FF16・英語で読むヴァリスゼア 番外編④(壮年期/鉄の国~砂塵に問う)
この記事の趣旨については初回を参照してください。
シヴァは本当に美しいですね。シヴァの活躍は見たいですが、顕現はしてほしくない……貴重な活躍シーンをかみしめておきましょう。さて、今回は鉄王国へ向かうところからです。
壮年期
鉄の国~
隠れ家カローンの店前で談笑しているグツたち
出入りの商人ゲラスさんとグツ。トルガルだよ、って言ってるのがなんか可愛かったので。魔物なんて呼んでるうちは懐いてもらえませんよ。
アトリウムで勉強中の子どもたち
ずいぶんと作文の課題に自信ありげなジョスランくんですが、英語版ではまったく作文してませんね……。
医務室のタルヤ
英語版のセリフが長い! とってもお医者さんっぽい助言をくれるタルヤさんです。歯ぐきから出血というのは、昔の船乗りさんたちによくあったという壊血病のことでしょうね。ビタミンC不足が原因だとか。でも3日くらいの旅だって話だったし、そこまでは心配しなくてもいいんじゃないでしょうか……?
氷華に舞う~
神殿に向かう道中(クライヴ)
神殿に向かう道に警備はいない、というジルに。青年期にさんざんひどい目にあったシドの抜け道(shortcut)ネタ、英語版ではちょくちょく見かけます。あのやり取り好きだったので嬉しいです。
アカシック・モルボル戦(クライヴ)
ぴょーんと飛ぶモルボルに対して。うろうろ動き回ってる時点でねえ。突進技もありますし。モルボルは根っこに栄養をためてるって話はありましたが、根から養分を吸収してるんでしょうかね。肉食っぽいですが……。
マーレイおばさまとのお別れ(ジル)
ジルがなんとかギリギリの状態でも生きてこられたのは、マーレイおばさまの存在あってこそだったんだなあと改めて思いました。おばさまがいなければ、クライヴとの再会も叶わなかったかもしれないと思うと、本当に感謝です。元気で暮らしていてほしいですね。
イムランを前にして(ジル)
イムランの所業を弾劾するジル。「手籠めにした」ことは英語版では触れられていません。日本語ではさらわれてきた娘たち、というところも「子どももたち」になっていたり、なんとなく性被害を感じさせない表現になっている気がしますね。とはいえ、ジルは再会時に「I thought they meant to have their fun with me before the end...(殺す前に私で楽しむつもりだと思った)」と話していますから、ジルに手を出そうとしたことはちゃんとわかります。下種ですね。
決断~
医務室に行ったジルを待つクライヴ
手にした手紙も上の空でジルの心配をしているクライヴ。医務室に行ったきり何時間も戻ってこないジルをそわそわと待っていて、しびれを切らしてしまったようです。よっぽど心配なんでしょうね……。
隠れ家サブクエスト「良薬は口に得難し」(ナイジェル)
モーガンビアードの特徴を説明してくれるナイジェルさんですが、せっかくきれいなお花なのにちょっと嫌なたとえですね……。ところでこのナイジェルさん、英語版だとゴブリンが出るかもってことを別れ際にちょろっと付け足してきます。別にゴブリンくらいで嫌だと言ったりはしないんですけどね。
隠れ家サブクエスト「姫君のお針子」
注文の品を運んでくれる行商人さんを襲ってる連中。ごっつい用心棒的な人がでてくるわけですが、Killer と呼ばれるのがそうとう気に食わないらしく、そう呼ぶなってやりとりをあの短い出番で2度聞くことができます。謎にキャラ付けされててちょっと面白いですね。bird-lover は行商人さんがチョコボをかばっているからそういうふうに呼んでるみたいです。そして相変わらず handsome 言われがちなクライヴくん……。
これは本編に入れ忘れたのでこっちに入れておくのですが、オルタンスにジルが裁縫得意だって知ってた? と聞かれて。ロザリス城で教育を受けていたことがわかります。北部にいた頃にも習っていたのかもしれませんが。他にはどんなことを学んでいたんでしょう。
「クライヴの好きな色」の布をジルに渡しておくねって言われて。裁縫好きなジルへのプレゼントにクライヴの好みのもの渡すっておかしいと思いませんでしたか? 英語版ではジルが自分のためのものを作るだろう、って言っていますが、それがわかっているのにジルの好みのものにしてあげないんでしょうか……。なにも疑問に思わないクライヴ。そして当たり前のようにクライヴの好みを聞いてくるオルタンスさん。
まあ結局クライヴの手元にやってくるわけですが。ジルはクライヴに飾り布を贈りたいことをオルタンスが知っていた、というようにも言っていますが、この時点だとまだ鉄王国から帰って来たばかりで、そのときからジルがそんなふうに思っていたとも、それをオルタンスが知っていたとも思えないんですよねえ。いったいどういうつもりで……。
個人的には、ジルカラーの白を選ぶのが好きです。ジルの想いと一緒に、ジルっぽいものを連れて行って欲しいので!
