胡坐をかいていないだろうか。
主体性を失っていないだろうか。
大学サッカーは昨年のプロ内定者の半数以上を占めている。日本サッカー界の競技力の向上のためには、大学サッカーの競技力向上は必要なこと。それ故に大学サッカーの環境整備強化は必須。当事者である自分が感じることとしてはポテンシャルはまだまだあって、そのポテンシャルを生かせていないということ。
学生側ができるコトはもっとあると思っているし、より主体性をもってどうしていきたいかを表現してくべき。入学してからこの世界(大学サッカー)は学生主体だと尊敬している先輩方が言っていて、それを宗教チックに信じ込んではいないだろうか。改めて考え直す必要があると思う。ある意味誰かが押し付けている学生主体を本当の意味で、大学サッカーの強みにしていくことが必要なのではないか、と思いました。



④大学サッカー(学生主体)の価値は

日本サッカーの競技力を向上させるため、プロを多く輩出するため、これは大学サッカーだからこそ生み出せる価値なのかと問われると、疑問。
ある番組で大学サッカーは“人間力を育む”ことが価値であり強みだと特集されていた。
納得はできる、より具体的にどういったことか考察していきたい。昨日のユニスポナイトでも触れていたが、プロになりたくて入部してきた人がなれなくて、その人たちに大学サッカーは何を与えたのか、これが価値になり得る。つまり(自分ー競技)で何が残るか、ということだと思う。個人的なこの答えが今回のテーマでもある“主体性”をもつことなのではないかと思う。自身のビジョンを未熟でもいいからイメージして、一歩一歩気合で努力すること。以前先輩が言っていた視座と実装を行き来することだと思う。
自分自身も考えたりするだけではなく、殻を破って発信行動していくこともしなければいけないと思っております。


お読み頂きまして誠に有難う御座います。
今後もこのようなテーマを設けたユニスポナイトを引き続き開催していきます。興味のある方はぜひ参加してみてください。もちろん開催者側としても大歓迎です。

ご連絡お待ちしております!

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