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会計実務経験30年社員が語る「マネーフォワード!ファンタスティック!」

こんにちは!

マネーフォワード ビジネスカンパニーCCOの山本です。

マネーフォワードでは多様性に溢れる、色んな社員が熱い想いを持って日々、ユーザーの皆様に価値をお届けできるように働いています。

今回は、その中でも、新卒向け研修で「歴史ヒストリア」という講座が最近社内で話題になった、マネーフォワード札幌支社で士業の方向けのインサイドセールスを担当する森さんに、30年にわたるこれまでの経理領域のご経験や、会計業界の歴史、クラウド会計への熱い想いを聞いてきました。

マネーフォワードビジネスカンパニー
事業推進本部 士業マーケティング部 インサイドセールスグループ
森 陽子

経理業務が「手書き・そろばん・伝票」時代だったころから、企業で経理を担当。以降、会計事務所での勤務や、大手会計ソフト企業のインストラクターを通じて、一貫して、経理・バックオフィス業務に約30年従事。会計事務所向け専用機でのデータ入力や、ウインドウズ版ソフトウエアの利用等、時代の移り変わりに伴う、経理業務の変遷を経験してきた。2018年マネーフォワード入社。

ーー森さんのこれまでの経理キャリアを教えてください

森:大学卒業後に社団法人に就職してから、私の経理・バックオフィス人生が始まるのですが、入社した昭和時代はパソコンも携帯もオフィスにはない時代。手書きで帳簿をつけていました

そして、当時当たり前だった寿退社をしたのですが、縁あって、税理士事務所に入りました。そこで会計事務所の業務に特化した専用パソコンや機材(以降:専用機)に出会います。

専用機はMS-DOS上で動くもので、手書き時代からは確実に進歩しました。ただ、複数業務を同時に動かすことができず、しかも外部への出力はできなかったので、非効率な面もありました。

その後育児を経て、平成になってインターネットが爆発的に拡がるとともに、大手会計ソフト企業のインストラクターとして、ソフトの操作指導で北海道中を回りました。PCと会計ソフトだけあれば、税理士事務所が開業できる時代になったことにみなさん驚かれてましたね。

その後、会計ソフトのサポートセンターを経て、一般企業の経理に転職しました。そしてここから、ブラック時代に入ります。

山本:ブラック時代ですか??

森:そうなんです。その会社は古物商を営んでいたのですが、入社したときは半年分の会計データが放置されていたり、各営業所の売上がそれぞれの営業所の通帳に毎日ものすごい件数が入金されてきたり、各所からのデータ作成依頼が殺到したり・・・毎日毎日残業で・・決算が終わって息苦しさを覚え気がついたら病院のベッドだったということもありました。

それでも会社に行かないと皆さんの給与が払えないので、病院を抜け出して対応したんです。さらには社長から租税回避策の依頼をされたりして、、、その後退職しましたが、これが私のブラック時代です。

山本:そんな時代があったんですね…!ブラック時代を経て、マネーフォワードとはどんなキッカケで出会われたのですか?

森:2017年に、会計ソフト企業の頃の上司の紹介で、マネーフォワードの当時の札幌支社長にお会いしたんです。人間の魅力が半端ない、燃えるサイヤ人のような熱い思いを持つ方でした(笑)

翌年から、マネーフォワード札幌支社にコールセンターを開設するということで、支社長の熱さにもひかれて、一人目のコールセンターメンバーとして準備を始めることになりました。

コールセンター開設まで時間がかかるので、このDVDで勉強してくださいと「会計事務所業界を激変させるクラウド会計」というタイトルのDVDを渡されました。

その中では、クラウド会計を導入した税理士の先生の想いや、辻社長の中小企業に新しいサービスを届けたい、日本経済の活性化を図りたい、という熱い想いが語られていました。お話を聞いて、自分の今まで歩んできた経理の歴史が走馬灯のように思い出され涙が出て止まりませんでした。

ブラック時代、ネットビジネスにあれ程苦しんで大変な経験をしたことを思うと、「なんてすばらしいソフトなんだ!これこそ、私がほしかった夢のソフトだ!日本中にマネーフォワードクラウドを広めたい!」という思いが溢れてきました。

役職で呼ばない会社の文化や、気さくで親しみやすい社長のお人柄にも触れて、この会社で働かせていただけることに心から感謝の気持ちでいっぱいでした。転職に迷いはなかったです。

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山本:森さんが入社されるのを聞いた時に、スタートアップの働き方にマッチするかな?と実は心配していたのですが、森さんに実際お会いして、マネーフォワードクラウドへの愛を語るその熱いお気持ちに感動したのを覚えています。

ーー入社してからは、どんなお仕事をされてきたんですか?

