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読書記録14📚「ユートピア」湊かなえ

<あらすじ>
太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。先祖代々からの住人と新たな入居者が混在するその町で生まれ育った久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車椅子生活を送っている。一方、陶芸家のすみれは、久美香を広告塔に車椅子利用者を支援するブランドの立ち上げを思いつく。出だしは上々だったが、ある噂がネット上で流れ、徐々に歯車が狂い始め――。緊迫の心理ミステリー。

<レビュー>
⭐️⭐️⭐️

最近、歳をとる毎に集中力無くなってきてるな〜と思ってまして、読書してても時計ちょこちょこ見つつって事が増えて集中できてないなぁと感じている今日この頃。でも、この小説の後半は時間を忘れて、物語にのめり込んで一気読みしてしまいました。(私が読書に求めてるのはまさにこの感覚よ!)


湊かなえの小説の登場人物って大体、根暗やけど気強くて、かつヒステリック気質を持ち合わせてる系の女性が多いですよね。表向きはどこにでもいるような普通の女性やのに、中身ばり気狂ってるやんみたいな。湊かなえはそうゆう女性の心情を本当にうまく描写してるな〜と思う。あと、あまりにも常軌を逸した行動をしてる類の女性は除いて、このキャラ、なんか自分と似てるわ〜って思う場面多々あり(笑)


今回のユートピアの登場人物で言えば、美人優等生の娘を持つ母親である光稀のキャラはちょっとわかったかもですね。都会から移ってきてずっと島に住んでる地元民を見下しがちな、気強くてプライド高い系の女。優等生な娘を誇りに思ってる。でも本物の都会人を見て格の違いを思い知る。たまに地元民の本当の優しさを知って心打たれたりするとこ。こう書いたらめっちゃ性格悪い女ですね笑


ストーリーとしては最後の伏線の回収がちょっと雑やったかな?って思った。結局健吾はどうなった?という疑問が残るし。これに関しては自分が100%理解してないだけかもだけど。



あとはやっぱイヤミス小説、読んだ後の後味悪い感じはどうしても拭えんけど、これがハマっちゃうんだよね〜。湊かなえ新作なんかな?の「未来」まだ読めてない…早く読みたい…。


最後に愚痴を1個だけ。今、六本木駅ホームでこのnote書いてるんですが、問題はその理由。大江戸線って地下深く掘りすぎで、想像の3倍は地下に潜らされるよね。まだ下行かすかって毎回思う。六本木駅での大江戸線乗り換え、乗り換え案内で提案された乗り換えに間に合ったことないんだが????暇。

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