「論破力」 ひろゆき著 評価☆
ー要約ー
この本の核心となる部分は主に2つあります。
1つ目は、「モデル化」そして、2つ目は「当事者意識や主観を入れない」という2点に尽きると思います。
"モデル化" というのはよく使われる言葉に言い直すと"仮説思考"に当てはまります。
自分がこういう質問をした場合、こういったタイプの人はこんな感じで反論してくるだろうなというようなP(相手をモデル化)→D(質問)→C(自分の積み上げたモデルを更新)→A(更新した上で再び質問)を習慣化することです。
"当事者意識や主観を入れない"というのは著者ひろゆき氏の普段の議論スタイルを見れば分かる通りあくまでもデータや事実ベースで話すことに徹するということです。
ひろゆきファンでなくとも「論破力」という力強いタイトルを見て、ワクワクが抑えきれない方は多数おられると思いますが、正直に申し上げますと、
一ひろゆきファンとしては今回の書籍はあまりお勧めすることができません。
理由は主に2つあり、
まず1つ目は著者ひろゆき氏は自分で文章を書かずに編集者に丸投げというスタイルを平素はとっているのですが、今回の著書では本人が文章を書いているということもあって文章が全体的に稚拙で読みづらいです。
そして2点目は、タイトルに論破力と書いておきながら「論破力=想定力」や「有名どころの似たものを口実に自分の意見を押し通す」といったような、そこまで目新しいことは書いておらず、冒頭とあとがきにも書いてあるように「論破は諸刃の剣であり、他人を変えるよりも自分を変える方が簡単」という結論を著者本人が下しているためか、内容全体も論破力というほどそこまで大したものではないと感じてしまいました。
なので、これからひろゆき氏の書籍を読もうとしている方は、「無敵の思考」のほうをお勧めいたします。
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