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最近、仕事を退職したきっかけになった「転職の思考法」の中で刺さったところをまとめてみた

はじめに

最近、転職の思考法という本を何度もaudibleで聞いていました。
そして、この本に背中を押されて、会社を退職しいま転職活動をしています。
この本のどういう言葉が自分に刺さって転職の背中を後押しされたかを言語化しておきたいと思い、まとめ記事を書くことにしました。
この記事が少しでも気になった方はぜひ転職の思考法という本を手に取って読んでみてください。

この本を読む前

この本を読む前の自分は、「仕事しんどいな。。。」、「この商品を世の中に広めるより競合の商品を世の中に広めた方がいいのでは?」という苦しい気持ちを抱えながら仕事をしていました。でも、ベンチャーで働いていたので、今の仕事は楽しいはずと自分に言い聞かせていました。(前提、すごくお世話になった会社で、成長させてもらったのでとても感謝をしています)
そんなときに、大企業の営業からAI系のベンチャーの営業に転職した友達とご飯を共にしました。
その友達は大企業で働いてる時に精神的に苦しくなり会社に行けない状態まで追い込まれた経験を持っていました。
そんな彼がAI系のベンチャーに転職して、今の仕事が本当に楽しいと、楽しく語っていました。
その姿が死ぬほどうらやましくなり、自分もそんな風に仕事が楽しいと語りたいと思いました。
そんなとき、家に転職の思考法という本があるなと思い出し、読み返したのが本を何度も読むきっかけになります。

本の中で刺さったこと

何度も転職の思考法を読んで、自分的に刺さったセリフとなぜ刺さったのかをまとめてみました。


どの仕事にだって、ビジョンはそれなりにある。僕もそれに共感して今の会社に入った。でも実態はどうか?
会社のビジョンと今自分がやっていることにはどうしても乖離がある。

このセリフがなぜ刺さったのかを考えると、自分は給料のために働いている意識が低く、その仕事が誰のためになっているかをより重視する人間であるからだと感じました。若い人にはけっこういるタイプなのかなと思います。
なので何のために仕事をしているかがちゃんと語れない状態の自分が好きになれず、自分のことを好きになれないから苦しいという悪循環に入っていたのだと思います。


給料は、君が『自分』という商品を会社に売り、会社がそれを買うから発生している。

いままで自分のことを商品だと捉えたことがなかったので、ハッとさせられました。商品だと考えるといろいろと考えやすくなりました。
商品なので、まずは自分という商品の魅力を上げないと買い手(転職の場合は企業)がいなくなります。すると、自分が選べる買い手の候補が少なくなり、自分が選べる選択肢が減っていきます。
選択肢がなくなると、人は自由でなくなり苦しくなっていきます。
なので自由であり続けるためにも、自分自身という商品の価値(=市場価値)を上げることが非常に重要になることが腑に落ちました。
今まで成長という言葉に違和感を持っていたのですが、自分がより自由になるために成長して強くなる必要があるのだなと理解できました。


伸びている産業で働いた経験は、それだけで貴重な『技術資産』になった。

自分自身のことを商品だと考えると、買い手(=企業の社長)にとってどれだけのメリットを提供できるかが重要になります。
そこで買い手について考えます。買い手は自社を大きくするために、世の中の需要に答え続けなければならないです。
日々新しくなってくいく世の中の需要に答えるには、AIやデータサイエンスなど新技術を用いる必要があります。つまり、伸びている市場(=新技術が活躍している)業界で働き続けた人材は、その企業に入ってからその新技術を踏まえた事業展開をしてくれると期待できます。
なので、今後伸びるであろう市場で、新しい技術を取り入れている会社で働くことが重要だと理解しました。
安宅さんのシンニホンでもあったように、今後はAIやSaaSが主流の時代になってくるでしょう。なので、自分としてはAIやSaaSという市場で働く経験を得られるような会社を転職の1つの軸に置きたいと考えました。

自分が信じていないものを売る、これほど人の心を殺す行為はないんだ。

自分もこのサービスなら、競合の商品を世の中に広げたほうが社会のためになるのでは?と感じながら、その思いに蓋をして頑張って仕事をしていました。そうして仕事を楽しく語ることはできない状態が続いていました。
今後、同じことをしないためにも転職先で扱っている商品を自分が信じられること、また仕事に対して自分が価値を信じられないものは引き受けない、Noという勇気を持つことが重要であると認識できました。
欅坂のサイレントマジョリティーが好きなのですが、まさにサイレントマジョリティーにならないことを強く意識し続けるのが大事ですね



特別な才能を持たないほとんどの人間にとって、重要なのは、どう考えても、どの場所にいるか。つまりポジショニングなんだ。

ベトナムで働いていたときに、まわりの圧倒的に優秀なベトナム人のエンジニアが僕の給料の4分の1ぐらいで働いていました。
また、前職のCTOの人と話していても、一日中codeを当たり前に趣味として触っている方々ばかりでした。
自分は頑張ってcodeを書いてしまっていて、努力をしていたので彼らみたいな天才には勝てないと感じていました。
ただそんな時に上司にプロジェクトマネージャー としてアサインしてもらい、そこで一気に活躍できました。
転職の思考法とは少し話がずれるかもしれないですが、自分が得意な領域で働くことが重要だと認識できたタイミングでした。
自分はエンジニアなど、専門性をとことん追求していくタイプというより、いろいろなことに興味を持って勉強して、それらをつなげることが得意なので、その強みを活かした仕事をし続けるのが大事だと再認識しました。
SaaSのプロダクトを持つ会社では、カスタマーサクセスが自分に向いているのでは?と思い、いまカスタマーサクセスとして転職活動をしています。


30代以降にとって成長とは間違いなく自分の力で掴むものだ。

ここは間違いないと思いました。
成長させてもらえると思った時点で、サービスを受ける側になっています。われわれが社長に購入してもらう商品である以上は、成長も大事ですが、いかに商品としてのサービスの価値を会社に提供できるかが重要だと再確認できました。


いつ辞めてもいいや、と中途半端に向き合うんじゃない。選択肢を持ったうえで、対等な立場で相手と接するんだ。会社に対しても、友人に対しても同じことだ。選択肢を失った瞬間、仕事は窮屈になる。だから、君は食べていく力を身につけなければいけない。自信はそこからしか生まれない。
いいか。転職が悪だというのは、新たな選択肢を手に入れる努力を放棄した人間が発明した、姑息な言い訳にすぎない。人間には居場所を選ぶ権利がある。転職は『善』なんだの。個人にとっても、社会にとっても

7つの習慣のなかの第一の習慣、主体的であると同じ話だと感じました。
自分の人生の主人公が自分であるために、主体的である必要があり、主体的であるために常にわれわれは選択肢の中から自分で選ぶことが重要だと感じました。
自分が苦しかったときは、自分がこの仕事を選んでいるという感覚が持てていなかったので苦しかったんだと気づけました。
自分はここで、この会社で働き続けるより、もっと自分の仕事を楽しく語れるように居場所を変えようと選択をしました。
このとき、非常にこわかったですが、周りの人に支えてもらいながら社長に退職の意思を直接伝えることができました。自分の人生の主人公が自分でありつづけるための、自分にとっては大きな一歩でした。


まとめ

いかがだったでしょうか。一つでも刺さった言葉があれば、ぜひ転職の思考法という本を手にとってみてください。
まだ自分は転職活動中ではありますが、前向きに活動しています。
それは自分の人生を自分で決めている感覚があるからだと思います。
昔の自分みたいに苦しんでいる人などに、何かのきっかけになれば幸いです。

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