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エヴァートン選手名鑑【後編】

エヴァートン選手名鑑【前編】では、GK, DF を紹介したが、後編では、MF, FW を紹介する。

アラン
闘志溢れるMF。小柄だが、豊富な運動量で幅広いスペースをカバーし、デュエルも圧倒的な強さである。また読みがいいためインターセプトもうまい。
タックルも正確である。
移籍が噂されているが、個人的には好きな選手なので、残ってエヴァートンを支えてほしい。

ヨーロッパで最多のタックル数を記録しているアラン。

ドニー・ファン・デ・ベーク
名門で苦しんでいたオランダ人に助け舟を出したのフランク・ランパード監督だった。加入して数試合は、ポジショニングの良さ、パスの上手さ、守備時のカバーの上手さなど、これまでの鬱憤を晴らすような活躍を見せていた。しかしウェストハム戦のウォーミングアップ中に負ったケガが想像以上に長引き、最終節アーセナル戦まで試合に出場できなかった。来シーズンはマンチェスター・ユナイテッドで恩師と再開し、活躍が期待される。これからも注目していきたい。

最終節アーセナル戦でのゴールを喜ぶドニー・ファン・デ・ベーク

トム・デイヴィス
マージーサイドが生んだ天才。堂々と球を受け、洒脱な技を繰り出す姿を"スカウサーピルロ"と言う者もいる。しかし今シーズンは負傷に苦しんだ。リハビリを懸命にこなし、最後の数試合はベンチ入り、さらにはアーセナル戦では出場して見せた。そんな強いハートをもつ彼は来シーズンも絶対に必要。エヴァートンの中盤に魔法をかけてほしい。

デレ・アリ
1月の移籍期限ギリギリにランパードの要望で加入した攻撃的MF 。大活躍した過去とは裏腹に、最近は苦しむシーズンが増えていた。エヴァートン加入後も周りと噛み合わず、コンディション不良を露呈していた。しかし彼が輝いたのは、残留を決めたクリスタル・パレス戦での45分間。リズム良くボールに触れ、チャンスを演出する姿には、少しタイプは違うが、昨シーズンいたハメス・ロドリゲスを思い出した。来シーズンはコンディションを戻し、再ブレークしてほしい。

彼のプレーなしでは、残留は成し遂げられなかっただろう…

アブドゥライェ・ドゥクレ
パワー、スキル、運動量を備える大黒柱。ポゼッションサッカーへの適応は課題だが、守備は一級品。
その運動量には、元日本代表の玉田圭司氏も「どこでもドゥクレ」と絶賛していた。
ちょくちょく課題は見られるが、クラブは2023年までの契約を一年延長することを検討している模様。来シーズンも期待している。

アンドレ・ゴメス
広大なビジョンと柔らかなタッチで攻撃を操る天才MF。しかし数年前に足首を大怪我してからは精彩を欠いている。しかしフランク・ランパード監督の初陣、ブレントフォード戦では、彼の良さを十二分に発揮してくれた。しかしパフォーマンスが安定せず、給与も高く、守備強度も低いため、クラブは売却を目指している模様。彼のバレンシア時代の輝きはもう見れないのか…。それとも復活するのか…。

ファビアン・デルフ
プレミアリーグでの経験豊富なMF。マンチェスター・シティでは優勝を経験している。エヴァートンに足りなかった" 勝者のメンタリティ"を植え付けてくれるはずだった…。しかし期待とは裏腹に怪我が多く戦力として計算できない時期が続いた。ただ最終盤に復帰をしたデルフは確実にチームに良い流れをもたらした。契約満了による退団が決定したが、彼はどこに行くのか、動向に注目だ。

デマレイ・グレイ
シーズン通して、活躍してくれた一人。キレキレのドリブル、シュートの上手さ、スピードと素晴らしいものを持っている選手。しかしフランク・ランパードが就任してからは、球離れの悪さが目立つシーンが増えた。しかしクリスタル・パレス戦でのアシストは、蹴った瞬間に「いける」と確信できるほど素晴らしいボールだった。来シーズンも確実にフランク・ランパードのプランに入っているはず。さらなる飛躍に期待。

アーセナル戦でのスーパーゴール後に喜びを爆発させるグレイ。

アンソニー・ゴードン
ネガティブな話題が多かったエヴァートンに現れた一筋の希望。推進力があるドリブル、鋭いクロス、そして隠しきれない闘争心。魅力ある選手だ。U-21イングランド代表にもコンスタントに呼ばれており、なおかつ活躍している。エヴァートンが生んだ天才に期待することは、ゴールだ。来シーズンはもっとゴールを決めてほしい。エヴァートンの未来は彼の活躍にかかっている。

