【イギリス旅行記】英語はマナーでありユーモアだった!
日本人にとってイギリス英語は難しいとよく言われる。
アメリカ英語で教育を受けているからだ。
実際初めは聞き取るのに苦労した。
ただイギリス、特にロンドンでは多種多様な文化圏の人々が生活している。
ネイティブではない人たちも大勢いることを実感した。
マナーとしての英語
イギリスにはコインロッカーがない。
そのため荷物を預ける場合は、民間の荷物預かりサービスを利用する。
事前にインストールしておいた”Radical Storage”というアプリを起動。
近くの店舗が表示され、時間と荷物の数を入力すれば予約完了。
日本語対応しているため、支払いまで問題なく操作できた。
後はお店でQRコードを見せるだけ。
なんだ、簡単じゃないか。
この時はまだ知らなかった。
これから起きるちょっとした事件のことを。
正確な位置を示さないGoogleマップに少しイライラしながらも、地元の優しい人たちに助けられ、なんとかお店に到着。
そこは食料品やタバコを売っている個人商店だった。
店主は仙人のように立派な髭を生やした老人で、何を言っているかさっぱり分からない。
アプリの画面を見せながら必死に説明するのだが、一向に理解してもらえない。
QRコード読み取って終わりじゃないのか。
こっちは急いでるんだ。早くしてくれないかな。
どうやら詳細な情報まで確認する必要があるらしい。
「私はフランス人だから中国語が分からない」
店主が言った。
「私は日本人です」
すぐさま否定する。
そんなやり取りがしばらく続き、見かねた他の店員が駆け寄る。
「アプリの言語設定を英語にしてくれませんか?」
なるほど、そういうことか。
英語表記にすると、すぐに対応してくれて無事解決。
よく考えたらここはイギリスだ。
店主だってフランス人だけど英語を使っている。
使いやすいからと言って日本語でなんとかしようとしていた自分が間違っていた。
拙くても良いから英語で伝えよう。
それがマナーであり、思いやりだと気づいた。
※その他、チケットが日本語表記だったために入場に時間がかかることが多々あったため、提示するものはできる限り英語表記を推奨します。
ユーモアとしての英語
英語にまつわる思い出をもう1つ。
大人気Netflixドラマ「ストレンジャーシングス」の舞台『The First Shadow』がロンドンで上演中だ。
これまで舞台を観たことはほとんどない。
もちろん全編英語、字幕なし。
少し不安だったが、大好きな作品だからどうしても見たい。
まあなんとかなるかと、思い切ってチケットを購入。
劇場に入ると、お酒を飲みながら上映開始まで談笑する人たちでいっぱいだった。
いよいよ幕が上がる。
おなじみの音楽が流れ、観客のボルテージが一気に高まる。
細かな表現が分からなくても、ストーリーの大枠は追える。
俳優たちの迫真の演技とド派手な演出に引き込まれ、想像以上に楽しめた。
暗闇の中で英語を聴くなんて、映画なら絶対寝てたはず。
作品の完成度の高さはもちろん、舞台の面白さに気づく貴重な経験だった。
唯一残念だったのは、キャラクターたちの渾身のジョークの意味が分からなかったこと。
周囲の観客は皆声を出して笑っていたが、一体何が面白いのかさっぱり分からない。
笑いのツボが違うということもあるが、やっぱり悔しい。
これは帰って海外ドラマでも見て勉強するしかないな。
英語で笑えるようになる。
これが今の英語学習における目標だ。
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