Dr.パルナサスの鏡
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
ヒース・レジャーの遺作
主演のヒース・レジャーが撮影途中で急逝してしまった作品。
そのため、彼の友人だったジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が主役を引き継いで完成させ、話題になりました。
ちなみに、3人は出演を快諾しただけでなく、友人ヒースが遺した当時2歳の娘に本作のギャラを全額寄付したのだとか。
イケメンな上にやることがカッコいいぞ! さすがだなぁ。
俳優、歌手、スポーツ選手など、スターとして活躍している人たちのチャリティ精神(積極的に寄付をしたり、養子を迎えたり)って、豊かさを世の中に還元している感じがして良いですね♡
奇才 テリー・ギリアム
監督は『未来世紀ブラジル』、『12モンキーズ』のテリー・ギリアム。知る人ぞ知る、あの「モンティ・パイソン」の一味(笑)です。
モンティ・パイソンで彼が創るアニメーションは “Gilliamations”(ギリアメーション)と呼ばれており、コラージュを使用した独特の技法がシュールな世界観を醸し出しています。
なんというか……
独自のセンスの塊! クセが強い!笑
わりと好き嫌いが分かれるんじゃないかしら。
・・・
実写では、サッカー・ワールドカップに向けてのナイキのキャンペーンCM(2002年)なども手がけています。
いや~、これはカッコイイ!!
日本のヒデ(中田英寿選手)も出ていますね。この映像にこの音楽はズルいわ~。カッコ良すぎるわ~!
モンティ・パイソンのアニメーションとは、だいぶ作風が違いますね。
自分の個性を前面に押し出すこともできるし、抑えることもできる--というあたりに、テリー・ギリアムの器用さや才能の豊かさを感じます。
独自の世界観
本作を観てみると、このショットなんてまさに「テリー・ギリアム・ワールド」ですよね!
クラシカルで、毒があって、気味が悪くて、好奇心で覗いてみたら引きずり込まれそう(!)な怖さもあって……。
主人公(白いスーツの右の人)、ペスト医師のマスクみたいなの着けてるもん。笑
ざっとあらすじをご紹介しますと、
パルナサス博士(クリストファー・プラマー)とその一座は、摩訶不思議な見世物「イマジナリウム」の旅興行をしています。
それは、客の心の中にある “欲望” を見せる、幻惑的な鏡の中の世界。
偶然、博士たちに助けられた青年トニー(ヒース・レジャー)は、一座に加わることになりますが――。
というお話。
ファンタジー作品は大好きなのですが、テリー・ギリアム独特のアクが強すぎて、わたしはちょっとハマれなかったかな。
リリー・コールが美しい♡
ただ、やはり美術的なセンスは突出したものアリ! なので、アート的な視点から観てみると、とても見応えがある映画です。
パルナサス博士の娘、ヴァレンティナ役のリリー・コールが作品の世界観にぴったり♩
衣装も素敵よ~♡
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