見出し画像

2022年の振り返り

今年も一年あっという間でしたね。
毎年恒例の1年振り返りnoteを書こうと思います。

昨年は本を出版したり、京都に秘密基地を構えたりなど、かなり濃密な1年間でしたが、「どりゃー!飛躍するぞー!」というよりも、むしろ地に足つけることを大切にし、昨年の一文字は「土」でした。

今年の一文字は何かなぁなんて考えながら、ゆるりとこの一年を振り返っていきます。

まずは、今年のお仕事のまとめです。

書籍・雑誌

ご縁をいただき、『家飲みで楽しむ!はじめての日本酒』(扶桑社ムック)のレシピを監修させていただきました。
今年も書籍に携われて嬉しかったです。写真もとても綺麗に撮っていただきました。

最初にお話をいただいた時、レシピページの一部数ページかと思ったら、本の1/2がレシピページだったので驚きました…!
レシピページ以外のペアリング解説にも関わらせていただき、これまでの日本酒ペアリング研究の成果が出せた気がして嬉しいです!

また、京阪神エルマガジン社様のSavvy 2022年3月号では発酵あんこのレシピをご紹介させていただきました。

女性セブン様で日本酒に合うおつまみを紹介させていただきました。週刊誌デビュー。

久しぶりのananではレシピではなく小さなコラム(体験記?)を。
みやもと糀店さんでの体験についてお話させていただきました。

来年も雑誌や書籍にちょこちょこ携われたら嬉しいです。

Webメディア

発酵日和様でレシピを複数ご紹介させていただきました。
お味噌汁の記事はかなり気合が入っているので、是非ご一読いただきたいです!!

kencom様でコラムを書かせていただきました。「暮らしと余白」をテーマに寄稿させていただけて、この上なく嬉しいお仕事でした。

エスビー食品様のnoteでは今年もレシピ記事をいくつか寄稿させていただきました!このお仕事の影響で、なんでもスパイスを入れる体になってしまいました。

滋賀発酵商店様で「湖のスコーレ」の記事に出させていただきました。
奥村佃煮さんとハッピー太郎さんと対談させていただき、大好きな滋賀愛を全力で叫べて嬉しかったです!

メシ通様でもレシピ記事をいくつか寄稿させていただきました。

日本酒関連のお仕事


本当にありがたいことに、大好きな日本酒にまつわるお仕事も色々とさせていただきました…!!

辰泉酒造様HP掲載レシピ
福島県会津若松市の辰泉酒造様のHPリニューアルに伴い、ペアリングレシピを考案させていただきました。

月山酒造様HP掲載レシピ
山形県寒河江市の月山酒造様のHPにペアリングレシピをご掲載いただいております。

佐賀酒ペアリング料理ショー
佐賀県様主催の日本酒のペアリングショーで料理のデモンストレーションをさせていただきました。緊張しましたが楽しかったです!

その他

年明け早々から、農林水産省主催のイベントNIPPON FOOD SHIFT FES 大阪に登壇させていただきました。光栄でしたが、いやぁ本当に緊張しました…。
憧れの笑い飯・哲夫さんとご一緒させていただき、心臓バクバクでした…!
調子に乗って畑にお邪魔する約束をしてしまったのですが、なかなか行けなくて(というか恐縮して行く勇気が出ず)ごめんなさい!いつか勇気が出たらお邪魔したいな…。

株式会社SAKAMA様の日本酒ペアリングセットの日本酒を監修させていただきました。youtubeでもペアリングを熱く語っております!

不動産会社である株式会社アーキテクト・ディベロッパー様の入居者様向けサービスLiVLi Clubのオンライン料理教室にて、5月から毎月講師を担当させていただきました。オンライン料理教室は不慣れで最初は手探りでしたが、段々コツを掴んできて、とても良い経験になりました!

たくさんの素敵なご縁に恵まれ、今年も様々なお仕事をさせていただき幸せでした!お世話になった皆様に心から感謝です。

「発酵室 よはく」として


そして、今年の一番の変化は「発酵室 よはく」を立ち上げたことでしょうか。"発酵を通じて暮らしに余白を醸す"をテーマに、料理やレシピ以外にも活動の幅を広げることにしました。

料理家としての基本的な活動は変わらないものの、「発酵室 よはく」として新たに始めたことがいくつかあります。

発酵室よはくの料理教室

一つは、料理教室のリニューアル。
これまでは「日本酒マリアージュ料理教室」として、日本酒と発酵食料理のペアリングをメインテーマにしていましたが、今年からは「発酵室よはくの料理教室」としてリニューアルし、季節の仕込みものを始めました。

6月のテーマは梅仕事

4月は味噌、5月は山椒オイル、6月は梅干し、7月はしば漬け、8月は柚子胡椒…と、毎月様々な季節の仕込みものをしていただきました。

ペアリングは続けつつも、ガチガチなペアリングを狙うよりも、「風情」を大切に。季節を感じ、五感を通じてお酒と料理を楽しんでいただけるようにしました。

ラベルと料理の印象を合わせるのも大事
最初にお召し上がりいただく季節のウェルカムドリンク

このスタイルのレッスンにして、私自身とても楽しかったです!
生徒さんの作業されている様子を見て、「ああ、この方こんなに器用だったんだ」とか、「私はこんな味噌を作っています」というお話が聞けたり、完成した仕込みものの出来をお聞きするのが楽しかったり。(何回かうまくいかなかった月もあって反省…)

