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「執着の捨て方」アルボムッレ・スマナサーラ著(@大和書房)を読んでみた。

「執着の捨て方」アルボムッレ・スマナサーラ著(@大和書房)を読んでみた。

副題は「『私』を手放して自由になる」と書かれています。
NHKのETVでスイッチインタビューというのがあります!
いつも異ジャンルの人同士が2名で対話するというもの!
私が以前いた会社「東北新社」の元同僚だった青島太郎ディレクターが作った糸井重里さんと中井貴一さんの組み合わせだったか?と思います。とても良く出来ていました。多分2015年だったかと。
この番組をほぼ毎回見ているのですが、
まったく知らなかった人のことを知る機会になり、
そこから出演者の著書を読むということをさせていただくことがあります!

本作の著者アルボムッレ・スマナサーラさんもその一人。
対談相手はアナウンサーの小倉智昭さんでした。
小倉さんは2016年膀胱がんになられて治療をされました。
昨年の2022年に肺がんの移転が見つかったそうです!
がんが他の臓器に転移するとその時点でステージ4と言われることを
初めて知りました。そして小倉さんは肺がん治療のために
抗がん剤治療をされているそうです!

そんな小倉さんが会いたいと思った方がアルボムッレ・スマナサーラさん!人間が元々持っている「生きよう」とするためのDNAがあります!
そこには生き続けたいというDNAが存在し脳はそのようにしたいと思う仕組みになっているとアルボムッレ・スマナサーラさんはおっしゃっていました!

なるほどなー!

とそんなに客観的に世の中を見ることが出来るんや!
とある種の驚きとともに仏教の長老がそういうことをおっしゃるんだ!
ということの意味をもう少し詳しく知りたいと思いました!
たまたま、図書館予約で本書を見つけ予約しました。

ここでは私たちの持っている四つの執着を捨てることについて書かれています。
1、欲(5欲)への執着。
2、見解への執着、
3、儀式・儀礼への執着、
4、我論への執着

の四つの執着を捨てましょう!と。
詳細に関しては本書を読まれるといいと思うのですが。
「自我」や「自己」を捨て去って「なにものでもないもの」になりましょう!そこには何も執着がない世界がありそこは本当に自由な世界なんですよ!ということが語られています。

ミニマリストという方がいらっしゃいますが、
こうした方はまさに1の「欲への執着」がなくなった方なのではないでしょうか?そうして「スッキリ」することは確かにあるのではないでしょうか?

何かを捨てると何かを得るとはよく言われますが
その究極の姿がこの4つの欲を捨て自我さへも捨てると
本当の意味での自由になるという言葉はなかなか出て来るものではありません。
西欧文明の基本には「自我」というものが強く存在しますが
東洋思想にはそれがない。
なにもないことが素晴らしいことですよ!という考え方が出来る生き方をすることを本書はいろんな事例を含めて教えてくれます!

人は一人で生まれて1人で死んでいきます!そのことは変わりません。
先日も作家の大江健三郎さんが亡くなられました!
「死」は誰の下でも平等です!
そういうもんだから「自分」とか別にどうだってええんやない!?
とブッダがおっしゃっていたのでしょうか?
そんなことを本書を読んで考えました。

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