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【作り置きおつまみ#15】わたしのポテトサラダ

みんな大好き、ポテトサラダ。
家庭料理の定番であり、居酒屋メニューの定番でもあり、およそ嫌いな人はいないであろう、国民的アイドル・ポテトサラダ。

サラダと言いながら、もはや野菜を摂るのが目的ではないポテトサラダ。
毎日食べても飽きないポテトサラダ。
アレンジ無限大なポテトサラダ。
「ポテトサラダが美味しいお店の料理は何を食べても美味しい」という、信憑性高めな謂れがつきものの、ポテトサラダ(これに初めて気づいた人すごい)。

おかずにはもちろん、おつまみにも最高なポテトサラダ。
割と日持ちする、ポテトサラダ。

…あれ??もしかして、ポテトサラダって最強の「作り置きおつまみ」なのでは??

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コロナ自粛により毎日お家でご飯を作る方が多い中、当マガジン作り置きおつまみでは、前回公開した「基本の茹で鶏」のように、毎日でも食べられてアレンジが効く、基本のレシピに注力しております。

そんな中、「次回の作り置きおつまみでは何を紹介しようかしら」と考えていたところ、先のような流れで「あ!ポテトサラダって最強の作り置きおつまみじゃないか!うむむ、日本酒との相性に特化したポテトサラダを作ってみようかしら」と思い至ったのですが、いや待てよ…。

「ポテトサラダのような神聖な存在を、最初からアレンジしたレシピで紹介するのは失礼だ。まずは基本のポテトサラダを紹介してから、アレンジポテサラの紹介するのが筋なのではないか。」と思ったわけです。

ポテサラについて語り出したら一晩では足りないくらいですが、とにかくポテサラは、誰もが大好きな国民食。もはや神聖な存在であり、なんなら手に触れることのできない概念のようなものです。
もしや「日本ポテトサラダ協会」なんて社団法人があるのではないかと思って検索してみたら、なんと本当に存在しましたよ。笑

そして、ポテサラは100人いたら100通りのレシピがあると言っても過言ではないほど、シンプルながらも奥が深いもの。そのため、このnoteのタイトルを「基本のポテトサラダ」にするのもおこがましい。
そこで、今回は「わたしのポテトサラダ」という形でご紹介をさせていただきます。(過去に無いほど前置きが長い。気合い入ってます。)

…正直言って、わたしのポテサラ、めちゃくちゃ美味しいです。

というのも、行きつけの和食屋さんのポテトサラダが大好きで、大将に美味しさの秘訣を聞きつつ、何年もその味の完全再現を目指してポテサラを作り続け、最近ついにほぼお店の味に近づけることができたのです。
※私なりに、です…!実際のお店の詳しいレシピは知りませんし、お店の美味しさには一生敵いません。

ちなみに、超王道のどストレートなポテトサラダなのですが、素朴ながら、しみじみ美味しいレシピです。せっかくですので、今回はプロセスとポイントも写真付きでたっぷりご紹介いたします。

個人的には、ポテトサラダは水っぽくならないように仕上げるのが命だと思っています。

わたしのポテトサラダ

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【材料】(作りやすい分量)
じゃがいも:3個(300g前後)
玉ねぎ:1/4個
きゅうり:1/2本
にんじん:1/3本
マヨネーズ:30g
塩、胡椒:適宜

【作り方】
じゃがいもは水洗いして泥を落とし、水をたっぷり入れた鍋に入れて火にかける。竹串がすーっと通るようになるまで、沸騰してから25分〜30分ほど茹でる。

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・じゃがいもは水から茹でることで、中までしっかり火が通ります。
・皮付きのまま茹でることで、水っぽくならず、ホクホクに仕上がります。
・茹で過ぎて皮が破れると水っぽくなるので、20分ほど経過したタイミングで様子を見るとよいでしょう。(上の写真はうっかり茹で過ぎて皮が破れている、ダメな例です…)

じゃがいもを茹でている間に、他の野菜の下ごしらえをします。
玉ねぎは繊維に沿って薄切りにし、さっと水にさらす(新玉ねぎやアーリーレッドなど、辛味がない場合は水にさらさなくOK)。きゅうりは縦半分に切り、小さめのスプーンで種を取り除く。

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種を取り除くことで、水っぽくなるのを防ぎます。

きゅうりは薄切りにし、水気を切った玉ねぎとともにボウルに入れ、ひとつまみの塩をまぶして和える。10分ほど置いたら、両手でギューッと水気を絞る。

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写真は水気を絞る前。水分の多い野菜は塩もみして水気を抜くことで、ポテトサラダが水っぽくなるのを防ぎます。