森:以前、会計ソフトのサポートセンターで働いていたときには、お客様からのお問い合わせに対して、操作のご案内をしていたので、同じような業務かなと思って入社したんですね。そうしたら、士業様向けの電話営業だったんです!

営業は未経験でしたし、営業のトークスクリプトなんて作ったこともなかったんですが、渡された北海道の税理士会の名簿を頼りに、アポ取りの架電をしていました。

山本:今でいうところの、インサイドセールスの役割ですね。サポートセンターとは大違い!

森:そうなんです。そして2018年当時は、まだ税理士の皆さんの中でクラウドの認知度も低く、今のソフトで満足しているからと、話を聞いてもらえない状況が続き、なかなかアポイントが取れなくて大変でした。

山本:初めての営業で、ココロが折れそうになったことはなかったですか?

森:半分泣きそうになりながら電話してましたよ。でも「クラウドが好き」という気持ちがあったから、頑張れました。これまで、手書きや専用機、インストール型ソフトを使ってきた私にとって、クラウドのデータがつながっていく様子は、本当に感動でした。

一度自分でテストデータも作ってみたんですね。そしたら、口座の入出金情報が取得できたり、給与支払いデータの作成から振り込みまで、どんどんデータが勝手に入ってつながっていくじゃないですか!

初めてそのデータを見たときのあの感動は忘れられないです。「自信をもってオススメできる」という強い想いがあるから、乗り越えられました。

山本:そこからずっとインサイドセールスのお仕事をされているんですか?

森:そうですね。マネーフォワードのキャンペーンや、STREAMED(ストリームド)やManageboard(マネージボード)の士業向けプランのご案内をしました。自分自身が案内できるサービスの幅も広がるだけでなく、北海道以外の全国の税理士の先生にも架電するようになっていきました。不思議とアポも取れるようになり、営業の方々からリアクションが返って来るのが本当に楽しかったですね。

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山本:先日、新規顧客獲得チームの方が、ギネス記録並みに新規契約を獲得したということで、マネーフォワードMVPを取っていましたが、もしかしてその裏に森さんの存在がありました?

森:インサイドセールスのチームメンバーも増えたのもあると思います!でも、私も微力ながら力になれたらと、結構アポを取ってパスしました(笑)

インサイドセールスはトークに磨きをかけないといけないので、チーム内で音声を聞き合って、ブラッシュアップするといった、活動を日々やっています。私自身、これまでに会計の様々なソフトを触ってきたので、他社さんのソフトとマネーフォワード クラウドとの違いを明確にしてお伝えできるのは楽しいです。

ーー森さんが自信をもっておすすめしたい「クラウド」ですが、実際の税理士さんの反応はどうですか?

森:基本的に、慣れ親しんだソフトを変えるというのは大変です。

税理士業界は他の業界と比較しても早くから「コンピュータ化」が進んだ業界と言われています。高度な専門性と安全性を担保すると言う名目のもと、そのコンピュータ化は「専用ベンダー」主導で行われ、汎用性のある「パソコン化」には出遅れてしまった感は否めません。しかしながら専用機であれば、秘密保持の面や、税務申告まで一気通貫でできる運用面でのメリットがあります。

一方で、1回契約すると3年~5年契約で契約料が数百万円かかっていることが多いんです。これだと、多少、機能に汎用性がなかったとしても、専用機を使い続けるという選択をされる税理士さんもまだまだ多いのは仕方ないと思います。

山本:でも、クラウドに乗り換えたほうが絶対いい!と森さんは思ってらっしゃるんですよね。どうしたら変わっていくと感じていますか?

森:時代の流れなので、近い将来は確実にクラウドがメインになりますよ。もうこれは絶対。クラウドじゃないと、仕事ができなくなりますから。複式簿記をクラウド化したマネーフォワード クラウドがNo.1だと思っています。人類が生んだ産業改革の3大発明の1つが複式簿記で、世界中で広く使われています。全世界に発信して勝負できるサービスだと思っています。

山本:いま、士業の先生方にはどういったメッセージを伝えたいですか?