みんなでヴィヴィアンの講義を聞きに(ガブ)
a little knowledge is a dangerous thing(生兵法は大怪我のもと)のことかと思われます。ガブはとても優秀な仲間ですが、お勉強的な分野は得意じゃないみたいですね。
シドとフーゴ~
牢に放り込まれたクライヴ(フーゴの私兵)
ジルの処刑だってクライヴを呼びに来る兵士たち。ベッドを共に、というのは一緒に行動していることをそう表現しているくらいのことかと思いきや、俺のベッドにも来てくれ、なのでまあそういう意味なんじゃないですかね。この兵士、ジルの処刑に「いい女だってのに(英語ではもったいない)」と言ったり、どうもジルがお好みの様子。クライヴが聞いていますよ。
ジルを救出(クライヴ)
敵に囲まれた状況で、ジルに向けてのセリフ。離れるな、ですよ! 大変良い。しっかり守ってあげてください。
フーゴとの対決(フーゴ)
クライヴの何が望みだ、という問いかけに対する返答。フーゴはジルの首を箱に入れてクライヴの前にお出ししたいんだとばかり思っていたのですが……クライヴを呼んでおいて、到着する前に首斬ろうとしてましたし。どっちにしろ許せませんけども。一番許せないのはベネディクタの首をあんなことにした奴ですよバルナバス様。
帰還~
恋多きアスタ
今回はグツに夢中のアスタさん。ベヒーモスはちょっとたくましすぎでは? どんなのか見たことあるんですかね……。
屋上にいるヤセン
掃除係のヤセンさん。なんか急に詩的なこと言い出してどうしたの? って思いました。どうしたんでしょうね。
裏デッキの階段にいるソランジュ
植物園はバラの匂いがするんでしょうか。バラ、ありましたっけ……?
