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読書記録9📚「野心のすすめ」林真理子


<レビュー>
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
学生の時に林真理子さんが書いた「下流の宴」を読んで、衝撃が走ったのを今でも覚えています。



女性のドロっとした感情をここまで皮肉なほど赤裸々に綴ってある小説があるんか〜おもろいってなったのが始まり。そこから一気に林真理子にハマって小説もエッセイも片っ端から読んでいったなぁ。


エッセイを何冊か読んで林真理子さんがどんな考えを持っていらっしゃるのかを知りましたが、ご本人の普段の考え方や生き方を小説の登場人物の女性に投影している小説が多いのかなと私は思ってます。


ただ何冊も読んだ結果、設定は違えど大体プライド・自己承認欲求・自己顕示欲あたりのどれかが高い女性が主人公になっている似たようなストーリーばかりなので、どれがどういう話だったかはもうほとんど覚えてないですが(笑)


とまあ、前談が長くなりましたが、一時期めちゃくちゃハマってましたということで、今回は何年かぶりにまだ読んでなかった林真理子さんのエッセイ「野心のすすめ」を読んでみました。


何年か前までは、失礼やけど美人とは言えない彼女の身の程知らずで厚かましいくらいの高飛車な考えが書かれてあるエッセイ等(大成功されてる方なのでぐうの音も出ませんが)を読んで、少なからず自分も同じ側面があるな〜共感できる部分があるな〜と思いながら読んでたはず。



でも今読むと、かなりの野心家で、将来成功することに疑問を持たず努力を厭わなかった彼女の姿勢を、今の自分は持ててないなと感じた。数年前までは彼女の考えに共感できてたのに今はほとんどできなかった。



社会人になり、東京に出てきて、ここ数年仕事でもプライベートでもほんっまに色んな経験をして、毎晩泣きながら寝てた時もあるくらい、傷つく事やプライドがズタズタになることが多くてすっかり自信を無くしちゃったのかな〜
(もちろん楽しい事もそれ以上にいっぱいあるけど🥳)



そうやって自分に自信を無くし、特別目標を持たず、まあ数年後に結婚して家庭を待って平凡に生きてたらええな〜とぼんやり低空飛行で考えてる、人生微妙に迷子かも気味の私みたいな奴に、もっと気合い入れろと喝を入れてくれるようなエッセイでした。



身の程を知って謙虚に生きる事は大切な事だと思います。でも自分の能力はここまでと決めつけて、目標を持たず高みを目指さず、自ら成長を止めてしまうのはただの怠惰・諦めであって、謙虚とは全く異なるのだなと。


最近は、人生を長いスパンで考えて、俯瞰で見ることができていない。真面目で努力家は多いけど野心がないから世間から消えていく。そんな人が多いんじゃないかって。確かにね。
私も野心を持つにも何か目標があってこそだよね〜、目標か〜特にないんだよな〜、って感じやもん。


でも、気づけばもう26歳。例えば都内タワマンとかに住んで華やかな暮らしをしたい。は常々思ってるので一旦それをゴールに人生のマイルストーン設定してみるか〜って思いました😂


このエッセイ図書館で借りたねんけど、タメになる言葉が多く散りばめられてあって、響いた言葉一つ一つをこのnoteに記すのはきついし、人生迷子になる度に見返したいし、人生のバイブルにしたいから、メルカリでポチろかな。

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