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2020年1学期を終えて

私は高3の受験生を担任してます。

新型コロナウィルスによる影響で、3月から休校措置となり、6月から学校再開。

その学校が再開してからの2ヶ月あまりに何があり、どのように感じ、行動していたのか、ツラツラと書きます。

教育とは、炎を燃えあがらせることであり、入れ物を埋めることではない by ソクラテス

①新しい仕事の出現

新しいという言葉には、ポジティブとネガティブな面、どちらも含まれています。

はじめにポジティブな面から言うと、オンライン教育が普及。

休校期間中、zoomやGoogleなど、もともと世間にあったのに、全然目を向けていなかったオンライン教育の可能性を探るチャンスに恵まれました。

私は都立高校に所属しているので、Microsoft社のTeamsを特に研究。その活用・運用方法を探る校内プロジェクトチームの一員として、試行錯誤。

今では高3の日本史クラスで、生徒たちの3分間プレゼンをすべて共有したり、授業で使ったスライドデータを共有したり、シェアが容易になるメリットを生み出し、自分の作品をブラッシュアップする可能性を見出しました。

「危機は団結をつくる」とは良く言ったもので、同僚性が急激に高まり、「この学校をみんなでなんとかしたい」という当事者意識が今更ながら芽生えました。

一方、ネガティブな面に目を移すと、圧倒的に感染予防対策。

え、40人学級じゃなくて20人学級にするの?全然授業が進まないじゃん。

え、チーム学習ダメなの?休憩中、彼らベッタリだけど。

え、濃厚接触者の疑いがある生徒を割り出すために、生徒の座席を固定するの?選択授業が多いから、すごいことになるけど。

え、この子は欠席じゃなくて出席停止扱いになるの?どうやってその違いを確認するのよ。

え、クラス間を移動して昼飯を食べさせちゃいけないの?クラス替えしたばっかりで、人間関係がまだ成立してなくてキツイ子がいるよ。

え、陽性者が出たのに保健所の指示で休校にしなくて良いの?私、自宅にいたいけど。

え、連絡手段は電話が基本なの?外部回線が3本しかないのに。

とりあえず、根拠となるデータや基準などがコロコロ変わり、戸惑うことが多すぎ。朝から晩まで、どこまで働かせるのですか?ってくらい、容赦ない。そのくせ、働き方改革だ〜といって、早く帰らないといけないよって、口だけの優しさアピール。

人権感覚がマヒしていると言わざるを得ない。

②入試改革、誰が引っ張るのか問題

「センター試験が共通テストになった」が1番目立つかもしれないが、調査書における主体性評価の記述をはじめ、学校推薦型・総合選抜型といった新しい入試もあり、その影響がウチでは大きい。※なぜなら、大学一般受験生が少ないから。

その影響は高3担任団に大きいプレッシャーを与えており、その要因は2つ。

要因その1
変更点の意味・意義の共通理解が図れていない

これまたコロコロと対応が変わり、結局名前が変わっただけなの?みたいな雰囲気があったが、全然違った。けれど、その違いに気づいたのは最近で、みんなと十分に検討し尽くしたとは言えない。

要因その2
誰が音頭を取るのか不明

皆さんの職場では、どのように新しいプロジェクトは進んでいくのでしょうか?そのプロジェクトに深く関係する分掌が中心となり、そこに各学年の分掌メンバーが加わり、学校全体の統一基準をつくっていくのが一般的だと思うのですが。

今回の調査書について、どこが深く関係する分掌か決まらず、結局学年主導に。

うーん、担任をやりたい人、少なくならないかな?

※※※※※

さてさて、最近の雑感をつらつらと書いたが、ようやく夏休み。気持ちを新たにするため、この記事を書きましたが、他の先生方はどのような日々を過ごしたのでしょうか?

どこかの機会で、皆さんとワクワクやモヤモヤをシェアして、少しでも晴らす機会を作れればと願います。

今後もよろしくお願いします。


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