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風景写真は、時間を忘れさせてくれる

最近はあまり撮っていないけど、風景を撮るために旅行に行っていた程度には、私は風景写真を撮るのが好きだ。

どこでも、無心になれる

風景写真にも色々あると思うのだけど、自分としては目の前に広がる広大な空間をファインダーに収める、ようなのが好き。

遠景を撮ることが多いので、比較的長い時間同じ景色が目の前にある。だから、「ここで撮ろう」と思ったら、三脚を広げて1時間以上同じ場所でシャッターを切り続けたりする。

この時間がとても好きだ。

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この写真を撮ったのは大学生のとき。深夜に大学を出たら雪が降っていて、急いで帰ってカメラと三脚を持って再度大学のこの場所に戻ってシャッターを切った。

この頃持っていたカメラやレンズは、ノイズ耐性は低く感度もイマイチなので(まあ貧乏学生ですので…)、1分程度のシャッターと同時間のノイズリダクションを雪が降る程度に寒い夜空の下、延々と繰り返した。

今見るとアラはたくさんあるけど、でも、当時すごく良い景色と出会ったと思っていて(朝になったらもう雪は溶けはじめいつもの林に戻っていた)、それを写真に収められること、それを人目も気にせず(深夜なので)試行錯誤し続けられることがとても楽しかった。フロー状態、だったと思う。

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これは写真雑誌を見てたら千葉県内で撮られたものがあり、同じ場所へ写真を撮りに行ったやつ。

なんて素敵な場所!と雑誌見て行ったら、その雑誌のテクニックというか、実際はどこにでもあるような海辺だった。だけどおかげ?で人もあまりおらず、このときも数時間ここで写真撮り続けた。

ここ、実は肉眼で見る分には普通の景色だけど、実際この赤い柱?(灯台ではない)と堤防や海と陸の位置関係は結構素敵だったりする。前述の雪の写真もそうだけど、有名スポットじゃなくても良い景色というのはどこにでもあるのだと思い知らされる。

巨大なものに圧倒されたい

撮影に無心になれることに加えて、広大な景色に圧倒されるのも、風景写真を撮る楽しさの一つだと思う。

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これはオランダで珍しい大雪でテンションが上り、普段行かない人気のない森の中をずんずん歩いていったら、急に開けた場所に出た時に撮ったもの。

私は雪国に住んだことが無いので、雪にはただ楽しいとか美しいというイメージしかなく(=苦労や危険のイメージが無い)、この白黒になった雪景色にもすごく感動した。

自分一人の目の前に、この大きな木々と容赦なく一面を白くする雪。これだけ大きな景色が目の前に現れると、いろんな思考が全部止まって、なんだか気持ちよくなる。

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これは祖母の住む山形県に行ったとき、良い景色を探して車で山の中をウロウロしてたら見つけた山桜。

山桜だからかわからないけど、これも大きな木だった。写真を撮ってるとだんだん日があたってきて、まるで後光がさしてるかのような、なんだかとても神聖なものを見てる気持ちになった。

太陽が作るライティングは、ある意味で「とても大きな景色」の一部分だと思うし、それと木々などの景色が組み合わさるとこれもまた圧倒されてしまう。

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その名のもずばり「風景写真」という雑誌が隔月で出ている。このnoteを書いてたらまた読みたくなったので久しぶりにポチってしまった。

そうか、もう少しで紅葉の季節。

久しぶりに撮りに行きたいなぁ。

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