つなげる力とどうありたいのか
ライターは人と人をつなげる仕事である。著者の強みと読者の弱みをつなげ、著者の思いと文字をつなげることで本に力を持たせる。出版の形は飛躍的に多様化し、力を持つ本はより読者に届きやすくなった。
ベストセラーになる本がかけるかはさておき、つなげるという作業はとても魅力的だと思う。
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ライターになると言いながら、どんなライターになりたいかイメージできていないくて、具体的に説明もできない。
おそらく出版の形が多様化しているのと同様に、ライターの仕事内容も多様化していることは間違いないわけで、明確にならんやろと思っている自分もいる。
ただ、今回の講座でライターはつなげる力を必要とするのではと頭の中に浮かんできたことは、私になんらかのヒントを与えてくれた気がする。
おそらく”つなげる力”はだれにでもあるのだと思う。人間は人と人の間で生きていて、常に人と自分、人と人もしくは、自分と物、物と人をつなげることが生きるということかもしれない。
無意識にかつ自然に”つなげる力”を発揮している。そしてその力こそが”ことば”であり、”文字”なのだ。
先日コミュニケーション術の無料オンライン講座を受ける機会があった。そこで講師の方が言われたことが興味深かった。「人はかなり昔から伝承することで成り立っている。」人から人へ何かしらの方法でつなげていくことで今に至っている。
それから「技術は必要なくて、伝えたい気持ちを自分がわかっているかどうか。相手にそれが伝わってどうなるかを知っているかどうか。」と言っていた。
何を伝えたいかを自分がしっかりと明確化しているかが、どう伝えるかよりも大事なことである。そして、伝えた後に相手にどんな変化があるかを知っていればより伝わりやすい。
そして最後に「自分がどうありたいかがとても大切である。」ということだった。伝える側がありたい自分でいること。ありたい自分で伝えること。
そんなことを意識できるライターになりたいと思った。抽象的だけど・・。