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テディ・D、ゴサクの家で…1-サイレント・ネオ-boy meets girl-

「あんだと、あの妙なかっこうをした娘をしばらく泊めてほしいだと!?」

玄関にいるゴサクは2オクターブ高い声をあげると、思わずひそひそ話を始めた。もうすっかりあたりは暗くなり、軒下にある小さなはだか電球には羽虫がたかり、二人の影を地面にうつしていた。
その間、テディ・Dはサシャに連れられて、豚舎や鳥小屋など庭を見て回っていた。

「オジャム、おめえ、自分の立場わかってんのか!?」
「ゴサクの親方、お願いします、僕はもっと頑張って働きますから、どうかテディ・Dを置いてやってください!」

オジャムが何度も何度も頭を下げながらお願いしていると、助け船を出すのはやはり優しいゴサクの母親、オネだった。ドアから顔を出し、

「ゴサクや、いいでねえか。ずっといるってわけでもなさそうだし、何日か泊めてやればええ。オジャムとサシャがきてうちもずいぶん明るくなったでねえか。もう一人増えれば、もっとにぎやかになるさ」
「おっかあ、おっかあは甘すぎるど! それに、俺に断わりもなくわけもわからん娘っ子をつれてきて、オジャムは近頃、調子に乗っているんでねえか!?」

ゴサクはへそを曲げて、腕組みをしている。

「オジャム、お前は、居候という立場をわかってねえな…」
「お願いします、3倍働きますから!」

オジャムはただただ頭を下げ続けた。

「だめだ、だめ…得体のしれない娘を泊めるわけにはいかん、帰ってもらう!」

これを聞き、オジャムはがっくりと肩を落とした。

つづく…(オジャム、サシャ、テディ・Dとゴサク、オネのエピソードへ)

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