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八朔少年漂流記

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映画その他の感想から時事ネタ、雑記まで何でも放り込まれています。 タイトルに少年と入っているのはいい歳して自意識が少年なのではなく、かつて八朔少年で一つのペンネームだったことに由…
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#コラム

日テレドラマ「レッドアイズ」に見るキャンセルカルチャーの行方

この記事は ①レッドアイズの個人的な感想 ②タイトル通りレッドアイズを通してみる現代社会の…

電流戦争と編集戦争で韻が踏める【エジソンズ・ゲーム】

お久しぶりです。宮本晴樹 a.k.a. 八朔です。 今日は映画『エジソンズ・ゲーム』の感想です。 …

「ピーマンが嫌い」はヘイトなのか

表現の不自由展がホットトピックですねって話みなさん、暑い中活発にツイッター政治ドッジボー…

サラダの取り分けで居場所を作る女の子の話

前回の記事からものすごく時間が空いてしまいました。 こんにちは、みやもと a.k.a.八朔です。…

雨降りのこと、あるいは先生の年齢を追い越してしまったことについて

そんなことにふと気づいた。 雨の日は好きじゃない。すべてのやる気がなくなる。 生存するこ…

表現規制、あるいは書店とのつきあい方の話

はじめまして、こんにちは。 宮本晴樹(みやもとはるき)と申します。 八朔と名乗ったほうが馴…

「異常者に人権は要らない」

ある事件に寄せられたコメントである。 背筋が寒くなった。 前提として、この事件の犯人について一切の擁護を僕はしない。 この世界では手を変え品を変え、時代とともにそれぞれマイノリティ(本来の意味通りの少数派)を異常者と呼んできた歴史がある。だから、無差別殺傷事件を起こした人を異常者と呼ぶことに理屈の上で疑問はない。 それはそうと、僕は現在の自分が”異常者”でないのは偶然の産物だと思っている。 今のところ世間は僕の存在を許している。それでも自分のことを善良な人間だとは到底思

魚のふりをして生きている

たとえば水の中で、生まれた時から一緒に暮らしていく仲間たちは魚ばっかりで。 ひれを使って…

91年生まれの僕と、昔の自分を殴りたいという普遍的な欲求

生まれてこなければよかったと思う。 これは決して自殺願望があるとか生きているのがつらいと…

ルックバックと僕が文学青年だった頃

忘れられないことはだいたい十代の終わりに全部起きている。 ルックバックを読んで思い出した…

母親を殺しそうになった話

子どもを愛さない親なんていないと言うけれど愛していれば何をしてもいいのか。 愛していると…

アイドルグループの解散とヴァージン・スーサイズ

【注意】自分の推しが解散(予定)、脱退、活動休止されたというみなさまにとって、大変失礼で…

杉山文野さんの世界一受けたい授業を観て

杉山文野さんの名前は東京レインボープライドに参加したことがあれば一度は目にしているし、今…

パピコを分けあうということ

ツイッターで知り合い、数年来の付き合いになる友人がパピコでバズった。 その翌週に彼女を含めたよく集まるメンバーで遊んだ。 帰りがけに、思いついてみんなでパピコを片手ずつ分け合って写真を撮った。 前日までの春の陽気はどこへやら、ビル風吹き荒ぶ池袋で寒い冷たいと騒ぎながらパピコを探してコンビニを回った。買ったはいいけど外じゃ絶対にパピコを握れない。死ぬ。手が死ぬ。 急いで駅の地下通路に潜り込んで、風の当たらないところを探して、それからパピコを開けて片手に一本ずつ握りしめて写真を