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ミニミニ大作戦

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

2003年のアメリカ/フランス/イギリス映画。ヴェネツィア(ベニス)とロサンゼルスを舞台に、凄腕のスキルを持った窃盗のプロたちが集結し、50億円相当の金塊をめぐって大掛かりな強奪計画を実行する、痛快なアクション作品です。原題 "The Italian Job"。

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『ザ・シューター/極大射程』『ディパーテッド』のマーク・ウォールバーグ、『マッドマックス 怒りのデスロード』のシャーリーズ・セロン、『ファイト・クラブ』のエドワード・ノートン、『トランスポーター』のジェイソン・ステイサム、『プライドと偏見』のドナルド・サザーランド ――と、出演陣も豪華!

1969年の映画がオリジナル

本作は、1969年に公開された同名作品『ミニミニ大作戦』のリメイク

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オリジナル版の主演は、『インセプション』『TENET テネット』で上品な英国紳士を演じている、名優 マイケル・ケイン! イギリスでは、女王陛下から "Sir"(サー)の称号を与えられている大御所の俳優さんです。

オリジナル版とリメイク版では物語のプロットが異なりますが、

〇 “華麗な泥棒” のお話であること
〇 '60年代からの英国車のアイコンとも言える “ミニが大活躍” すること

という、二つの大きな柱は受け継がれています。

小さくて可愛い車、ミニ(MINI)のこと。

この映画 note でも繰り返し書いていますが、わたしは英国が大好き

その一方、車の運転は大の苦手。普段まったく乗る機会がないため「超」が付くほどのペーパードライバーです。(もちろん、ゴールド免許)

車庫入れ? ええっと…… ゴリッと車体に傷が付きますけど、よろしいですか?

そうなると当然、車の車種にはとんと疎いのですが、英国車はいくつか名前を挙げることができます。(えっへん♩笑)

「アストンマーティン」や「ロータス」は『007』シリーズのボンドカーとして有名だし、「ジャガー」は、『007 スカイフォール』で M が乗っていましたね。

そして、『Mr. ビーン』の愛車は「ミニ」!

好きこそ物の上手なれ」とは良く言ったもので、わたしの場合は、大好きな「映画」と「英国」という世界を通じて、不得意分野の「車」についても知識を広げることができた―― “好きの力ってすごいですね!♡

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本作のアクション・シーンで大活躍するのも、この「ミニ」たち。

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こちらは、1969年のオリジナル版に登場するミニ。(クラシックミニ)

〇 マメ知識
ミニにも、大きく分けて 2000年までの「クラシックミニ」と、2001年以降 製造メーカーが BMW に変わってからの「BMW ミニ」の2種類があるそうです。

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こちらは、2003年のリメイク版、本作に登場するミニ。(BMW ミニ)

どちらもお洒落なデザインで可愛いですよね~♩

外観だけで選ぶとすれば、わたしはよりレトロな雰囲気の「クラシックミニ」が好きかな♡ ただ、実際に乗るとなると、快適性やメンテナンス性を重視したいので、新しい「BMW ミニ」の方でしょうか。

新旧どちらの映画でも、英国のユニオンジャック(国旗)にちなんだカラー、「」「」「」の3台が出てきます。

凄腕のチームが大仕事に使う車が、なぜミニなのか? ――ぜひ本編で確かめてみてください♩

華麗な泥棒計画が痛快!

主人公はチャーリー(マーク・ウォールバーグ)。

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天才的な頭脳を持つ、窃盗のプロ。綿密な計画を立てるのが得意。チームのリーダーで、各分野のプロであるメンバーたちを率います。

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チャーリーが父のように慕っているのが、ジョン(ドナルド・サザーランド)。

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経験豊富な金庫破り担当。

ちなみに ドナルド・サザーランドは、『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアーや『スタンド・バイ・ミー』の不良役を演じたキーファー・サザーランドのお父さん

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ハンサム・ロブ(ジェイソン・ステイサム/写真右)は、逃走やカーチェイスなどでの運転担当。

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ライル(セス・グリーン)は、コンピュータの天才。ハッキングなどの IT技術担当。

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レフト・イヤ(モス・デフ)は、爆薬のプロ。10歳の時にトイレで M80(威力が強いので違法な爆竹らしいです)を実験し、その時に右耳の鼓膜が破れてしまったので "Left Ear"(左耳)。笑

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ここにスティーヴ(エドワード・ノートン)を加えた6人が、50億円相当の金塊を狙う、ヴェネツィアでの「ヤマ」のメンバーでした。

スティーヴは何の担当だったのかしら……?
“ペンキ塗り” 担当?笑 それとも “清掃屋” の手配担当?

ところが、ある原因により、計画は失敗。
チームの一人が死亡し、金塊も奪われてしまいます。
失意のチャーリー。

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そして1年後――。

チャーリーは、奪われた金塊を取り戻せるかもしれない手掛かりを入手します。そこで、金庫破り担当だったジョンの一人娘ステラ(シャーリーズ・セロン)に協力を依頼。

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彼女は父ジョンを愛していましたが、泥棒になることを嫌い、警察に協力するプロの錠前屋として働いていました。

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ステラに加えて、他のメンバーたちも再集結。

ヴェネツィアでの一件(The Italian Job)の雪辱を果たすべく、今度はロサンゼルスへ舞台を移して金塊奪還計画が始動

5人のリベンジは成功するのか!?

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前半はイタリアのヴェネツィア。後半はアメリカのロサンゼルス。明晰な頭脳の持ち主 チャーリーを中心に、彼のチームが実行する “華麗な” 窃盗作戦が描かれています。

計画の手口が、とにかく見事なまでに鮮やかなんですよね~!

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「うひょー! そんなことしちゃうの?」という意外性に富んだアイディアもふんだんに盛り込まれていて、それが一番のみどころ

(『オーシャンズ11』などが好きな方は、たぶんお好きかと♡)

観ていて痛快な気分を味わえますよ!

すごく面白いのに、邦題がもったいない件。笑

さて、感想ツイートでも触れていましたが、本作の邦題。

ミニミニ大作戦

こんなに面白い映画なのに、わたし、B級感あふれる邦題のイメージだけで「観たい映画リスト」の対象から外してしまっていました。

なんと、もったいない!!

面白い作品なのになぁ。邦題で損している感。もっいない、もったいない。「もったいないおばけ」が出るレベル。笑

とはいえ、本作のオリジナルは1969年。当時の感覚では致し方ないのかなぁ、という気もしますが、もし、わたしのように邦題で敬遠している人がいるとしたら、ちょっぴり残念だなぁ。

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洋画の邦題については、『太陽がいっぱい』のように「担当さん、グッジョブ!」と拍手を送りたくなるナイスな邦題から――

『最高の人生のはじめ方』のように「担当さん、ちょっと職員室に来なさい……」と、思わずお説教したくなるような邦題まで――

様々なセンスの邦題があって、これだけをテーマに記事が書けそう(笑)ですが、邦題の出来について「ああでもない、こうでもない」と語り合うのも、もはや映画好きの楽しみのひとつなんじゃないかなぁ、と思っています。

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『ミニミニ大作戦』、とっても面白いので
気になっている方は、ぜひ♩


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