森:「社会の変化のスピードが速いです。企業の方も皆様、ものすごい変化の中で毎日いろいろなことにチャレンジしています。税理士の先生方が引っ張っていく立場なので率先してデジタルツールを使って業務の効率化を図っていってほしい。チャレンジして行ってほしい!」とお伝えしたいですね。

コロナもありましたし、働き方改革という意味でも、リモートワークはもっと進んでもいいはずです。でも実際にはまだまだ進んでいないところもある。デジタルツールを使えば、いくらでもできるということを声を大にしてお伝えしたいです。

ーー中小企業の経理担当の方へのご案内もされているんですよね

森:中小企業は、社長さんの意向もあるから、経理の方がクラウド使いたいって言っても、かなわないこともありますよね。私が昔、ブラック時代に苦しんだように、ジレンマに陥っている方もいるかもしれません。

あとは、DX人材が社内にいないという課題もありますよね。そういった中小企業の方向けには、これまで200件以上のデモをしてます。会社の売上に直接大きく貢献している活動では無いかも知れませんが…。

山本:でも森さんのデモによって、新しい気付きを得てくださる担当の方も多くいたと思います。実際にやってみて反応はいかがでした?

森:こんな風に使えるんだって感動してくださる方もたくさんいました。だから、デモをするのは大好きです。

皆さんにとっては当たり前かも知れませんが、インストール型のソフトだと、ライセンスを全員分購入しないとデータ共有はできないですよね。でもクラウドだとみんなでデータを共有できる。しかも全員分のライセンス料と比較して、クラウド利用料が圧倒的に安い!そんなところにもお客様は喜ばれています。

ーー「マネーフォワード クラウド」への想いも教えてください

森:まずは、クラウドが、どんどん使われる世界になってほしいですね。まだまだインストール型しかないと思っている方も多いのが現状です。

個人的な想いとしては、「マネーフォワード クラウド インストラクター」みたいな資格を作りたいんです。そして、学生さんとか主婦の方にも受験していただけるようにして、「マネーフォワード クラウド」の使い方を覚える機会を作っていきたいです。私、講師もできますよ(笑)そうやって、裾野から日本中に広めていきたいですね。

ーー最後に、森さんがマネーフォワードで働いてみて感じたことを教えてください

森:マネーフォワードの一員として働いているということは、私にとって誇りなんです。こんなにうれしいことはありません。一言でいえば、「マネーフォワード!ファンタスティック!」もうそれに尽きます。

さっきも言ったのですが、私はデモデータを作るのが大好きなんですね。だから、新サービスや新機能のリリースのたびに、データを勤怠とか給与のデータに当てはめてみるんです。それが楽しくて、楽しくて。そのデータ連携のすごさにいつも感動しながら働いています。

私がはじめて、「マネーフォワード クラウド」に出会ったとき、まさに「青天の霹靂」、ものすごい衝撃でした。例えば、クラウド会計内で、総勘定元帳を左に開いて、試算表を右に開いて、F5キーを押すと、一発で元帳から試算表へデータが反映されるでしょ。あと、クラウド給与も、全銀協のFBデータから出力してネットバンキングにつなぐと、従業員への支払いができてしまう。これすごいことですよ。感動ですよ。そういった感動を、これからもみなさんに伝え続けていきたいです。

山本:長く会計業務に携わって来た方から、そういったコメントをいただけるのは嬉しいですね。プロダクト開発冥利に尽きますね。

森:マネーフォワードは、ものづくりの会社ですって代表の辻さんも言ってると思うんですが、エンジニア、デザイナー、PO、様々な方々がチームワークで作り上げていくプロダクトは、本当に素晴らしいです。

私にとっては夢を叶えてくれるドラえもんのふしぎなポケットのように思えます。

山本:最後に、森さんのモットーを教えてください。

森:「仕事を楽しむ、人生を楽しむ」です。仕事しないと楽しめないので、これからも一日一日、一生懸命がんばっていきますよ。毎日がんばってたら、誰かが見ていてくれますから。

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ーー編集後記

今期のマネーフォワードのスローガンは「うれしい体験を届けよう!」です。

お客様に「うれしい体験を届けたい」と終始、素敵な笑顔でお話される森さんのピュアで熱い想いにインタビューをしながら目頭が熱くなってしまいました。

マネーフォワードは11月が期末です。今期もユーザーの皆様に、従業員一人ひとりが、うれしい体験を届けることが出来ましたら幸いです。


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