児童養護施設時代(3)中学生・前編


やっと中学まで書き進められました…
今は性同一性障害にフォーカスした内容ばかり書いてますが、施設で過ごした時の心境だったりも書こうと思ってます。
子どもの頃の環境って、大人になってから考え方だったり人付き合いだったり、色んな面で影響が出てくるので…


では、

性同一性障害・中学生Ver.

始めますね。





中学時代



着慣れない・着たくない制服で新たな門出。

入学式以降、ダッシュで施設を飛び出し、向かうは
死角となる曲がり角。
ババっと制服脱いでジャージに着替える。
まぁ、誰かに見られても問題なかったんだけど、一応人目につかないように。

玄関に着くと

「制服どうした?」

と毎回聞かれる。

「制服汚れちゃって!」


さすがに毎日、言い訳は通じないわけで…
生徒指導に呼び出されて注意を受ける。

「制服動きにくくて嫌なんですよね♪」


こんな調子で言ったら、施設の職員に連絡が。

「制服着る意味ないだろ?!何のために気持ち悪くなる制服着なきゃいけないんだよ?!」


ランドセルに続いて制服をどうしてやろうか、思案して…

ゴミ箱にポイ

なんの捻りもなく、そのまま捨てた。

翌朝、新たな制服が置かれている。
施設の便利なところ、替えが効く…
全く嬉しくない…




4月の中旬から部活動が始まった。
部活をしようとか考えてなかったけど、施設の年上の人が入部してるバスケ部に入る。
小学校からの友人も何人か入部していて、練習は楽しかった。

が、ここでも問題が…
そう、僕が入部したのは女子バスケ部。
当然ながら女子としての扱いを受ける。
女子としての扱いと、純粋にバスケが楽しいを
天秤に掛けて…
退部することにした。

小学生の時に比べて、考える力がついたのかな。
単に

「嫌だ!」

じゃなくて

「気分が悪くなる」

「気分が落ち込む」


って思うようになってきていた。

小学校からの友人との関わりは変化はなかったけど
(気を許せる友人とは結構ギャーギャーしてた)。
他の小学校の人と積極的に関わろうとは思っていなかった。

どうやって関わったら良いんだろう?
けど、変に自分のこと突っ込まれたら面倒だな。
が正直なところ。

何かしたいと思っても、女子としての扱いや女子として見られるってことが耐えられない。
新しく何かしてみよう!
とかそんな意欲が無くなっていった。

「生きるって楽しいのかな?」


そう考えることも増えていった。
次第に

「学校つまんないなぁ」

と思うようになって。
中学1年の秋くらいから、学校サボりグループに混じって、公園行ったり海で遊んで話したり。

けど、中学生の話題ってやっぱり恋愛とか好きなタイプとかそんな内容が増えてくる。
それも何かごまかすの面倒だな、って億劫になって。
サボりグループに合流することも減っていった。
それが中学1年の冬が終わるくらいの時のこと。





中学2年に上がって。
その頃にはもう

「人と関わるの面倒だし、出来れば関わりたくないなぁ」

と自分の部屋から出なくなった。
僕の施設では、高校生から個室に移ることが出来たんだけど、ゴネてゴネてゴネまくって個室に移った。

食事、入浴、トイレ、洗濯。
部屋から出る時は人と、特に職員と遭遇しないように生活してた。
今思うとこれ、引きこもりになってるね。
当時は自分が引きこもってるなんて、考えなかったけど…

その頃くらいから。
僕自身を否定・嫌悪する事態が起きた。
真っ暗な穴底に落ちたような…

胸が大きくなってきて身体が変わり始めた。
そして生理が始まった。



続く



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