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「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」感想※ネタバレあり!

公開前から楽しみにしていた2作を観てきました

君愛→僕愛で観たのですが、結論から言うと


だからダブルヒロインは嫌なのよ…
と膝から崩れ落ちました泣
(だいたいいつも正統ヒロインじゃない方を好みがち)

いや、そもそもダブルヒロインでもないのか?


■以下ネタバレと感想■

公式サイトの著名人のおすすめ?を観ると僕愛→君愛が多かったように思いますが、スケジュールの都合上、君愛→僕愛で観ました

原作は未読です


★君愛

これは本当に好みの問題で申し訳ないのですが、栞ちゃんが白ワンピ+黒髪というTheヒロインすぎて、あざとい!笑

そして青年期以降、暦くんも栞ちゃんも感情乗ってますか…?という話し方で(つまり棒読みに聞こえてしまった)、もうそっちが気になって全然感情移入出来なかった

唯一序盤でぐっときたのはユノとじーさんがそれぞれいなくなっちゃうシーンでした

幼少期の描写はすごく良かった

で、栞ちゃんが事故に遭うきっかけとなる互いの両親の結婚
ここね、平行世界とかそれにまつわる難しい事象を理解している二人にしては発想と行動が幼稚すぎません…?ちょっと調べればわからんか?
これが若いということなのかしら…
だとしたらわたしはもうだいぶ萎れた大人になっちまったものです

あと結婚結婚て、小学生じゃないんだし…笑
しかも夏休み中毎日人助けって…

こんなピュアな子たちいる?

と穿った見方をしてしまいました
でも「名乗るほどの者ではありません」の件は可愛かったです

栞ちゃんが眠りについてからは暦くんの狂気的な研究への没頭

啖呵切っても泣き崩れても全然感情が…!アニメーションと声が合ってないよ…!
本当申し訳ないんですが、正直本業声優さんの暦くんを見たかったです
全然印象が違ったと思う

そして和音さん登場

唐突に出てきてなんだこの人?という印象は、物語が進むうちにどんどん変わり、本当に暦くんのことが好きなんだな〜と微笑ましくなってきました
この方ちょっと変な嫉妬の仕方するけど笑、総じて誠実でとても常識的な良い人ですよね

ドン引きするレベルの暦くんの執着に、どこまでもついていく和音さん

あれ?もうこの人がヒロインで良くない…?(良くない)

とんでもない方法を思いつき、実行する暦くんと共犯する和音さん…

と、ここで僕愛世界線の回想

えええなんで栞ちゃんのためにこんなに頑張ってるのに母親に付いていったことで和音さんと出来てる世界線になんのよ!
孫まで見せられてなんかもう心はズタボロ笑
それでいいんか暦氏…栞ちゃんと出会わないってそういうことか…
なんかなぁ、とモヤってしまいました

んでこの回想のあとに、2人向き合って茶を飲みながら和音さんの「ひとごろしになるのね」…

リアルタイムで観ていたときはこのシーンが君愛世界だと気付けなかったので(いろんな世界線観ててだいぶ混乱していた)、まさか栞ちゃんを思いながら和音さんと結婚してたんか?!と暦くんに濡れ衣を着せてしまいました(ごめんよ)笑

大丈夫、ここはずっと栞ちゃんだけを追いかけている君愛世界でしたね

エンドロールが終わってラストシーン

なんだかよくわからんうちに栞ちゃん回収できて二人で落ちてハッピーエンド??これはどの世界線?タイムシフトに成功した世界?(僕愛世界)

栞ちゃんと虚質で再会した暦くんが手を伸ばして言った「結婚しよう」で、うわぁいい年なってまだ小学生みたいなノリだな?!と一瞬冷めてしまったのは内緒です
迎えにきたよ、だけでも良かった…完全に個人的な好みですが

なんか…興味とはいえ一緒に人生を懸けてくれた和音さんが報われねーな…

というのが君愛の感想でした(もう既にだいぶ和音さん推し)


☆僕愛

さて、栞ちゃんと暦くんが出会わない世界線

後からレビュー見ると君愛と比較して質を指摘されているようですが、個人的にはこちらの作画やキャラデザの方が好きでした
あと和音さんが幸せな世界で嬉しかった

栞ちゃんがいないことに多少の寂しさはありましたが、淡々と進むストーリーも君愛と重なるストーリーも私は好きな演出でした

世界観やシステムが君愛で説明されていたので、すんなり物語に入り込むことができました

ただまあ、オッサン期とじーさん期長かったね
冒頭からじーさんだし笑

物語の構成上仕方ないんですけどね

こちらの暦くんは君愛の暦くんより淡々としていたためか、棒読み印象は少し薄かったです(慣れたのもあるかも)

ちゃんと幸せに年を重ねて、もうこれで終わっていいよ!とすら思ってしまいましたが、そうは問屋が卸さなくてですね

平行世界の和音さんからのお手紙

これ僕愛世界の和音さん辛すぎませんか…?

今自分のいる世界は愛する人の恋人がいない(愛する人とその恋人は出会っていない)世界で、その恋人がいた世界(君愛)では自分は愛する人と結ばれていなくて、なんなら自分ではない人の姿を脇目も振らず追い続ける愛する人のために自分を捧げていて、その影すらなかったこの世界でその恋人を追いかける協力を自分自身から持ち掛けられるとか

これ君愛世界の和音さんが僕愛世界の幸せな和音さんに嫉妬して、若干嫌味を働いたようにも見えるわたしはひねくれていますか

だって交差点で再会する約束は叶うことはないと暦くん本人も覚悟していましたよね
放っておけばいいのに、それが出来ない和音さん…

この2つの物語で最も自己犠牲を働いたのは、和音さんだったんじゃないかしら…


おかげで僕愛世界の暦くんも存命だった栞ちゃんと邂逅して、ものすごく幸せな気持ちになってそれは和音さんのおかげだと言っていますが…

和音さんには二人の一途な想いが今と別世界の二人を繋いで、自分はサイドストーリーの登場人物でしかなかったという背景が見えてしまっているんですよね

つまりは君愛も僕愛も暦くんと栞ちゃんのラブストーリーだったという…

いやいやいや
僕愛のここまでの幸せな時間なんだったん…泣

急転直下とはこのことだなと思いました

というかこの世界の暦くんさ、和音さんに向かってどの平行世界でも君を愛すなんてよく言えたもんですよ!そういうとこ!!!(仕方ない)


★まとめ☆

なんとも言えない後味…
じゃない方のヒロイン推しになってしまったおかげでだいぶ辛い結末になってしまいました

ただ、物語としては面白かったと思います!

君愛→僕愛の順で観たことで、和音さんの幸せな時間が見られたことは救いでした
これはもうどっちのヒロインに感情移入するかでだいぶ印象や感想が変わってきますよね
それがすごく面白いと思いました!

見る人によって全然違うストーリーになる、あとからあーだこーだ言いあってまた印象が変わっていくこういう後引くストーリーはまた観てみたいです




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