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来襲シュトライツァー党!-ルーゼンフェルム攻防戦3-サイレント ネオ-ムーン ソング

ルーゼンフェルムを守るCAは総勢150と、シュトライツァー党の半分に過ぎなかった。
しかし、ルーゼンフェルムの北と東は湖に面している。
また、西と南には湖から水がひかれた深さ5m、幅20mの堀があり、攻略は極めて困難と言われる都市であった。すなわち、守るに易く、攻めるに難しい都市だった。
実際、エビル・メルセデウスの時代に占領してからの10年間、メルセデウス家の支配下となっていたのである。

ルーゼンフェルムを死守することを決めたツォング党であったが、リヲル・ツォングが驚くべき策を口にした。
すなわち、奇襲をしかけるというものであった。
これは、シャローンの命令である籠城策に反するだけでなく、少ない兵士で守りを固めるツォング党の状況をかんがみても上策とは言い難かった。
だが、リヲル・ツォングの言い分はこうだ。

守ってばかりいれば、勢いにのる北閥、シュトライツァー党の士気が高まるばかりである。であるならば、奇襲をしかけて出鼻をくじくべきだ。
まさか、相手も数少なく籠城策が目に見える我らが、奇襲をしかけるとはよもや思うまい。
その上で籠城すれば、1ヶ月は持ちこたえることができるというものであった。しかも、奇襲隊の大将にリヲル・ツォング自身がなると言うではないか。

これにはリフ・シャールだけでなく、全員が反対したため、リヲル・ツォングはルーゼンフェルムにとどまることになった。
そもそも奇襲策に賛成するものもいなかったが、リヲル・ツォングが強引に意見を押し通してしまったのである。
そのため、奇襲隊にはリヲルの息子であるミネイバ・ツォンガ、コバ・ツォンガ、ライル・ツォンガの3兄弟が指名され、50機のCAを率いて夜襲をかけることにしたのだった。
つづく
→来襲シュトライツァー党: 

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