フランク・ランパード監督と抱き合うゴードン。

アンドロス・タウンゼント
クリスタル・パレスからフリーでやってきたベテランウィンガー。経験に裏付けされた技術、そして正確無比な両足から繰り出されるゴラッソ!!
彼のおかけで勝ち点を取れた試合も少なくない。来シーズンも期待している。

ドミニク・キャルバート=ルーウィン
大ブレークした昨シーズンとは異なり、今シーズンは度重なる怪我に苦しんだ。復帰後もコンディションが上がらず、本来の力を出せなかった。しかし、ブレントフォード戦からの3試合で元の彼が戻ってきた。クリスタル・パレス戦での決勝点は"彼らしい"ゴールだった。シーズン後にメンタルヘルスに苦しんでいたことも公表しており、心身ともに苦しんだシーズンだった。リシャルリソンの移籍が濃厚なため、来シーズンにかかる期待は大きい。エヴァートンがヨーロッパコンペティションに返り咲くためには彼の力が必要不可欠である。

決勝点後のDCL。

ジェンク・トスン
2018年の1月にトルコのベシクタシュからやってきたストライカー。同シーズンは途中加入ながら5ゴールを挙げ、ポスト・ルカクとして期待に応えた。しかし翌シーズンから台頭してきたドミニク・キャルバート=ルーウィンにレギュラーを奪われ、クリスタル・パレス、ベシクタシュにローンに行くもうまくいかず、今シーズンで退団が決まっている。来シーズンはトルコでプレーする可能性が高いようだ。慣れ親しんだ母国の地で復活のチャンスを待っている。

アレックス・イウォビ
フランク・ランパード監督の元、一番成長した選手。1月までは、ドリブルはうまいけど、球離れは悪いし、パスミスが多い、いわゆる"ハズレ"補強の一人だった。しかしフランク・ランパード監督就任後、ィ得意のサイドだけではなく、インサイドハーフやウィングバックもこなしてみせた。運動量とテクニック、チャンスクリエイト力など、彼の良さを引き出したのは間違いなくフランク・ランパードの功績だ。来シーズンもキープレーヤーとしてエヴァートンを支えてほしい。

ニューカッスル戦のゴール後、ポーズを決めるイウォビ。

アンワル・エル・ガジ
彼もモシリによる失敗の被害者の一人。一体なぜ取ってきたんだ、誰もわからない。アストン・ヴィラファンの友達からは、使えよと怒られる始末。ほんとに彼には申し訳ない気持ちでいっぱいだ。来シーズンはエヴァートン戦以外での活躍に期待している。

リシャルリソン 
ここ数年のエヴァートンのシンボル。彼のいいところを挙げればきりがない。テクニック、決定力、愚直に仕事をやめるこなす姿勢、クラブ愛、慈善活動。サラッとあげただけでもこれだけある。今シーズンはコパ・アメリカ、東京オリンピックと決勝まで戦い、そうとうきつかったシーズンだったと思う。チームが不振に陥る中、孤軍奮闘していた。彼の力なくして残留はできていない。来シーズンは違うユニフォームを着ることが濃厚となっているが、彼の残したことは確実にエヴァトニアンの心に根付いている。正直なことをいうと、彼と一緒にヨーロッパの舞台で戦いたかったというのが本音だ。ただそれは叶いそうにない。これからの活躍に期待している。

仲間と喜びを分かち合うリシャルリソン。

サロモン・ロンドン
選手名鑑の最後を飾るのはサロモン・ロンドン大先輩だ。ラフ○○キングベニテスに呼ばれやってきた。シーズン最初は、コンディション不良により、体も重く、正直いらない選手だった。しかしながら、フランク・ランパード監督就任後、彼は変わった。南米の選手らしいテクニック、ボールをおさめる強さ、ゴール前での動き方など彼の良さが出てきた。移籍するのか残るのかは分からないが、頑張ってほしい。

サロモン・ロンドン大先輩。

エヴァートン選手名鑑はここまでになります。読んでいただきありがとうございました。エヴァートンにとって難しかったシーズンでしたが、乗り越えました。また今シーズンはエヴァトニアンの強さを再認識することができました。苦しいことの先には嬉しいことが待っている。私の好きな言葉です。

来シーズンもエヴァートンを支えましょう。!!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
Thank you for reading until the end 💙💙💙


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