書庫でトルガルのことを話すシーン(ハルポクラテス)
またもやベヒーモス。ベヒーモスはあの巨体ですから、さぞかしよく食べるんでしょうね。しかし、灰の大陸にしかいなくて珍しいっぽいのに、ちょっとした会話に度々登場するくらい、ヴァリスゼアの人々には親しまれているようです。伝説上の生き物的なノリで、本とかにはよくとりあげられていたりするのでしょうか。
隠れ家サブクエスト「《剣》の覚悟」(ドリス)
無事に帰還したコールの覚悟を聞いてのセリフ。英語版のドリスはコールからの信頼を受け取っていいかわからないと言ったり、終始自信なさげな様子で、隊長になるよりもみんなと一緒の隊員でいたかったのかなと思わせます。最後には役目を果たすんだと決意を聞かせてくれますが。
サロンにいる石の剣ロナン
ダルメキアへ向かうことになったあと、サロンにいる二人組から聞けるセリフ。よく聞くお祈りとはまた違ったパターンですが、海を渡っていくとでも思っているんでしょうか。一緒にいるウィルクさんからは砂漠で風が吹いたら困るだろとすかさず突っ込まれていました。
アトリウムにいるラスロ
できたばかりの工房に興味津々らしいラスロさん。さっそく見に行けばいいのに……と思いきや。ミドはいつもいったいどんな実験をしているんでしょうね。あんな狭いところで危ないことして大丈夫なんでしょうか。
砂塵に問う~
叔父さんと酒場でごはん(給仕の女の子)
叔父さんと酒場へ……その節は大変ご迷惑をおかけしました。おすすめのスープ、なぜか豆の種類が違うという不思議。英語版だと蜂蜜も使われているみたいですね。
ルボルに問題を解決するよう言われた後(クライヴ)
いつもの独り言ですが、真面目な顔をしていったい何を言っているんでしょうね。たしかに広場にもいっぱい人が集まっていたし、大変な騒ぎになっていますよ……。
クリスタルを横流しする兵士をのした後(バイロン)
名演技にすっかり騙されていた兵士たちにご満悦の叔父さん。クライヴとの「聖女と使徒」ごっこで鍛えられた演技力だったようです。こうやってちょこっと小ネタみたいにこれまでのエピソードを挟んでくるのは、英語版で時々見られる面白いところですね。
ダリミルで読める貼り紙
ダリミルの街で見かける怪しげなチラシ。サボテンダーってそういう効能があるんだ……というのもなかなか衝撃的ですが、英語版だとなぜか切り身ではなく針を使うそうで。prick というのは針などで刺すという意味の単語ですが、スラングとしてはなんといいますか、そういうものを意味するようなので、これが実際にぐさっと刺して使うものかというと、違うんじゃないかなあという気もします。言葉遊びみたいなものでしょうかね。それで元気になるというのも(鍼灸的なかんじで?)謎ですしね……。
サボテンダーはどういうかんじなんでしょうね。トンベリはリアルでちょっとホラーになってしまいましたが、あのとぼけたサボテンダーがどういうふうになるのか見てみたいものです。
ダリミル宿場サブクエスト「茨の難題」
ルボル師匠の課題に挑む見習いさんのお手伝いをするクエスト。あれこれ情報集めを手伝ってあげて、さらに石灰を取ってきてくれ、と頼まれた時の返答です。ルボルの「ダリミルならでは(英語版では embodies the spirit of Dalimil:ダリミルの魂を表現したもの)」という課題のために奔走していたわけですが、その答えがあっているのか気になっているらしいクライヴくんがちょっとかわいいです。
ルボルならどういうものを作るのか? と問われて、ルボルは「鋭いナイフを肉屋に、丈夫なナイフを狩人に、軽いナイフを調理人に売る」と答えます。日本語版では貴族に贅を凝らしたものを売りつけるというのは言及がなかったですね。ダリミルはお金持ちもたくさんいるみたいですし、さぞかしお高いナイフも売っているんでしょう。
叔父さんとの別れ際
ドレイクファングを前に叔父さんとはお別れ。無事を祈ってくれる叔父さんですが、英語版だとクライヴがお話しする側のようです。次に会った時もとてもそれどころではありませんでしたが、平和になったらたくさんお話ししてほしいですね。叔父さんがきっとたくさん持っていると思われる、少年クライヴくんたちのかわいいエピソードをお出ししてくれると嬉しいんですけども。チョコボから転げ落ちたみたいな話、他にもたくさんあるんでしょ?
お怒りのフーゴ
机をばきばきにしちゃってお怒りのフーゴさん。青年期の時にもありましたが、英語版になると具体的になって怖いです。
今回はここまで。次回は作中でも珍しく平和で楽しい期間からですね。クライヴとジルのお買い物デートもあります!(これを書いているのはクライヴをジルを全力で推している人間なので、記事のためにでもタルヤさんとお出かけすることはできませんでした。すみません)
それではまたお付き合いください。
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