にんじんは3〜4mm厚さのいちょう切りにし、耐熱ボウルか耐熱皿に入れ、100mlの水とひとつまみの塩(分量外)を加えてふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで2分半加熱する。

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①のじゃがいもが茹で上がったら、じゃがいもを取り出してボウルに入れ、熱いうちに皮を剥く。

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・ペーパータオルを使って剥くと熱さを感じにくいです。
・熱さに弱い方は、粗熱が取れてからで大丈夫です。
・火傷にご注意ください。

皮を剥いたら、木ベラの側面でじゃがいもを押し潰す。

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木ベラの先端で切るように潰すのではなく、押し潰すのが滑らかに仕上げるポイントです。マッシャーでもOKですが、私は木ベラで潰す派。

じゃがいもが温かいうちに(熱々ではなく、粗熱は取れた状態)マヨネーズで和え、水気を切った②のにんじんを加える(できればペーパータオルで水気を拭うと良い)。

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・じゃがいもが温かいうちにマヨネーズで和えます。マヨネーズで和えずに長く放置してしまうと、じゃがいもの水分が飛んでパサパサになってしまいます。
・ただし、じゃがいもが熱々の状態でマヨネーズを加えると、熱でマヨネーズが分離して食感が悪くなってしまうので注意が必要です。が、この量であれば潰していくうちにある程度冷めるので、あまり気にしなくて大丈夫かな…と個人的に思っています。
・マヨネーズの量はお好みで調整してください。じゃがいもの品種や状態、潰し具合によっても必要量が変わってきます。
・ゴムベラに持ち替えて優しく混ぜ、なめらかに仕上げます。

冷めたら②のきゅうりと玉ねぎを加えて混ぜ、味を見て塩胡椒で味を整える。保存容器に移して冷蔵庫で保存する。

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・冷めてから加えるのがポイント。熱いうちにきゅうりと玉ねぎを加えてしまうと、熱で煮えて食感と味が悪くなってしまいます。
・塩もみした野菜の塩味があるため、味見してから塩を加えます。

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以上、これが私のポテトサラダです。
もしかすると、「あの具材入れないの?」とか「ここはこうしないの?」とか「化学的にはこうするべき」など異論があるかもしれませんが、あくまで現時点の私のポテトサラダとして。これからどんどん進化していくかもしれませんし、その時は随時レシピを更新しますね。

ちなみにハムを入れるのも好きですが、私はあまりハムを食べないため常備しておらず、最低限使うのが、にんじん、きゅうり、玉ねぎ。そして、余裕があればゆで卵を入れます。

こうしてレシピに書き出してみると、確かにポテトサラダって料理のポイントがギュッと詰まった料理なのですね。「ポテトサラダが美味しいお店の料理は何を食べても美味しい」というのは、なるほど納得できます。

じゃがいもについて

ポテトサラダは男爵いもを使うのが一般的(ホクホク仕上がる)ですが、今回使ったじゃがいもは、北海道産のきたあかり。きたあかりって、甘みが強くて美味しい!!
私は「よくねたいも」という、低温長期熟成のじゃがいもが好きで、いつもスーパーのライフで買っています。ねっとりして甘みが強く、ホクホク系よりもなめらかなポテサラに仕上がる印象です。

マヨネーズについて

私は王道のキューピーマヨネーズを使っています(カロリーオフタイプとかではなく、普通のやつ)。
マヨネーズは、たまに手作りしたり、豆乳マヨを作ったりすることもあるのですが、ポテサラはキューピーマヨネーズで作るのが好き。
「よ!これぞポテサラ!」という味になります。

お酒との相性について

ポテサラはアレンジ無限大なので、例えばビールに合わせるなら、ニンニクや厚切りベーコンをたっぷり入れて、粗びき黒こしょうをたっぷり削ったりすると最高。ワインに合わせるなら粒マスタードやチーズを入れたり、日本酒に合わせるならいぶりがっこを入れたりなど、お酒にいくらでも寄せていくことができます。

しかし、この王道のポテトサラダって、どのお酒にも満遍なく合うからすごい

ペアリングを楽しむというよりは、お酒を飲みながらの箸休めとして優秀過ぎる。お酒の味を邪魔しないし、一回ポテトサラダで口の中をフラットにすると、また次のお酒を飲む手が止まらない。なんかもう、とりあえずポテサラさえあればずっと飲めるし、傍らにポテサラがあると安心感が半端じゃない。

これはね、もう本当に最強の作り置きおつまみですよ。マヨネーズの油と酸味があるので、塩気を多少しっかりめに効かせれば、5日間以上は日持ちするし。ああ、ポテサラを語り出したらまだまだ止まらない。笑

…ということで、今回は基本のポテトサラダをご紹介いたしましたので、また改めてアレンジポテサラをご紹介させていただきますね!!乞うご期待!!

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