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【不登校】【学校】♯05どうして宿題をしないといけないの?

こんにちは、ハルジマです。
元不登校・元小学校教員という肩書を活かして、皆さんに情報をお伝えしています。
よろしければ、紙とペンもしくはメモ帳を用意して、一緒に考えていきませんか。

前回は、【生きるために働く】【働くために生きる】という、究極の選択肢について考えていきました。
【目標】ができれば、逆算して、自ずと【今、やるべきこと】が見えてくるということについても触れたのですが……
今回は、【学校】という場の役割について、触れていきたいと思います。

小学校の教員をしていたときに、ほぼ毎年、子どもたちに伝えていた話です。
【どうして、宿題をしないといけないの?】
みなさんは、どうしてだと思いますか?
理由が書ければ、自分の考えをノートに書いてみてください。






わたしは、子どもたちに、
【大人になるための練習なんだよ】
と、話をしていました。
中学生でも、高校でも、大学でも、社会人でも……
大人になっても、宿題って、あるんです。
〇月〇日までに提出しないといけない書類だとか、
〇日後までに作成しないといけない資料だとか、
そういったもののオンパレードです。
仕事に限ったことではなく、公共料金の支払いだとか、行政の書類だとかも、締め切りがあります。
その、【締め切りを守る】練習が、宿題なのだと思っています。
特に夏休みの宿題は、42日間の中で終わらせないといけない課題が何種類かあったりしますよね。
毎日やるもの、決まった日にやるもの、何日間かかけて取り組まないといけないもの。
計画→準備→実行、と、まさに、社会に直結する練習だと思っています。
もちろん、これは子どもたちだけではできないので、事前に大人が手助けしてあげないといけないところも多々あると思います。
これが、【なんのために】【どうやって】するのかわからないと、8月31日に全部の宿題をやることになるわけです。
かくいうわたしは、ほとんど何もやらなかった挙句、「持ってくるの忘れました」なんて嘘までつくヒドイ子どもでした。
当時の先生は全て、お見通しだったんだろうなあ……ごめんなさい。

普段の宿題も、1日のスケジュールの中に、やるべきことをどうやって組み込んでいくのかという訓練だと思っています。
小学校の宿題で、音読カードがあると思うんですが、おうちの方からすれば本当に……大変なことだと思います。
忙しい家事の中で、音読に付き合ってあげて、サインまでしてあげるなんて……頭が下がります。
わたしは、おうちの方に、「家事をしながらでもいいので、聴いてあげてください」とお願いしていました。
一緒に座ってじっくり聞いてあげるのがそれは理想ですが、現実的にはそうはいきませんよね。
料理しながら、掃除しながら、下の子の面倒を見ながら、それでも「聞いてるよ」とアピールしていただければ、十分だと思います。
子どもには、「ママがサインを忘れた」は通用しないよ、と言っていました。
音読カードを自分で開いて、「ここにサインしてね」とまで言わないと、「お願い」には入らないよ、と。
これも、ある種、「交渉」の練習ですよね。どんな仕事でも、上司に掛け合うことって、あると思います。

子どもによっては、「なんで先生には宿題がないの?」と言ってくる場合もあります。
そんなときは、「先生の宿題は、みんなの宿題の丸をつけることだよ。30人分だよ!」と伝えました。
子どもには、変にごまかさずに、正直に伝えることを心がけていました。

……なんだか、今回は、不登校に悩む方というよりも、先生向けの話になってしまいましたね。
「どうして宿題をしないといけないの!?」という子どもからの質問に悩んでいる先生に、少しでもヒントになればうれしいです。

あくまで、わたし個人の考え方ですが、
【宿題は、ずっと続くもの。社会に出るための練習の一環!】
というのが、「宿題を出す」理由です。
学力向上だとか、勉強の復習とかは、二の次かと思っているので、夏休みの宿題代行なんて言語道断ですね。

宿題が、社会に出るための練習の一環なら、学校は……??

このNoteでは、「どうして学校に行かないといけないの?」という明確な答えは、提示するつもりはありません。
わたしの考え方が、少しでも、答えを見つけるきっかけになればと思っています。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
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