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世界の食品ロスの現状

こんにちは、はるきです。
前回の記事では、昆虫食について書きました。

今回の記事では、食品ロスについて書いていきます。

今回の記事ではこれらについて書いていきます。
・食品ロスの現状
・各国での食品ロス
・一人あたりの食品ロス
・食品ロスが起きる原因
・まとめ


食品ロスの現状

食品ロスとは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことを指します。

例えば、食べ残しや野菜の皮を剥くとき際に厚くむきすぎてしまったなど

2017年に発表したFAO(国際連合食糧農業機関)の報告書によると、世界の食糧生産料の3分の1が毎年廃棄されていました。

食品ロスの総量としては、13億tと言われていました。

しかし、2021年7月に発表された、WWF(世界自然保護基金)と英国の小売大手テスコの報告書によれば、世界の食糧生産の40%に当たる25億tが廃棄されていると分かりました。

この25億tの数字としては世界で廃棄されている全体の数字とその全体のロスの内訳の数字となります。

食品ロスの内訳として下記の通りとなります
農場から12億t
貯蔵,加工,製造,流通から4億t
小売,消費から9億t

今までは、農場で失われている食品は家庭や消費を対象とした取り組みと比べて軽視されておりました。

理由としては農場段階での廃棄の測定が複雑であるからです。

今回の報告書で農場での廃棄も明確になったので、農場での廃棄を優先的に減らしていく必要があります。

出典:SDGS ACTION 食品ロス内訳


各国での食品ロス

世界の食品ロスが25億tがあることが分かり、各国ではどれくらいの食品ロスがあるのかを書いていきます。

下記の数字は各国での10年前の廃棄量と現在の廃棄量との比較になります。

WWFの世界全体の数字では25億tですが、こちらの各国の数字はFAOのデータである13億tを全体の数字と考えその部分にあたる数値かと思います。

理由としては、こちらのデータでは16カ国の記載しかなく仮にそれ以外の国の廃棄を足したとしても25億tにはならないと思うからです。

なので、FAOのデータの13億tを全体の数字と考えて、16カ国の廃棄量+記載されていない全ての国で13億tの数字になるかと思います。

各国の廃棄量の数字は、農場での廃棄量が含まれていないため各国の廃棄量+各国での農場での廃棄で考える必要があるかと思いるためデータの数字よりも多くなるかと思います。

出典:Data Discovery 「各国の廃棄料と減少を見る」

食品ロスの多い国を見た際に、人口の多い国が位置しており、世界人口のTOP10の国がロシア以外全て入っています。

中国やブラジル、インドなどの食品流通が整っていない国である新興国を中心に大量に廃棄されており、ブラジルは10年前と比べと食品ロスが4倍に伸びております。

私がこの数字を見て重要なポイントは、農場で廃棄される12億tを優先的に減らしいくのと同時に、サプライチェーンのどの段階で廃棄されているを明確することです。

サプライチェーンが、どの段階で最も廃棄されているかを見るかで対策が変わってくるからです。

ほとんどの国で言えることは、農場段階での廃棄を減らす取り組みをすることです。


一人あたりの食品ロス

世界で食品ロスが最も多い国は中国になりますが、一人当たりの食品ロスで見てみることも重要です。

一人当たりで見てみると、ヨーロッパの国々が上位に位置し、最も食品ロスが多い中国は日本よりも低い数値となっております。

フランスとオランダに関しては農業が発達していますが、一人当たりで見ると食品ロスが多いです。

農業が発展しているが、フランスとオランダの食品ロスは消費の段階で多いので食べ残しや賞味期限と消費期限の違いがわかっていない人が多い傾向があるかと思います。


出典:FoodTechHub 一人当たりの食品廃棄物生産料


食品ロスが起きる原因

食品ロスが起きるのはいくつか理由がり、食のサプライチェーンの様々な過程で発生しています。

途上国か先進国かによってもどの過程で廃棄されるかも違います。

途上国での食品ロスの原因は、生産から加工の段階にあります。 

途上国の農家は経済的に貧しく機械も手に入れることも難しく、保管設備も整ってないため食糧を保存ができないです。

なので、途上国の食品ロスの4割は、収穫後と加工段階で発生しています。

先進国での食品ロスの原因は消費段階にあります。

経済的余裕があるため、過剰な生産や必要以上に食品を買うため消費の段階での食品ロスが増えてしまいます。

日本では、コンビニやスーパーなどでは廃棄料も考えられた発注や3分の1ルールなどがあるためそれらも原因となります。

家庭内でも消費期限切れ、食べ残しで捨ててしまうなども先進国では原因の一つとしてあげられるので買い物の際にも工夫が必要です。


まとめ

食品ロスの問題は世界の課題でもあるので、解決していかなければいけません。

世界には25億tの食品ロスがあり、全世界に住む人々が取り組いく必要があるかと思います。

世界の食品ロスは生産段階である農場で半数ほどが廃棄されているので、優先的に解決していく必要があるかと思います。

途上国、先進国ではどの段階で廃棄が出ているかが違うので、アプローチも変わってくるかと思います。

今後、国として食品ロスを減らす取り組みが行われるかが要チェックです。



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