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<6月度レポート>日本酒マリアージュ料理教室〜夏酒特集〜

更新が遅くなってしまいましたが、今月も無事に料理教室が終了しました!
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!

少しずつリピーターの方が増えてきて、何にも代え難い喜びです。
毎月楽しみにしていただいている方もいらっしゃり、より一層、充実した内容にしなければと、身が引き締まる思いです。
日本酒と発酵食料理の持つ可能性を、大切に育てていきたいです。

さて、今月のテーマは夏酒特集!!
夏限定の、スカッと爽やかな日本酒を集めました。

夏酒とは、夏でも美味しく飲めるような日本酒を、夏限定で販売している商品のことです。新酒の時期の「しぼりたて」や、秋の「ひやおろし」と比べると、本来その季節しか飲めない日本酒というよりは、「季節の限定商品」というニュアンスではあるのですが、爽やかで可愛いラベルが多く、すっきり飲みやすい味のものが多いため、エンターテインメント性も高く、私も毎年楽しみにしています。

それでは、料理とのマリアージュを一つ一つご紹介していきます♪

ホタテと大根のカルパッチョ〜塩麹キウイソース〜
× 文佳人 夏純吟おばけラベル

ホタテとキウイ、これがなかなか乙な組み合わせなのです。ホタテの甘みとキウイの甘みが好相性で、かつキウイの酸味がキュッと引き締めてくれるのです。
塩麹とオリーブオイル、米酢でマリネして、大根の上に並べる、簡単でおしゃれな一品です。ディルとピンクペッパーで、爽やかな香りを添えて。

大根は、あえて塩もみしないことで、シャキシャキの食感を残します。
食感のアクセントってすごく大事です。

そして、こちらのお料理に合わせるのは、文佳人の夏純吟おばけラベル!!
高知県のアリサワ酒造さんの日本酒で、ピチッとした酸味と甘みが夏にピッタリな一本。全体的に夏酒はドライになりがちなのですが、こちらは適度に飲みごたえがあり、単体で飲んでも満足できるお味。

しかし、やっぱりここでも日本酒マリアージュ。
ゴールデンキウイの優しい酸味とホタテの甘みが麗しいカルパッチョに合わせると、まるで白ワインを嗜んでいるような幸福感溢れるマリアージュになるのです。
やはり、海のお酒には海の食材が合いますね!!これぞ相乗効果。
休日の昼間にピッタリな組み合わせ♪

ナッツとドライフルーツのチーズテリーヌ
× 萩の鶴 純米吟醸 夕涼み猫

お次は、ナッツとドライフルーツをぎっしり詰め込んだクリームチーズを固めたテリーヌ。隠し味は、ヨーグルトと白みそです♪発酵食品のダブル活用!!
ヨーグルトを加えることで、見た目よりも軽やかな味に仕上がり、白みそを加えることで、こっくりした柔らかい味に仕上がります。

洋風メニューはこってり系になりがちですが、常々思うのが、食べた後に疲れるような料理は良くないなと。食べた後に、「なんか、まだまだ食べられそう」と思えるくらい、食べ疲れしない料理が本当に良い食事だなと思うんです。

余談ですが、先日お魚の美味しいお店に行って、どれもとても美味しかったのですが、脂の乗ったお魚が盛り沢山だったため、2〜3日ほど胃もたれしてしまいました。〆のご海鮮丼に完全にやられましたね。。

その点、萬屋おかげさんの、最後に塩むすびが提供される点は、本当に秀逸だなと思います。。ああ、思い出しただけでよだれが。。

と、話が逸れましたが、この料理に合わせたのは、萩の鶴の夕涼み猫。
夏酒なのに夏酒らしくない、ふんわり柔らかい味わいで、美山錦らしいベリー系の香りと、ほのかな酸味があるタイプです。
このベリー系のニュアンスに、ドライフルーツを。ふんわりしたコクに、クリームチーズと白みそが合う♪

手羽元と夏野菜の黒酢煮込み
× 石鎚 純米 夏美燗

お次は少々パンチのあるお料理。
たっぷりの黒酢で手羽元と夏野菜を煮込んだ、夏にピッタリの煮物です♪
手羽元は、黒酢で煮ることで、身離れが良くなるんですよ!!
お野菜も、ジュワッと味がしみしみ。

この料理に合わせたのは、石鎚 夏美燗。
「夏でも燗酒を!」をモットーにした、型破りな夏酒です。
冷酒で飲むと、酸味や渋みや旨味の要素がバラバラしているのですが、これが55〜60℃程度のお燗にすると、まあ見事にまとまること。
ほっこり、まろやかな味に仕上がり、夏でもスイスイ飲めてしまいます。

今回は、黒酢特有の甘みと旨味、独特な風味が石鎚のニュアンスと合うのでは!?と思い、この組み合わせを選びました。
これがもう、バッチリ…!!
まさに相乗効果で、お互い角が取れ、緩やかに手羽元の身がほろほろとほぐれるような、官能的なマリアージュでした…!!

「お燗にすると美味しい〜!!」との声が上がり、お燗名人としても嬉しいかぎりでした。

塩麹トマトのそうめんカッペリーニ
× 天の戸 夏のLand of water

最後は、爽やかなマリアージュ。
塩麹でマリネしたトマトで作る、そうめんカッペリーニです。
グルタミン酸の旨味がたっぷりなトマトは、塩麹でマリネすることで、その旨味をさらに引き出すことができます。
玉ねぎもたっぷり使って、シャキッと爽やかに♪
あくまでおつまみ扱いなので、モリモリ具沢山です!!

こちらのお料理には、天の戸 夏のLand of Waterを。
伏流水「琵琶沼寒水」の美しさを表現した、まるで湧き水のようにサラサラと美しい味わい。今回のラインナップの中で、最も夏酒らしい夏酒です。
オリーブオイルをきかせた爽やかなカッペリーニに、すーっと馴染みます。
こちらもかなり好評なマリアージュでした。

毎回、「どの組み合わせが一番お好きですか?」と質問すると、まあ綺麗に意見が分かれるのですが、これが結構嬉しい。
どれかに偏るのでなく、満遍なくご好評を頂けるということは、様々な好みの方にハマるようなメニューをバランス良く揃えられているのかな?と^^
う、自惚れだったら恥ずかしいですが、結果オーライで^^;笑

実際のところ、毎回、日本酒もお料理も、味のバランスを考えてご用意しています。甘いもの、スッキリしたもの、酸味のあるもの、どっしりしたもの。
色々な味を体験した方が、日本酒の利き酒能力も上がるし、何より楽しいし美味しいですよね♪

バランスを考える分、いつもメニューと日本酒選びには苦戦しますが、バッチリ決まった時は、なんとも言えない達成感!!
毎回、妥協なしに頑張ります!!

来月もどうぞよろしくお願いいたします♪

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