酒粕ペーストで、もっと自在に酒粕を使いこなそう!!
最近、高い美容健康効果で注目を浴びている、酒粕。
日本酒を絞る際に必ず発生する副産物なのですが、もはや「粕」と呼んで良いのかと疑問に思うほど、その価値は見直されています。
私も酒粕が大好きで、昨年は東京ビッグサイトで行われた「ホビークッキングフェア2017」にて、酒粕活用レッスンもさせていただきました♪
▼恥ずかしながら、過去のブログ
https://ameblo.jp/paltamm/entry-12270363157.html
酒粕には、アルブチンやビタミンB群など、美白美肌効果のある成分がたっぷり詰まっており、食物繊維も豊富に含まれています。
また、最近注目を浴びている「レジスタントプロテイン」は、腸内で脂肪を吸着して外に排出する働きがあるそうで、コレステロールの低下や肥満防止の効果があるそう。
まさに酒粕は日本のスーパーフード!!
積極的に摂りたい食品です。
しかし、「酒粕ってどう使えば良いの?」という声が多く、更には「酒粕って硬くて使いにくい」「クセがある」「一度買ってみても、冷蔵庫の奥底に眠ってしまう…」などなど、悲しい声が…。
①酒粕は硬くて使いにくい
②クセがある
③アルコールが含まれている
これらが、酒粕が内包する主要な問題かと思いますが、コツさえ掴めば、これらの問題は全て克服できます!!
そこで、今回は「①酒粕は硬くて使いにくい」の問題を解決する方法をご紹介いたします♪♪
今回のモデルさんは、大木代吉本店さん(福島県郡山市)の「自然郷」の酒粕。昨年、蔵で買ってきました。
少し茶色味がかっていて、黒っぽい斑点があるのですが、これは吟醸用の種麹の特徴らしく、高級粕の象徴だそうです。
自然郷は、サラリとしていてクセがなく、上品なコクのある美味しいお酒です。そんなお酒の粕なのだから、当然酒粕も絶品。
ただ、このままの状態だと、料理に使いにくいのですよね。
なにぶん、溶けにくく、ダマになる。
料理に使いたい時にササッと使えないと、冷蔵庫の隅で忘れ去られる運命になるのですよね。。
そこでオススメなのが、酒粕ペースト!!
【材料】(作りやすい分量)
酒粕 …200g
酒 …50〜60ml
水 …50〜60ml
【作り方】
1.耐熱のガラスボウルに材料を全て入れ、ラップをかけて600Wの電子レンジで2分加熱する。
2.あればブレンダー、なければ泡立て器で撹拌する。
3.保存容器に移し、冷蔵庫で保管する。
味噌程度の硬さのペーストにすれば、どんなお料理にも使いやすくなります。粒々も残らないので、サラリとした仕上がりに!!
これだけでも、だいぶクセが感じられなくなりますよ。
できればブレンダーを使用した方が、滑らかに仕上がるのでオススメです。
また、電子レンジで温めることで酒粕が柔らかくなり、ペースト状に仕上げやすくなります。
なお、酒粕の硬さは物によって異なるため、水分量は適宜調整してください。醪をどこまで絞るか(粕歩合)により、まるで異なります。
かなりカチカチの場合は、大さじ5ずつ入れてもいいでしょう。
ちなみに、酒と水の両方を使用しているのは、「食べやすさ」と「保存性」を両立するため。
もともと、酒粕には8%程度のアルコール分が残っており、そのぶん保存性も高くなっています。
そのため、保存性をキープするためには、ペーストに伸ばすための水分も日本酒を使用し、アルコール度数を保つことが鍵となります。
しかし、全ての水分を日本酒にするとアルコール感がキツくなってしまうため、半分は水を使用しています。
日本酒のアルコール度数は平均16%程度なので、水と酒を半々にすることで、元々の酒粕が持っているアルコール度数8%をキープできるんですよ!
保存容器に入れて、冷蔵庫に常備しておけば、手軽に使えて便利。
半年はもつと思います。
様々なアレンジ料理がありますが、味噌汁にちょい足しするだけでも、日々の生活に取り入れられますよ。是非お試しください!!
ちなみに、こちらは長崎県の吉田酒造さんの「撥ね木絞り」の酒粕。
低い圧力をかけて袋で絞っているので、かなり柔らかいです。
このような柔らかい酒粕は、ペーストにする必要が無いのでそのまま使いましょう!!
次回(いつになるか分かりませんが)は、「酒粕のクセ」と「アルコール分」問題の克服法をお伝えします!!
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