「先生なんて」と思える先生 ＃センセイを捨ててみる。
ゴールが先生になる道しかない、
というのも極めてヘンな話です。
先生になろうとする人は
最初からそのつもりでいます。
複数の選択肢の中で迷いに迷って
最後に「先生」を選ぶ人は、あまりいません。
最近の傾向ではむしろその逆で
迷いに迷った結果
他業種を選ぶ人が多いように思います。
幼いころから先生になろうと思っていた。
その夢を叶えるために大学で教職課程を履修した。
教員免許を取り、採用試験に合格して教師になった。
多くの教師は、こういうプロセスを経るのが一般的です。
問題は、先生になった、そのあと。
先生になった先生は、先生のプロを目指します。
人によって「どんなプロ」であるかはさまざまですが
いずれにせよ、各自が思い描いた「プロ」に向かって、邁進します。
ただ、先生のプロへの道は険しいもの。
年功序列で保守的で細心のコミュニケーションを強いられる。
理想と現実のはざまで苦悩する。
自分の時間が取れない、成長している実感が得られない。
夢半ばでリタイアを余儀なくされたり
真面目に思い悩んでストレスに負けてしまったり
なぜか、長く続けることが難しい仕事になってしまいました。
本当は
長く続けることができてはじめて
楽しさがわかったり、社会に貢献できる仕事なんですけれど。
先生になりたい。
そう思って、晴れて教師になった。
これが第1のゴール。
でも、
それしかないって思っているから
うまくいかない時に、苦しんでしまう。
教師になることは、
次世代を育てるための手段の一つ。
そして、あなたが好きな領域に関われる手段の一つに過ぎない。
先生になった。
できるだけ長くこの仕事を続けたい。
だから先生のプロになろう。
これが第2のゴール。
でも、
先生のプロへの道は、想像以上に厳しい。
なぜなら、
長時間学校にいて
管理職から信頼されるよう振る舞い
同僚と仲良くし
生徒に愛され
保護者からの協力を取り付け
教育施策にその都度対応する教師こそが
プロと見なされるからです。
仕事を完ぺきにこなし
その上で、あなた自身の人生にコミットする。
それって、可能なことですか？
先生になることは、ゴールじゃない。
次世代を育成する方法は、他にいくらでもあったはず。
先生のプロになることも、ゴールじゃない。
スーパーマンにはなれないし
あなた固有の人生がなおざりになってしまう。
何より、変化をもたらすことができない。
なのに、あなたは教師を選んだ。教師になった。
だったら、
常に開かれた心で
大切なことを見失わずに
あなたが「いい」と思えるまで
教師であり続けてください。
「先生しかない」という思いを捨てたうえで
教師であり続けてほしいと思います。
「先生なんて」と思える先生は、
強いと思います。
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思いつきと勢いだけで書いている私ですが、 あなたが読んでくれて、とっても嬉しいです！