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異業種交流会で知った他者視点の大切さ

 みなさん、異業種交流会に出たことありますか? 

 私は昨年12月から仕事仲間が主催する福祉関係の異業種交流会の会員になり、意外な発見がありました。

この交流会は全国にある支部の一つで、会員になると全国どこの支部の交流会にも参加可能です。今はコロナ禍なので100%ネットですが、支部においてはレストランなどでリアルに交流し、その後は懇親会というところもあるようです。

 その知人に取材先を色々紹介してもらっているので、お返しに入ったものの、最初はあまり乗り気でなかったし、「私はビジネスはやってないから、特に貢献できることもないしなぁ〜」と、少し憂鬱でさえありました。

異業種だからこその気づきや見方がある

 私が抱いていた異業種交流会のイメージは、ホテルの一室みたいなところに集まって、お互いに自分のビジネスを紹介しあって名刺を交換するというものです。10年ほど前に取材した某著名デザイナーに誘われ、早朝の異業種交流会に参加したことがあるのですが、お互いのビジネスに貢献する(自分がそのサービスを使ったり、人を紹介したりする)という理念がちょっと宗教ぽくって不気味に思え、その時の印象を引きずっていたのです。

 ところが実際には、「異業種」の人が作っているプロモーションツールとか、「異業種」の人が考える数秘術の商品化について意見を聞けたりして、目からウロコの連続です。例えば、昨日の午前中は法人向けにYouTubeやセミナーの動画などを制作する映像制作会社の社長さんとZOOMでお話しました。その会社は政府の補助金を利用したプロモーションの映像の提案をされていたので、その情報を自分が関わっている媒体で紹介しようと思ったのです。

 そのとき「実は私、数秘術もやっているんですよ。ちょっと○○さんのを見てみましょうか?」という話になり、すぐにアプリで算出して結果を見せたところ、「僕のお客さんで家系図を作成して額に入れて壁に飾れるようにしている会社があるのですが、数十万円するプランがものすごく売れているんですよ。素晴らしい映像を作っているところですが、その会社みたいに、数秘の結果を目の付くところに飾れるようなシートにしたらどうですか?」と提案されてビックリしました。

 法人向けの映像を作る会社の社長さんと占い師って、接点がないように思いますよね。ところが、その社長さんには様々な業界のクライアントがいて、彼らがどうやって宣伝し、マネタイズしているのか、色々なケースを知っているのです。数多くの引き出しがあるから、ビジネスライター&ヌメロロジスト(数秘術師)という2つのサービスをどうドッキングさせたら良いか、自分では思いつかないアイデアがポンポン出てくるのです。

マネタイズとはお金を払う人の視点で商品化すること

 仕事柄、日々多くの人に会っていますが、考えてみると取材しているのは同じ業界にいる人が多いですし、占いではお客様の悩みや課題に耳を傾けて鑑定するの繰り返しです。例えば、8面ある多面体の立体図形があるとしたら、せいぜい2面くらいしか目を向けていなかったのかもしれません。それが畑違いの分野にいる人の目で見ると、他の面もあったことに気づかされるというわけです。

 ある女性のコンサルタントが、「マネタイズの要諦は、人がお金を払いたいと思うモノやサービスを商品化することです。これがわかっていない人が多すぎます。自分に出来ること、好きなことをやるばかりで、お金を払ってくれる人の視点が欠けているからビジネスが上手くいかないのです」ということを言っていました。

 耳の痛い話です。私は取材することと、それを書くことが好きだし、長年にわたって生業にしてきました。なので、このようにnoteは継続しているのですが、多忙な自営業者や経営トップが、長い記事を読むはずありません。実際、その映像会社の社長さんにホームページやnoteのURLを送っても、パッとトップページの画像を見て「お、凄いですね!」で終わりです。

 そういう人たちが一目でわかるプレゼン画像や動画、あるいは音声による解説などを用意するのが「他者目線」のプロモーションなのでしょうし、その先にあるサービスはビジネスやプロジェクトに役立つ相性鑑定かもしれません。書くコトにこだわりすぎて、お金を払う人に本当に役立つ商品を掘り下げることをして来なかったなと反省しました。

  異業種交流会では、自分の価値観や偏見というフィルターを捨てて、他者の視点から考える大切さを学ばせてもらいました。以前、「ひとつの出会いが人生を変えることがある」という記事を書きましたが、今は異業種交流会で出会う仕事も立場も違う人たちの視点を獲得することで、私の人生も占いに対するスタンスも変わりつつあります。

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