新しい試みも暖かく歓迎してくださった生徒様にも感謝です。
本当に優しく、良い生徒様に恵まれて幸せです。

ちなみに私が手仕事・仕込みものを料理教室のテーマに据えようと決断したのは、辰巳芳子さんのこの本の影響も大きいです。暮らしと食についてとても考えさせられる名著で、たくさんの仕込みものレシピが載っていますのでおすすめの一冊です。

よはく採集


もう一つ、「よはく採集」というPodcastラジオを始めました。
8月を最後に更新が滞ってしまっているのはとても反省しているのですが…(収録と編集が追いついていません。年明けからぼちぼち再開します!)ゲストとの対話はとても楽しいです。

よはく採集は、「余白」をテーマにゲストとトークしていく番組。
久多の仙人 萌ちゃんから始まり、みやもと糀店さんや青木真兵さん、農家の西田栄喜さんなど、豪華なゲストをお迎えして楽しく配信をしてきました。

実を言うと、これまで食と暮らしと現代社会、資本主義、環境問題などについて難しいことをぐるぐる考えていて、ツイッターなんかにもよく呟いていたのですが、ここではそんな私の疑問やモヤモヤを目一杯激論したため、かなりスッキリしてしまい…!ある意味、ずっと抱えていた疑問やモヤモヤの本質の一端が見えてしまったので、一旦燃え尽きて、更新が止まってしまっておりました。今年は本を読んだり思索することもかなり減ったなあ…。

常に思考することは続けますが、今は頭で考えるよりも手や足腰を動かしたい時期なんだなと思います。それくらい2021年はいっぱい考えたし色んな人の思想に触れてきたんだと思います。

そうそう、みやもと糀店さんで働かせていただいた経験も大きかったです。私は最初、宮本さんの仕事の仕方や生き方に対していちいち難しい分析をしてしまったのですが、宮本さんはそんな難しいことなんていちいち考えずに、ナチュラルに余白のある暮らしをされていて。何かと言語化して難しいことを考えている自分が恥ずかしくなったのです。

このnoteは個人的2022年ベストnoteなのですが、今考えるとたった10日しか働いてないのに随分大それたnoteを書いたものだなと、これまた自分で自分が恥ずかしくなっています。

とにかく沢山遊びました

さて、今年は何よりも沢山遊びました。
遊びは遊びでも、真面目な本気の大人の遊びです。

仲良くしてもらっている久多(京都北部の集落)の萌ちゃんとはかなり頻繁に遊んだなあ。萌ちゃんが始めた田んぼの田植えと稲刈りを手伝ったり、私の家で一緒に味噌や色々な季節の仕込みものを仕込んだり。
萌ちゃん、いつも貴重な経験をありがとう!!

そして大好きなライターのやっちゃんことヒラヤマヤスコさん。
二拠点生活仲間で料理&酒&夫好きと何かと共通点が多く、抜群のセンスと圧倒的な知識量で一緒にいて本当に楽しいし学びが多い!!

そしてラオス料理人の小松さん(小松亭タマサート)
今年はもう、それはそれは、はちゃめちゃに遊んでいただきました。
どこでもラオス料理を作っちゃう天才です。

琵琶湖でラオス料理を作る小松さん
ラオスの蒸し料理「モック」もマスター?しました!

小松さんは私が知りうる人間の中で多分一番面白くて、かつめちゃくちゃ尊敬しています。お寿司を握っていただいたり、ラオス料理を作っていただいたり、パデーク(ラオスの魚醤)を仕込んだり。

パデーク仕込みの様子

そうそう、来年は琵琶湖魚を使ったパデークBIWAKO PADAEKの商品化を目指していますので、ご期待ください!!

あと、なぜか京大生にも沢山遊んでもらいました。
京大生ハンターが狩った鹿を料理したり、ワインを飲ませてもらったり。
鹿料理のコツはだいぶ心得てきました。

あと、料理以外ではレコードに熱中したり。
清水五条のレコードバーHachiさんでDJ体験もしました!

ちょっと遊び過ぎましたね。

今年の一文字は「手」

今年はそら豆が豊作でした!

そう、今年の一文字は「手」です。

昨年までは、かなり頭でっかちになっていました。
身体性が大切だと思いながらも、それ自体を頭でぐるぐる考えていました。

しかし、その思考を通じて、今年は実際に手や足腰を動かすことができました。どう考えても時代と逆行していますが。

実際のところ、身体を離れた世界の方が儲かるし、上手な生き方だと思います。理想と現実のジレンマにはしっかり直面しています。でも、もうしばらくは自分の心地よいと感じることを信じて生きてみようと思います。

コツコツ、足元をしっかりと固めていきたい。
改めてそんなことを考えていた2022年でした。

まだ内緒ですが、来年はまた新たなチャレンジがあります。
現実としっかり向き合いながら、来年も自分らしく頑張ります!!

周囲の方々に支えられている感謝を忘れずに、身近な人や家族や健康を第一に考えながら。皆様におかれましても、来年も楽しい一年になりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?